私は競馬予想をするにあたって
様々な予想法を通ってきました。
距離適性、スピード指数、
ラップ成績、騎手、調教師などです。
この通ってきた15年間で
最良の予想方法は血統だと考えました。
競馬はブラッドスポーツです。
生き物です。
血統は馬の情報すべてを握っています。
この記事では
- 血統予想の活用法とは?
血統が影響するって本当? - 血統の系統別で特徴を紹介
- まとめ
を話していきたいと思います。
少しの血統を理解するだけで
馬券の考え方がガラッと変わります。
【血統予想の活用法とは?血統が影響するって本当?】
例えば「トニービン産駒は府中に強い」
という言葉を聞いたことが
ありますでしょうか?
これはトニービンという父の子は
東京競馬場での好成績が多いため
このようにいわれるようになりました。
このように同じ種牡馬を父に持つ馬には
共通の特徴が現れます。
なので、ただ単に父が
どんな馬なのかを理解するだけでも
馬券の収支はぐっと良くなります。
では父の系統について
考えていきたいと思います。
父の系統
父の系統は血統の中で
最も重要となります。
たとえば父ディープインパクトは
血統をさかのぼって
その父サンデーサイレンスの系統から
ディープインパクトは
ターントゥ系に属します。
さらに子系統としても
サンデーサイレンスに属す
ことになります。
競走馬の能力には
この父の系統が最も出やすく
系統により把握する必要があります。
では次に母の系統について
考えていきたいと思います。
母の系統
母も父や母父ほどではありませんが
大事なポイントです。
例えばサンデーサイレンスと配合した
母は子に距離適性をよく受け継ぐ
といった傾向があります。
このように母の系統や配合するときに
どういった傾向が現れるか
見ておくことが重要となります。
そして次に重要な母父の系統について
考えていきます。
母父の系統
母馬よりも母馬の父の遺伝子のほうが
大きな影響を与えるともいわれています。
競走馬の血統は父と
母父で決まることもある
という考え方もあるので、
母父の系統を見ていくことは
とても重要となります。
競馬予想をするときは
父の系統と母父の系統を見ることで
その馬の大体の傾向は
つかむことができます。
【血統の系統別で特徴を紹介】
では具体的に系統別に
傾向を見ていきたいと思います。
サンデーサイレンス系
現在の日本競馬の礎である
サンデーサイレンス系です。
サンデーサイレンスは
1988年にアメリカでデビューをして
ケンタッキーダービーや
プリークネスステークスを制した
アメリカの名馬です。
その名馬を社台グループの創業者である
吉田善哉が購入して日本に連れてきました。
その産駒は幅広く芝からダートまで、
短距離から長距離から活躍馬を出しており
傾向も多岐にわたります。
ディープインパクト、ハーツクライ、
スペシャルウィーク、ステイゴールドなど
ディープインパクト
- スピード自慢の産駒が多く、
また早熟傾向があり成長は
なかなか見込めない。 - 瞬発力が高く東京、京都が得意
- 阪神、中山は苦手
- 距離はマイルから
クラシックディスタンスまで - ダートより芝
ハーツクライ
・成長力があり、晩成型も多い
・パワーとスタミナを兼ね備えており
ディープとは反対
・中山や阪神が得意
スペシャルウィーク
・長距離でも買える血統だが
本筋はマイル
・中山、中京、京都が得意
・不良馬場は成績が悪い
・牡馬よりも牝馬のほうの成績がいい
ステイゴールド
・パワー特化型
・道悪が得意
・晩成型も多い
ヘイルトゥリーズン系
ヘイルトゥリーズンは1960年代に活躍して、
けがにより引退しました。
産駒の中でもロベルト、ヘイローという
2頭が種牡馬として大成しています。
ロベルト系
- 豊富なスタミナとパワーに優れています。
- 瞬発力はサンデー系に劣るため
軽い馬場はあまり向きません。
ヘイロー系
- スピードとパワーに優れている
- 瞬発力よりも早い流れで押し切るタイプ
- ダートも問題なし
ミスタープロスペクター系
1970年代にアメリカで生まれますが
抜け出た競争成績はありませんでした。
主な子系統としてキングマンボ系、
フォーティナイナー系、
その他に分かれます。
キングマンボ系
・レースが上手な馬が多い
・スタミナはあまりないため
長距離は向かない
・芝、ダともに走る馬が多い
フォーティナイナー系
・早熟が多く、2歳戦での活躍が多い
・短距離が得意な産駒が多い
ノーザンダンサー系
1960年代に活躍、
20世紀最高の種牡馬ともいわれる。
そのため子系統が多く
サドラーズウェルズ系、
リファール系、ニジンスキー系、
ノーザンダンサー系、
ヴァイスリージェント系、
ストームバード系、ヌレイエフ系、
ダンチヒ系
となります。
サドラーズウェルズ系
・スタミナが豊富
・欧州向き
・道悪得意
リファール系
・スピードも備えている
・底力もある
ニジンスキー系
・スタミナ豊富
・早仕掛け向き
ノーザンダンサー系
・鈍足血統
・スピードがない
ヴァイスリージェント系
・マイル中心
・母馬の影響を受けやすい
ストームバード系
・短距離中心
・母父としてディープインパクトと
相性が抜群にいい
ヌレイエフ系
・ダート短距離向き
ダンチヒ系
・芝向き
・高速馬場向き
ナスルーラ系
1950年代に活躍。
70年代までで世界で
最も反映した系統といえる
子系統としてはエーピーインディ系、
プリンスリーギフト系、
グレイソヴリン系、レッドゴッド系、
ネヴァーベント系に分かれる
エーピーインディ系
・ダート適性
・距離万能性
プリンスリーギフト系
・スピード能力
・平坦得意
グレイソヴリン系
・圧倒的スタミナ
レッドゴッド系
・スタミナ型
・スピード不足
・現代の日本競馬に合わない
ネヴァーベンド系
・スタミナ豊富
ハンプトン系
現在はほぼ絶えてしまった血統。
有名どころではサッカーボーイ、
ヒシミラクルなどが該当する。
サッカーボーイ
・マイラーよりも中長距離
・ダート血統にも
母父としての特徴も長距離にでがち
セントサイモン系
ダーレーアラビアンからの派生血統。
現在はほぼ絶えてしまっている。
特徴は圧倒的なスタミナ。
マイナー系
マイナー系はダーレーアラビアン
からの派生で、ヘロド、マッチェム、
セントサイモン、ハンプトン系に
属さない血統。
スターリング系、ストックウェル系、
ダマスカス系、ニアークティック系
などがある。
日本競馬には向かず、
ダート血統がほとんど。
ヘロド系
バイアーリータークからの派生血統。
スタミナ豊富なのが特徴。
サンデー系が登場後
スピード化により衰退。
マッチェム系
ゴドルフィンアラビアンからの
派生血統。
スピード系に優れている。
短距離平坦競馬では強い。
まとめ
今、日本競馬においては
多くの血統が存在しています。
ただ、ブラッドスポーツゆえ、
親の特徴や血統の特徴は子に現れます。
その多くの血統の特徴を把握することは
確実に馬券の収支の向上にもつながります。
簡単な特徴でも知ることが
大きく変えることにつながるのです。