暑い夏が終わり、
放牧に出ていた馬たちも
トレセンに戻ってきました。
秋のGⅠ路線での活躍を控えている
馬たちにとっても
秋の重賞戦は重要となっていきます。
そんな重賞の一つ、
『オールカマー』は
出走馬に広く門戸を開けたレースとして
注目が集まるレースとなっています。
1955年から開催されているレースですが
過去どんな馬が勝ってきているのか
知らない人も多いと思います。
そこで今回は
『オールカマー』とはどんなレースなのか、
傾向や歴代の血統などを
解説していきたいと思います。
オールカマーとは? 時間&賞金について紹介!
オールカマーは1955年に
現3歳以上の馬によるハンデ戦として
創設されたレースです。
まずは2018年度のレースをご覧ください。
1986年から1994年まで
『地方競馬招待競走』として開催され、
2014年よりオールカマー1着馬には
天皇賞(秋)の優先出走権が付与されています。
オールカマーの日程はいつ? 時間も合わせて紹介
オールカマーは
9月下旬にレースが行われます。
過去5レースでは以下の通りに
レースが開催されました。
第25回 | 2018年9月23日 |
第24回 | 2017年9月24日 |
第23回 | 2016年9月25日 |
第22回 | 2015年9月27日 |
第21回 | 2014年9月28日 |
また、レース自体が11Rに行われるので
出走時刻は15時〜16時に行われます。
2018年度は15時45分に発走されました。
オールカマーの場所や距離は? コース特徴も紹介
オールカマーは
中山競馬場にてレースが行われます。
- 所在地:千葉県船橋市古作1−1−1
- コース:右回り
レースは右回りの芝2200mです。
創設当初より中山競馬場で開催されており、
距離は1983年まで2000mのレースでした。
また、当初はハンデ戦でしたが、
その後1981年から85年まで別定、
1986年から1994年が馬齢、
1995年以降は別定と
負担重量の変更がされています。
オールカマーの優勝賞金はいくら?
オールカマーはGⅡレースですが
同じGⅡレースや
他のステップアップレースに比べ
賞金は少し高めに設定されています。
1着:6700万円
2着:2700万円
3着:1700万円
4着:1000万円
5着:670万円
(2018年度開催)
同じく優先出走権が与えられる
金鯱賞は、優勝賞金は6200万円です。
対象のGⅠが天皇賞(秋)なので、
優勝賞金も高いものと考えられます。
オールカマーのレコード・平均タイムを紹介
ではオールカマーの記録を
見ていきましょう!
オールカマーは第57回(2011年)に
アーネストリーが記録した、
2:11.2がレースレコードとなっています。
その時のレースはこちら!
この他、
過去5レースのタイムは以下の通りです。
第64回 | 2:11.2 |
第63回 | 2:13.8 |
第62回 | 2:11.9 |
第61回 | 2:11.9 |
第60回 | 2:12.2 |
平均すると1:12.2となっています。
オールカマーの傾向は? 騎手や歴代のレースについてご紹介!
ここからはオールカマーの傾向を
ご紹介していきたいと思います。
過去のレースを振り返り、
オールカマーに強い血統・騎手、
馬年齢など調べて見ました♪
オールカマーの傾向! 脚質や血統によって異なる?
中山競馬場は高低差が激しいコースで
距離が2200mということもあるため、
スタミナとパワーが要求されてきます。
レース序盤で高低差5mの坂を上り、
ゴール直前でも約2mの上り坂が
待っています。
過去の中山競馬場で行われたレースで
結果を残している馬が好走しているようです。
オールカマーが有利なのは逃げ馬? それとも先行馬?
過去のレースを全体的に見たところ、
先行と差しで二分されている形でした。
その中でも差しがやや好成績と言えます。
しかし、追込が全滅なところを見ると、
馬群後方からの仕掛けるのは
難しいのかもしれません。
オールカマーに強い血統はある? 産駒も合わせて解説!
中山競馬場で行われるレースでは
中山巧者血統と呼ばれる
サンデーサイレンス系がとても強く、
過去の着順を見ても
サンデーサイレンス祭りと言えるでしょう。
その中でも
- ステイゴールド
- ハーツクライ
- ディープインパクト
にはチェックを入れておいたほうが良いです。
また、超パワー系である
ノーザンダンサー系が
母父の血統に入っていると
相性が非常に良いので、
合わせて確認しておいたほうが良いでしょう。
オールカマーに強い馬年齢は何歳?
