競馬の同着の払い戻しはどうなる？ 過去の事例と合わせて解説

競馬を見ていて、最も白熱するのが
接戦になった時のゴール前！
どの馬が先着したか、瞬時にわからない
叩き合いは競馬の魅力の1つです。

着順を付けるのが競馬ですが、
時には、まったく並んでゴールに入る

というケースもあります。

今回の記事では、競馬で同着になった場合の
賞金の分け合い方や、払い戻しなどの
ルールを中心にご紹介していきます。

1000m以上を走ってきて、まったく同じ
タイミングでゴールするという
稀有なケースである同着の世界を
見て行きましょう！

競馬の同着！ 半額のオッズになるってホント？

出典：http://d.hatena.ne.jp/americanboss/

競馬で同着になった場合、馬券の種類に
よっては的中が2パターンに
なったりします。

例えば、1着が同着だった場合には

この3つが、2通りずつになります。

2通りになるということは、
同着でない場合の配当の半額になるような
気がしますが実際の所は
どうなのでしょうか？

概ね半分程度という理解で大丈夫なのですが、

になることが多く見られます。

ただし、圧倒的1番人気が同着になった場合、
人気のない方は、劇的に配当が低くなったり
しますので、

というのは、あくまで目安程度に
考えていた方が良いと思われます。

オークスで同着になったレースの払い戻しは？

ご紹介したのは、2018年上半期が
終わった時点で唯一のG1での1着同着だった
2010年のオークスの映像です。

このオークスの配当は、下記の通り。

単勝	17 18	210 380
複勝	17 18 2	180 270 450
枠連	8 – 8	1,750
馬連	17 – 18	1,870

ワイド	17 – 18 2 – 17 2 – 18	900 2,020 2,020
馬単	17 → 18 18 → 17	1,520 2,020
三連複	2 – 17 – 18	10,180
三連単	17 → 18 → 2 18 → 17 → 2	20,460 24,290

先ほどもご紹介したように

に2通りの的中が出ています。

３頭同着になった過去のレースの払い戻しは？

先ほどのオークスは2頭の馬が同着でしたが
3頭が同着というケースも発生したりします。

2011年の室町ステークでは、3頭が3着同着。
下記のように的中がかなり多くなっています。

単勝	6	890
複勝	6 5 2 8 14	140 110 120 180 110
枠連	3 – 3	1,650
馬連	5 – 6	1,620

ワイド	5 – 6 2 – 6 6 – 8 6 – 14 2 – 5 5 – 8 5 – 14	280 380 570 280 200 370 150
馬単	6 → 5	4,050
三連複	2 – 5 – 6 5 – 6 – 8 5 – 6 – 14	980 2,010 590
三連単	6 → 5 → 2 6 → 5 → 8 6 → 5 → 14	6,880 13,310 4,620

的中が多いので、テレビやラジオの中継で
払い戻しを伝えるアナウンサー泣かせ
といった感じがしますよね。

競馬の同着では獲得賞金は折半になるの？

ここまでは、同着になった場合の
配当・払い戻しについてご紹介しましたが
同着になった馬の獲得賞金は
どうなるのでしょうか？

先ほどの2010年のオークスのように
2頭が1着同着の場合は、1着と2着の
本賞金と付加賞金を足して2で割った金額が
各陣営に分配されます。

2011年の室町ステークスのように
3頭が3着同着の場合は、3着～5着の
賞金と付加賞金を足して3で割った金額が
分配されることになります。

競馬で同着になったら損をするのは誰？

競馬で同着になった場合、払い戻しが
2通りになったりしますが、主催者（JRA）が
損をしたりするのでしょうか？

答えは

そのレースの売り上げから券種ごとに
決められた率を掛けた分の中から
払い戻されるので、

極端な話、何頭が同着になっても
払い戻し総額に変化はありません。

2頭が1着同着の場合、1着の賞金よりは
低くなりますが、2着の賞金よりは
アップするので、関係者にとっても
損とは言えないでしょう。

強いて言えば、同着で配当が少なくなる
馬券購入者がマイナスなイメージを
持つかもしれませんが

同着でなければ的中していないケースも
あるので、これも損をするとは言えませんよね。

競馬の同着はどのくらいの確率で起こるの？

競馬の同着はどれくらいの確率で
発生するのか気になる所ですが、
これに関するデータは公開されていません。

G1での1着同着は、この記事で何度もご紹介した
2010年のオークスだけですが、
1992年の皐月賞、1996年のジャパンカップは
3着同着という結果になっています。

1着の同着だけに限定すると、非常にまれな
ケースですが、2着や3着までに
幅を広げると1～2週間に1度ぐらい、

50~100レースに1度ぐらいの割合では
発生しているのではないかと思われます。

まとめ

今回は、競馬の同着のケースについて
ご紹介してきました。

同着と関連する写真判定についての
こちらの記事もオススメですので、
ぜひご覧ください！
⇒競馬の写真の判定！ ゴール時の勝敗を分けるのはわずか２㎝？

1000m以上走ってきて、まったく同じ
タイミングでゴール板を駆け抜ける
レアケースである同着。

馬券を買っていなくても、手に汗握る
白熱したレースだからこそ発生する
決着です。

「同着」という結果になった場合には
良いレースを見せてくれた馬と騎手に
感謝の目を向けてみてください。