日本とアルゼンチンの
友好と親善の一環として
優勝カップの寄贈を受け創設された
『アルゼンチン共和国杯』。
1963年に創設されたこのレースでは、
多くの重賞ウィナーの馬が出走していますが、
どんな馬が勝ってきているのか
知らない人も多いと思います。
そこで今回は
『アルゼンチン共和国杯』とは
どんなレースなのか、
傾向や歴代の血統などを
解説していきたいと思います。
アルゼンチン共和国杯とは? 時間&賞金について紹介!
アルゼンチン共和国杯は
1963年に創設された
3歳以上のハンデキャップ戦です。
元々はアルゼンチンとの
友好と親善の一環として
創設されたんだよね!
創設当初は
『アルゼンチンジョッキークラブ』
という名称でしたが、
アルゼンチンの競馬が
ジョッキークラブではなく、
国の管轄になったことにより、
今の名称となりました。
まずは2017年のレースをご覧ください。
創設当初から東京競馬場で開催され、
幾度かの距離変更を経て
現在は東京競馬場の芝2500mで
施行されています。
過去の勝ち馬には以下の馬たちがいます。
- メジロアサマ
- アイフル
- ミナガワマンナ
- アドマイヤジュピタ
- スクリーンヒーロー
- トーセンジョーダン
- シュヴァルグラン など
ここから重賞路線に挑戦する馬も
とても多いです。
アルゼンチン共和国杯の日程は? 時間も合わせて紹介
アルゼンチン共和国杯は
11月上旬にレースが行われます。
過去5レースでは以下の通りに
レースが開催されました。
第55回 | 2017年11月5日 |
第54回 | 2016年11月6日 |
第53回 | 2015年11月8日 |
第52回 | 2014年11月9日 |
第51回 | 2013年11月10日 |
また、レース自体が11Rに行われるので
出走時刻は15時〜16時に行われます。
2017年度は15時35分に発走されました。
アルゼンチン共和国杯のコースの特徴は? 場所や距離も紹介
アルゼンチン共和国杯は創設当時より
東京競馬場にてレースが行われます。
- 所在地:東京都府中市日吉町1−1
- コース:左回り
コース自体が左回りなので、
レースも当然左回りのレースとなっていて、
距離は2500mです。
距離は創設当初は芝2300mでしたが、
幾度かの距離変更に伴い、
現在の2500mに変更されました。
そしてこの2500mのコースは
ゴール前にある急坂を
スタート直後とゴール前の2回
上ることになります。
もしも2400mのコースだったら
この坂は1回だったので、
たった100m違うだけで
スタミナを大きく消耗するのです。
そのため、スタミナ力が
大きなカギとなります。
アルゼンチン共和国杯の優勝賞金はいくら?
アルゼンチン共和国杯はGⅡレースですが
ステップアップレースではないため、
賞金は少し低めに設定されています。
1着:5700万円
2着:2300万円
3着:1400万円
4着:860万円
5着:570万円
(2017年度開催)
同じステップアップレースである
金鯱賞は、優勝賞金は6200万円です。
優先出走権が与えられることもあり
少し高く賞金が設定されているのでしょう。
アルゼンチン共和国杯のレコード・平均タイムを紹介
ではアルゼンチン共和国杯の記録を
見ていきましょう!
アルゼンチン共和国杯は第50回(2012年)に
ルルーシュが記録した、
2:29.9がレースレコードとなっています。
その時のレースはこちら!
この他、
過去5レースのタイムは以下の通りです。
第55回 | 2:30.0 |
第54回 | 2:33.4 |
第53回 | 2:34.0 |
第52回 | 2:30.5 |
第51回 | 2:30.9 |
平均すると2:31.76となっています。
アルゼンチン共和国杯の傾向は? 騎手や歴代のレースについてご紹介!
ここからはアルゼンチン共和国杯の傾向を
ご紹介していきたいと思います。
過去のレースを振り返り、
どんな馬が勝ちやすいのか、
アルゼンチン共和国杯に
強い血統・騎手などいるのか
調べて見ました☆
アルゼンチン共和国杯の傾向! 脚質や血統によって異なる?
過去のレース展開から、
もっとも優勝しているのが多かったのは
差し馬でした。
その割合、なんと60%越え!
急坂がスタート直後とゴール前の
2回もありスタミナを要します。
道中なるべくスタミナを使わず
最後の直線で差し切れる馬の方が
勝ちやすいコースであるため、
相当スタミナのある先行馬でなければ
制するのは難しいかもしれません。
アルゼンチン共和国杯が有利なのは先行馬? それとも逃げ馬?
逃げ馬と先行馬で比較をすると
先行馬の方が勝率は高めでした。
しかし、前項でもお伝えしましたが
アルゼンチン共和国杯のコースは
急坂が2回もある、
スタミナを要するコースです。
そんなコースでは
道中力を溜め、最後の直線で
一気に差し切れる脚足を持つ馬の方が
勝率は高いので、
アルゼンチン共和国杯には
差し馬の方が有利と言えるでしょう。
アルゼンチン共和国杯に強い産駒はある? 血統も合わせて解説!
