障害重賞9連勝、J・G1が5連勝と
史上最強のハードラーとの呼び声も高い
オジュウチョウサンの存在で
注目を集めている障害レース。
その中の最高峰がJ・G1という格付けの
障害のG1レースで、年に2回行われる
J・G1の1つが中山グランドジャンプです。
冬のJ・G1中山大障害よりも長い距離で
争われる中山グランドジャンプの
コースや日程など基本情報を
ご紹介していきます。
春のハードラー№1を決める
中山グランドジャンプは
どんな条件で行われているのでしょうか?
一緒に見て行きましょう。
中山グランドジャンプのレースについて紹介
1998年までは天皇賞のように
中山大障害・春として行われていた
中山グランドジャンプ。
障害路線の整理に伴いJ・G1の
格付けがされると共に
現在の名前に変更となりました。
現時点で、冬の中山大障害と
中山グランドジャンプだけがG1格の
J・G1レースです。
そんな障害の最高峰・中山グランドジャンプは、
どのようなレースなのでしょうか?
レースの日程! いつ行われるの?
春の№1ハードラーを決める
中山グランドジャンプは
春シーズンに実施されています。
4月15日前後が開催日程となっていて
競馬界のカレンダーでは
第3回中山7日目
が中山グランドジャンプの基本開催日。
皐月賞の前日の土曜日に行われます。
中山グランドジャンプの時間は何時からスタート?
第5レース前後に行われることが多い
障害レースですが、中山グランドジャンプは
メインレースとなる第11レースに
組まれています。
過去10年の出走時間は15時40分となっていて
平地のG1レースと同じ時間に
スタートしています。
当日のメインレースという認識で大丈夫ですが、
発走時間は、諸事情により変更になりますので
出馬表に書かれた時間を
確認するようにしてください。
中山グランドジャンプのレース場所を紹介
続いては、中山グランドジャンプの
コースについて見てみましょう。
その名前の通り、中山競馬場で
行われています。
この中山グランドジャンプと
冬の中山大障害の時だけ
「大障害コース」と言われる
襷コースが使用されます。
大障害コースには名物の大竹柵と
大生垣の障害が設置されていて
トップハードラーだけが
挑戦を許されるコースなんです。
距離は芝4250mに変更されて定着!
1999年と2000年の2回は、中山大障害と同じ
4100mで実施された中山グランドジャンプですが
2001年からは150m伸びて4250mに変更。
以後、4250mで定着しています。
(開催時期が変更された2011年を除く)
- 第3コーナー付近からスタートし、
まず順回りで、向正面まで3/4周 - そこから大障害コースに入って
大竹柵を飛越して逆回りで走行 - 4コーナーから3コーナーを通って
再度、大障害コースに入って大生垣を飛越 - そこからは、また順回りに戻って、
芝外回りコースに入って、ゴールを目指す
というルートを取ります。
他の障害に比べ幅&高さともに大きいのがコースの特徴
先ほどご紹介したルートで4250mを走る
中山グランドジャンプですが、
特徴的なのが、大竹柵と大生垣。
大竹柵 | 高さ1.6m、幅2.05m、竹柵1.4m |
大生垣 | 高さ1.6m、幅2.4m、生垣1.4m |
と非常に大きな“難所”と呼ばれる
障害が待ち構えています。
この大竹柵と大生垣を含む9つの障害を
合計12回飛越。5つのバンケットを超えて
4250m先のゴールを目指す、
JRAで最もタフと言えるレースです。
レースのレコード・平均タイムを紹介
日本一タフなレース
中山グランドジャンプの時計面を
見てみましょう。
レコードは2018年にオジュウチョウサンが
記録した4分43秒0。
従来のレコードを3秒6も更新する
圧倒的なタイムでした。
■2018年中山グランドジャンプ
2着のアップトゥデイトも従来のレコードを
1秒以上更新しているので、
かなりハイレベルなレースだったと
言えるでしょう。
例年は良馬場であれば、4分50秒前後が
優勝タイム。
オジュウチョウサン、アップトゥデイト
といったスーパーホースが不在ならば
4分50秒を切るぐらいの馬ならば
勝ち負けになると考えられます。
中山グランドジャンプの優勝賞金はいくら?
最後に中山グランドジャンプの
賞金を見てみましょう。
1着 6600万円
2着 2600万円
3着 1700万円
4着 990万円
5着 660万円
平地だとG2と同じくらいの
賞金金額です。
しかし、2つしかない障害のG1格
J・G1レースなので、金額以上の
名誉がかかったレースと言えます。
まとめ
日本で一番距離の長い戦い
J・G1の中山グランドジャンプの
基本情報をご紹介しました。
- 年に2度しか使用されない中山の襷コース
- 他にはない大竹柵と大生垣障害
- 9つの障害を合計12回飛越
- 5つのバンケット
という難所を乗り越え4250m先の
ゴールを目指す、人馬共にタフな
精神力とスタミナが求められる
レースです。
平地レースのようなスピード感は
ありませんが、人馬一体となって
障害を乗り越えていく様子は、
他にはないドラマが感じられるはずです。
日本の障害レースのトップホースが集まる
中山グランドジャンプをきっかけに
障害レースの魅力に触れてみてください。