オールカマーは4歳以上の競走馬が出走できる
重賞レースです。
4歳の馬もいれば7歳8歳の馬もいます。
ではオールカマーに強い馬年齢は
何歳なのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第25回) | 4歳 | 4歳 | 4歳 |
2017年(第24回) | 5歳 | 6歳 | 5歳 |
2016年(第23回) | 5歳 | 6歳 | 5歳 |
2015年(第22回) | 4歳 | 4歳 | 7歳 |
2014年(第21回) | 6歳 | 4歳 | 5歳 |
このようにしてみると
4歳から6歳の勝率が
高めと言えるでしょう。
3歳以上から出られるレースとはいえ、
まだ勢いのあるベテラン陣には
歯が立たないといったところでしょうか。
オールカマーの得意な騎手は誰?
競馬は馬の力だけでは
勝敗は決まりません。
その馬たちに騎乗する騎手たちによっても
レース展開は大きく変わってきます。
ではオールカマーを得意とする騎手は
いるのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着騎手 | 2着騎手 | 3着騎手 |
2018年(第64回) | ルメール | 北村友一 | 武豊 |
2017年(第63回) | 北村宏司 | 戸崎圭太 | 蛯名正義 |
2016年(第62回) | 吉田隼人 | 福永祐一 | 吉田豊 |
2015年(第61回) | 池添謙一 | 岩田康誠 | 柴山雄一 |
2014年(第60回) | 戸崎圭太 | 川田将雅 | 吉田豊 |
過去5年のレースを振り返ると
戸崎騎手の勝率が高いようです。
1着1回、2着1回と好成績です。
そのため戸崎騎手が騎乗している馬には
チェックを入れたほうが良いでしょう。
また、1着入賞こそないものの、
2着3着に入賞している
吉田騎手にも注目です。
オールカマーで枠が有利なのは内枠ってほんと?
馬・騎手と見てきましたが、
枠順も予想するのに重要な要素と言えます。
過去5年の着順を枠別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第64回) | 7枠 | 1枠 | 2枠 |
2017年(第63回) | 3枠 | 4枠 | 5枠 |
2016年(第62回) | 5枠 | 1枠 | 5枠 |
2015年(第61回) | 2枠 | 3枠 | 5枠 |
2014年(第60回) | 6枠 | 3枠 | 3枠 |
こうして見ると、3枠と5枠が
入賞していますね。
オールカマーは
先行と差しの勝率が高いレースです。
うまくポジショニングをするためにも
中枠の方が入賞する率も高いのでしょう☆
オールカマーは荒れるの? 歴代のレースを検証!
競馬はギャンブルなので、
馬券を買って楽しんでいる人にとっては
荒れてくれた方が良かったりします。
その分予想するのは大変ですけどね(^^;)
そんなオールカマーはどうなのでしょか?
過去5年の着順を人気別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第64回) | 1人気 | 3人気 | 2人気 |
2017年(第63回) | 5人気 | 1人気 | 3人気 |
2016年(第62回) | 1人気 | 3人気 | 6人気 |
2015年(第61回) | 3人気 | 1人気 | 7人気 |
2014年(第60回) | 2人気 | 7人気 | 12人気 |
1番人気と3番人気の馬が
ほぼ必ず3着以内に入賞しています。
ごく稀に人気薄の馬が
入賞することもありますが
オールカマーはそこまで大きくは
荒れないようですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はオールカマーについて
解説していきました。
まとめるとこんな感じです。
- 3歳以上の重賞戦。
- 1着には天皇賞(秋)の優先出走権付与
- JRA主催のGⅡで芝2200m、
開催は中山競馬場 - スタミナ、底力も必要
- 先行・差しが優位
- サンデーサイレンス系産駒強め
- 1番3番人気はほぼ必ず入賞
- 戸崎騎手の入賞率高め
中山競馬場は中山巧者血統と呼ばれるほど
サンデーサイレンス系産駒が強く、
お祭りかというほど
サンデーサイレンス系産駒が入賞しています。
上記のことを踏まえながら
予想を立てて見るのも良いでしょう。
また、この記事の他に
オールカマーの過去10年のレース結果を
まとめている記事がありますので
合わせてご紹介します。
ぜひレース予想をする上での
参考にして見てください。