多くの名牝がこのレースをきっかけに
飛躍していった牝馬クラシックの初戦・桜花賞。
阪神競馬場のマイルコースを舞台にした
仕上がりの早さ、スピード、パワー、瞬発力
という総合力が問われるレースです。
外回りコースになってから、紛れが少なく
力のある馬でないと好走できない
と言われている桜花賞ですが、
どんな傾向があるのでしょうか?
歴代のレースから、桜花賞に強い血統や
相性の良い脚質などを
探っていきたいと思います。
春の訪れを告げる、若き乙女たちの戦いの特徴を
一緒に見て行きましょう!
桜花賞の傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:阪神競馬場
距離:芝1600m(外回り)
出走条件:3歳牝馬
牡馬のダービー、牝馬の桜花賞
と言われるように、牝馬が生まれると
競馬関係者は桜花賞を目指すと言われています。
まずは、そんな桜花賞と相性の良い脚質や
血統から探って行きます。
レースは先行馬が有利! 逃げ馬が良いってホント?
過去10年の桜花賞優勝馬の脚質ですが
逃げ…1勝
先行…2勝
差し…2勝
追い込み…5勝
という結果でした。
逃げて馬券に絡んだ馬は、他に1頭だけと
あまり逃げ馬向きのレースと言えないでしょう。
上がり3Fのタイムが最速の馬が
5勝2着1回3着1回という結果なので
瞬発力のある馬が有利と言えるでしょう。
最初のコーナーまでが400m以上あるために
序盤がハイペースになりやすいコースですが、
後半より前半の方が早かったのが
過去10年のうち5回あり、イーブンが1回。
比較的先行争い熾烈になりがちなので
切れ味自慢の馬を優先したいレースです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
続いて過去10年の勝ち馬の血統を
見てみましょう。
ディープインパクト産駒がマルセリーナ、
ジェンティルドンナ、アユサン、ハープスター
で4連覇をしています。
他にも2着4回、3着1回と
好相性を示しています。
他に複数の勝ち馬を出しているのは
キングカメハメハなので、
サイアーランキングで上位にいる
王道の種牡馬から狙うのが定石と言えます。
ディープインパクトを中心にサンデー系が7勝
キングカメハメハ系が3勝というのが
過去10年の桜花賞勝ち馬の血統です。
レースに強い馬年齢は何歳?
桜花賞は3歳牝馬限定のレースなので
牡馬も騙馬も、2歳馬も4歳以上の馬も
出走できません。
関西でのレースということで、
関西馬が強いレースという側面があります。
過去10年で関東馬は3勝、2着1頭、3着3頭と
苦戦を強いられています。
桜花賞は内枠が有利ってホント? 良い枠の傾向を紹介
次は、桜花賞の枠番別の成績を
見て行きましょう。
■桜花賞の枠番別複勝圏内数
1枠(0.1.1)
2枠(0.0.0)
3枠(1.1.0)
4枠(2.2.0)
5枠(4.0.4)
6枠(0.2.2)
7枠(2.2.2)
8枠(1.2.1)
まさかの内枠が不振!?
1枠2枠に有力馬がほとんど入っていない
という事はありますが、真ん中の枠が
相性が良いという結果でした。
ただし、同じコースで行われている
阪神ジュベナイルフィリーズでは
1枠からも優勝馬が出ていますので
枠順だけで割り引くのは禁物。
4枠5枠を少しプラス評価するぐらいが
ちょうど良いバイアスではないでしょうか。
桜花賞は荒れる? 歴代のレースを検証!
ここまでは、脚質や枠順といった
傾向を見てきましたが、続いては
配当面での傾向を探ってみましょう。
桜花賞は荒れるのでしょうか?
過去10年の1番人気の成績は(3.2.1.4)。
半数が連対を外しているので、
信頼度が低いレースと言えるかもしれません。
ただし、2018年、14年、12年、11年、09年と
5回は5番人気までが3着を独占しているので
1番人気の軸としての信頼は低いものの
比較的人気どころで決着しています。
3連単の配当ですが、過去10年では
10万円以上が2回あるものの
1万円以下が4回という結果です。
上位人気馬を中心にしながら
ヒモに穴馬を少し入れるのが
桜花賞向けの買い方でしょうか。
桜花賞の得意な騎手は誰?
最後の検証するのは、騎手です。
過去10年の桜花賞で複数勝利しているのは
岩田康誠騎手の2勝だけ。
あとは、1勝ずつという結果でした。
他では、池添謙一騎手が1勝2着3回と
好相性を示しています。
ちなみに関東所属の騎手は、過去20年で
蛯名正義騎手の1勝のみと
圧倒的に苦戦をしています。
関西所属の騎手から狙うのが
桜花賞のセオリーと言えそうです。
まとめ
春の訪れを告げる牝馬の祭典・桜花賞の
傾向を探ってきました。
- 差し・追い込みが好成績
- ディープインパクト産駒が好成績
(種牡馬ランク上位の馬が狙い目) - 4枠、5枠をプラス評価に
- 1番人気の信頼度はそこまで高くない
- しかし、上位人気で決着する傾向
- 岩田・池添騎手が好相性
(関東所属騎手はマイナス)
といったポイントが見えてきました。
阪神競馬場の外回りコースで行われるので
基本的にはどの馬も力を発揮しやすい舞台なので
馬の能力を重要視した予想が良いのでは
と思います。
このレースの勝者だけが牝馬3冠に
挑戦できるのが桜花賞。
ここでご紹介した傾向を
未来の名牝探しのヒントに活用してください。
下の記事では桜花賞の過去10年分・
前走レースのデータをまとめています。
桜花賞の過去レース動画も掲載
していますので、一緒にご覧下さいね。