最初は武豊などの
有名な人しか知らなかったけれど
いろんな人を覚えていくうちに
『この人よく来るな』
『この人は人気しているけどよく負けているな』
とか思うことが出てきます。
ただ、競馬を覚えていくと
騎手についてもすぐ知るようになる
と思います。
では、実際に馬の好走に騎手は関わるのか
予想にどう携わってくるのか
見ていきたいと思います。
騎手の役割
馬に乗っている騎手の役割は、
様々あります。
レースを順にみていくと、
まず、スタートする前から
馬と呼吸を合わせるということ、
馬を落ち着かせてレースに集中させること
から始まります。
そのあとゲートに入って
スタートのタイミングを馬と合わせて
出遅れないようにします。
そしてスタートしてからは他馬を見ながら、
ポジショニングや馬との折り合いなどを
レース中に行います。
そして、一番大事な仕掛けどころ。
どこで仕掛けるのか騎手が
馬にゴーサインを出してスパートをかけます。
これが速すぎるとばてて差し返されますし、
遅すぎると前の馬をとらえることができない
ということが発生します。
騎手の重要性
そんなに騎手は重要なのか?
騎手と馬の力の割合は
『3:7』
といわれています。
走るのは馬なのに
『3』も騎手にあるのです。
競馬の世界は
ハナ差で運命が違ってくる世界です。
そのわずかな差を覆すことができるのが
騎手の腕にもなるのです。
騎手の重要性を体現したジョッキーは
たくさんいますが、
その中で1例を紹介します。
2005年有馬記念です。
この年はディープインパクトが
三冠達成をした時で、
有馬記念でも必勝態勢でした。
その人気は単勝オッズ1.3倍でした。
このレースは、いつも通り後ろから行った
ディープインパクトは、当然のごとく
すべての馬たちを飲み込むことが
当然と思われていました。
しかしその時立ちはだかったのが
ハーツクライの鞍上
クリストフ・ルメールです。
ルメールは世界中で
レースを乗っていた名手でした。
ちなみに今はJRAに所属しており
1年中日本で乗っています。
ハーツクライは
いつも後ろからレースをする馬でした。
しかしディープインパクトに
正攻法で行っても勝てるわけがない
と思ったルメールはハーツクライを
先行させるのです。
その結果ディープインパクトを見事に破り
1着になりました。
このレースでは馬と騎手の割合は
『3:7』
にもなったといえるでしょう。
このように騎手は非常に重要なのです。
騎手と競馬場の相性
競走馬にも
得意な距離や競馬場があるように、
もちろん騎手にもそういう傾向があります。
騎手は関東と関西に分かれており、
所属しています。
したがって
関東の騎手は関東地方の競馬場で、
関西の騎手は関西地方の競馬場で
乗ることが多くなることから
自然と多く乗る競馬場が得意になり、
関西の騎手であったら
関東地方の競馬場は
なかなか乗りにいかないので
苦手な傾向があります。
騎手と調教師の相性
日本では厩舎専属の騎手はいませんが、
調教師によっては馬主の意向によって
騎手の起用が偏る傾向があります。
その中でも
調教師の意向と騎手の考え方が
あったところは、しっかりとかみ合い
レースの結果が出るということもあります。
例えば
ルメール騎手と相性のいい調教師は
藤沢調教師で、
ソウルスターリングなどが有名ですね。
1001勝以上の勝率ベスト5の騎手を紹介!
騎手は1年間に100勝して
素晴らしいといわれます。
リーディングジョッキーにも
たいがいその100勝を超えないとなれません。
しかし
誰もが毎年そんな数勝てるわけではなく
一握りのトップジョッキーだけです。
そのトップジョッキーの中でも
さらに1000勝を達成しており、
勝率が高いジョッキーを
紹介していこうと思います。
武豊
競馬といえば武豊。
もう49歳になります。
49歳でアスリートなんてすごいですよね。
しかも2017年度は
キタサンブラックとのコンビで一線級で
活躍しましたからね。
武豊の特徴は、
逃げの馬に乗ったときのペース管理が
最もうまいといえます。
体内時計がどの騎手よりも優れています。
キタサンブラックも逃げでしたからね。
しかし、
剛腕というイメージはまったくなく
追い込みでは近年は一息です。
横山典弘
横山は武豊を超える50歳です。
それでもかなり今でも活躍しています。
2017年度の勝ち鞍自体は45勝と、
リーディング199勝のルメールに比べると
見劣りするように見えますが、
何といっても彼の特徴は
馬に気分よく走らせること。
スタートする前から作戦は決めず、
走っている馬の気分に合わせて
載り方を変えます。
それゆえ1番人気でも平気で飛ばしますし、
逆に大穴でもかなり来ます。
ただそれも全部馬の気分次第なので
馬券で買いづらい騎手ナンバー1です(笑)
ただ、
それで数多くの大レースを勝つのですから
すごいことです。
福永祐一
1996年デビューの41歳です。
父は福永洋一でしてとても有名です。
その父のうまさを引き継いだ彼は
一線級で活躍しており、
特に牝馬との相性は天下一です。
また、良くも悪くもかなり堅実派です。
その分2,3着が多く勝ちきれないこともあります。
そのせいなのかまだダービーを勝てていません。
また、G1では思い切りがなく
負けてしまうことがかなり多いです。
しかし安定感はあるので
馬券の複軸としてはかなり優秀です。
川田将雅
2004年デビューの32歳です。
まだまだ若いながらも
数ある大レースをたくさん制覇しています。
(皐月賞、ダービー、菊花賞、オークス、
安田記念、宝塚記念など)
もうあのダービーを勝っています。
2017年度も91勝で
100勝には届きませんでしたが大活躍です。
特徴としては福永祐一と真逆で、
思い切りがよく大舞台でもかなり勝負強いです。
しかしやや安定感にかけるイメージと、
荒めの乗り方をします。
岩田康誠
岩田は地方競馬から中央に2006年に来ました。
中央に移籍後は名だたる名馬に騎乗しました。
(アドマイヤムーン、ウオッカ、
ジェンティルドンナ、ディープブリランテ)
特徴としてはかなりうまいのですが、
かなり荒いです。
馬券を買っている側からするとありがたいですが、
見ていると不安になります。
圧倒的闘争心で
全レースに全力でやってくれるので
応援したくもなります。
まとめ
いま日本には数多くの騎手が存在します。
今回説明した騎手はわずか一握りで
もっともっといます。
まず誰か好きな騎手を探してみると
いいかもしれません。理由は何でもいいです。
顔でも、馬券を買ったときによく来るとか、
レースぶりに感動したとか。
そんな不意なことから
もっともっと競馬を知る
きっかけになりますし、
予想がうまくなる
きっかけにもなります。