騎手になるために行く必要のある競馬学校
というものを聞いたことがあるでしょうか?
テレビなどでも時々取り扱われており、
その厳しさは何となく知っている人も
多いと思います。
しかし、身長制限や体重制限がある
とわかっていてもその具体性は
なかなか知らないと思います。
したがって今回はその大変さを
解説していきたいと思います!
競馬の学校はどれほど厳しい?
では、いったい競馬学校は
どれほど厳しいのでしょうか。
厳しいといえば、自衛隊なども想像すると思います。
それほど厳しいものなのか、
いったいどうなのでしょうか。
みていきましょう!
必要なのはプロの意識
競馬学校に入っている将来の騎手候補たちに
必要なのがまずプロ意識です。
プロ意識とはどういうことなのでしょうか。
アマチュアとは違うのです。
趣味として馬に乗っているのではなく、
ゆくゆく仕事として馬に乗るのです。
適当な気持ちで馬に乗ることは
競馬学校内での事故を生みます。
そんなことをしていたら
もちろんプロとして通用しません。
したがって競馬学校内においては、
ほかの高校などとは違い、
しっかりとプロ意識をもって生活を
していくことが重要となります。
求められる自己管理能力
競馬学校で生活をしていくうえで、
自己管理能力もかなり求められます。
競馬学校では3年間、
全寮制で厳しい生活をしています。
実際に騎手免許を取得した以後、
騎手になればもっと厳しい世界が待っており、
そこではさらに自己管理能力が求められます。
その厳しさというものが
直結するのが体重管理能力です。
その体重管理のためには強い気持ちと、
自己管理能力が必要です。
体力トレーニング
競馬学校では馬に乗るトレーニング以外でも
体力トレーニングも行います。
競馬学校入りたての課程生は
マットの上での前転から、
1年後には空中前転やバランス力を
鍛えるトレーニングなども様々行います。
そのような競馬学校での
トレーニングもかなり様々あり、
馬に乗るバランス力だけでなく、
腕力や空間把握力なども鍛えます。
競馬の学校の生活スタイルは?
競馬学校での生活スタイルは
どのようなものなのでしょうか。
また、体重制限や、身長制限についても
深く見ていきたいと思います。
学費はいくらするの?
競馬学校での学費はいくらなのでしょうか。
現在では食費(3年間で約120万円)を除く
修学費用を無償化しております。
したがって今は3年間で120万だけで
騎手過程を受けることができます。
体重制限ってあるの?
まず競馬学校に入るときの
応募資格として体重制限があります。
平成12年9月30日以前に
出生した者:46.5キロ以下平成12年10月1日~平成13年3月31日までに
出生した者:46キロ以下平成13年4月1日~同年9月30日までに
出生した者:45.5キロ以下平成13年10月1日~平成14年3月31日までに
出生した者:45キロ以下
平成14年4月1日~同年9月30日までに
出生した者:44.5キロ以下
平成14年10月1日以降に
出生した者:44キロ以下
と、なっています。
競馬学校在学中もそれぞれの生年月日に
分けられた体重制限があり、
その体重は入学時の体重制限と
そこまで変わりませんので、
入学時の体重制限を入学以降も
守り続けることが義務となります。
身長制限ってあるの?
中央競馬の騎手学校には
身長制限というものはありません。
したがって170㎝でも180㎝でも
体重制限さえクリアしたら入学することができ、
ゆくゆくジョッキーにもなることができます。
しかし、やはり高すぎると
体重管理が大変になり、
騎手の道をあきらめないと
いけなくなることも出てきます。
したがって、高すぎる身長はネックになります。
競馬の学校の退学もありうる?
基本的に競馬学校からの退学勧告というものは
常識的におかしい行為をしない限りはありません。
犯罪に引っかかるようなことや、
体重制限の大幅なオーバーがない限りはありません。
それよりも自主退学が非常に多くなっています。
体重管理や厳しさが嫌でというのも
もちろん多いですが、
それよりも入学時に親に勧められて入った
という人が辞めていくことが多くなっています。
そのような退学にならないためにも
競馬学校に行くことを考えている人は
自分の意志で決めることが重要となります。
競馬の学校の女子が死亡!
2013年4月19日にJRA競馬学校騎手過程へ
入学していた、騎手候補生の小沢桃子さんが
20歳で死去してしまいました。
JRA学校に入学していた人が
死亡したということで話題となりましたが、
これは決して厳しさや、
自己の死亡事件ではありません。
重篤な病魔のために休学を余儀なくされ、
復学するためにリハビリをしていましたが、
なくなってしまいました。
8年ぶりの女性騎手過程ということで
期待もされていました。
もしデビューをしていたら、
中井裕二騎手と同期ということで
今頃活躍をされていたということを
想像すると悲しくなりますが、
女性で騎手過程を頑張っていたことは
素晴らしいことです。
この努力は後世にもつながるものになるでしょう。
まとめ
今回は競馬学校の中身に
ついてたくさん見てきました。
騎手に興味がある人や、
息子を騎手にしたいなと思っている人、
様々いると思いますが、
しっかりと騎手の世界の厳しさを
認識して目指していただきたいと思います。
今騎手として現役生活を送っている人々は
この厳しい世界を通過してきた人たちで
そう考えるとかなり尊敬できますよね。
今回でさらに競馬について
興味を持ってもらえたらうれしいと思います。