アルゼンチン共和国杯では
コースの特性から推測すると
スタミナ力が必須となってきます。
また、最後に差し切るための
末脚とスピードも必要です。
そのため、スピード、スタミナ、パワーを
兼ね備えているハーツクライが
ベストな血統と言えます。
過去のレースを見ても
ハーツクライ産駒が入賞しているので、
要チェックです。
アルゼンチン共和国杯に強い馬年齢は何歳なの?
アルゼンチン共和国杯は
3歳以上の競走馬が出走できる
重賞レースです。
3歳の馬もいれば7歳8歳の馬もいます。
ではアルゼンチン共和国杯に強い馬年齢は
何歳なのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2017年(第55回) | 3歳 | 5歳 | 3歳 |
2016年(第54回) | 4歳 | 5歳 | 5歳 |
2015年(第53回) | 4歳 | 6歳 | 3歳 |
2014年(第52回) | 4歳 | 5歳 | 5歳 |
2013年(第51回) | 6歳 | 5歳 | 5歳 |
結果を見ると、4歳馬の勝率が高く
他の年齢から大きくリードしています。
その反面、7歳以上の馬たちは
1〜3着に入賞していることはなく、
厳しい戦いとなることでしょう。
アルゼンチン共和国杯の得意な騎手っているの?
競馬は馬の力だけで
勝敗が決まるスポーツではありません。
その馬たちに騎乗する騎手たちによっても
レース展開は変わってきます。
ではアルゼンチン共和国杯を得意とする騎手は
いるのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着騎手 | 2着騎手 | 3着騎手 |
2017年(第55回) | デムーロ | 福永祐一 | 戸崎圭太 |
2016年(第54回) | 福永祐一 | 戸崎圭太 | デムーロ |
2015年(第53回) | 吉田隼人 | 蛯名正義 | 川田将雅 |
2014年(第52回) | 北村宏司 | 吉田豊 | 内田博幸 |
2013年(第51回) | 戸崎圭太 | メンディ | 北村宏司 |
過去5年の結果を見ていくと
戸崎騎手が1〜3着に
1回ずつ入賞しています。
また、福永騎手や北村騎手も
優勝と入賞をしているので、
この3人が出ているときは
要チェックですね☆
アルゼンチン共和国杯で枠が有利なのは外枠? 内枠?
馬・騎手と見てきましたが、
枠順も予想するのに重要な要素と言えます。
過去5年の着順を枠別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2017年(第55回) | 2枠 | 4枠 | 1枠 |
2016年(第54回) | 6枠 | 3枠 | 7枠 |
2015年(第53回) | 7枠 | 7枠 | 8枠 |
2014年(第52回) | 2枠 | 5枠 | 6枠 |
2013年(第51回) | 6枠 | 8枠 | 2枠 |
こうして見ると、6枠と7枠が
入賞していますね。
アルゼンチン共和国杯は
差しの勝率が高いレースです。
差しを得意とする馬は
レースでは馬群の中から後ろらへんに
ポジションをとりますので、
中から外にかけての枠の方が
入賞する率も高いということですね☆
アルゼンチン共和国杯の歴代レースを検証! 荒れるのはほんと?
競馬はギャンブルなので、
馬券を買って楽しんでいる人にとっては
荒れてくれた方が良かったりします。
(その分予想するのは大変ですが(汗))
そんなアルゼンチン共和国杯は
どうなのでしょか?
過去5年の着順を人気別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2017年(第55回) | 1人気 | 7人気 | 3人気 |
2016年(第54回) | 2人気 | 4人気 | 3人気 |
2015年(第53回) | 1人気 | 4人気 | 3人気 |
2014年(第52回) | 2人気 | 4人気 | 3人気 |
2013年(第51回) | 7人気 | 4人気 | 3人気 |
基本的に4番人気までの馬が
入賞している率が高いです。
その中でも3番人気の馬は
過去5年毎年入賞しているので
馬券に絡ませても良いでしょう。
そこを踏まえても
アルゼンチン共和国杯は
あまり荒れないレースといえるでしょう。
まとめ
出典:http://www.netkeiba.com/?rf=logo
今回はアルゼンチン共和国杯について
解説していきました。
まとめるとこんな感じです。
- JRA主催のGⅡで芝2500m、
開催は東京競馬場 - スタミナとスピード、
パワーが必要 - 差しが優位
- スピード、スタミナを
兼ね備えている
ハーツクライ産駒強め - 戸崎騎手、福永騎手、北村騎手の
入賞率高め
東京競馬場の2500mは
急坂が2ヶ所あるため、
スピードだけでなく
スタミナも必要とするレースです。
血統的にもそこを補える血統の方が
勝ちやすいようです。
上記のことを踏まえながら
予想を立てて見るのも良いでしょう。
また、この記事の他に
アルゼンチン共和国杯の
過去10年のレース結果を
まとめている記事がありますので
合わせてご紹介します。
⇒アルゼンチン共和国杯の過去の結果! 10年分の成績&動画まとめ
ぜひレース予想をする上での
参考にして見てください。