日本の競馬の歴史において、
『クラシック三冠』を達成した馬は
過去の長い歴史を見ても7頭しか存在せず、
如何にその功績が大きいものであるか
といったことが理解できると思います。
2000mの皐月賞に始まり、
2400mの日本ダービー、
そして3000mの菊花賞と、
コースも距離も異なる3つのGⅠを制するのは
絶対能力に加えて約7か月の期間の間
トップコンディションでレースを戦う
『順調度』も非常に重要で、
厩舎関係者も含めての総合力が
問われるのは間違いないでしょう。
今回は過去のクラシック競走において、
数少ない三冠を達成した馬を
紹介していくと共に、
その『クラシックの歴史』についても
紐解いていきたいと思います。
競馬のクラシックとは?
出典:https://sportiva.shueisha.co.jp/
日本の競馬は専らイギリスの長い歴史を
模倣している部分があり、
クラシックについても
イギリスのクラシック競走から派生
している部分が大きいです。
しかし、
他の国においては必ずしも同じ意味ではなく、
国によって『クラシック』の意味合い自体
が違う点もあるため、
世界共通ではないといった部分は
注意が必要かと思います。
ここではまず最初に、
日本の競馬における『クラシック』の
意味と由来について詳しく見ていきたいと
思います。
クラシックの意味
日本の競馬において、
『クラシック(競走)』とは、
『古くから施工されていた伝統的な競馬の競走』
を指す言葉であり、
いわゆる3歳の牡馬三冠競走である
皐月賞・日本ダービー・菊花賞
の3レースに加えて、牝馬の
桜花賞・オークス
を含めた5競争がこれに該当します。
現在行われている3歳牝馬限定GⅠの
秋華賞はクラシック競走ではなく、
秋華賞まで牝馬三冠の最終戦として
考えられていたエリザベス女王杯も
クラシック競走ではないため、
正確に言えば
『牝馬のクラシック三冠』
というものは存在しない、
ということになりますね。
ただ、他の国においては
クラシックの意味合いが異なる部分があり、
『伝統的な競争や格の高い競争』
のことをクラシックレースと
表現していることが多く、
日本のクラシックのように必ずしも
3歳馬のレースのことを表すわけではない
ということは頭の片隅に置いておいた方が
いいかもしれませんね。
クラシックの由来
日本のクラシック競走の5レースの由来は、
イギリスの競馬における以下の5レースを
『British Classics(英国クラシック競走)』
と呼んだことに由来します。
- 2000ギニー(3歳牡馬牝馬限定)
- 1000ギニー(3歳牝馬限定)
- オークス(3歳牝馬限定)
- ダービーステークス(3歳牡馬牝馬限定)
- セントレジャーステークス(3歳牡馬牝馬限定)
これを日本のクラシック競走に当てはめると、
- 2000ギニー→皐月賞
- 1000ギニー→桜花賞
- オークス→優駿牝馬
- ダービーステークス→東京優駿
- セントレジャーステークス→菊花賞
となるわけですね。
日本とイギリスのクラシック競走は
時期やレースの間隔もほぼ同じであり、
開催時期はほとんど変更されることはなく、
それだけクラシック競走が
『格式高いレース』であるということが
伝わると思います。
競馬のクラシックの三冠馬一覧・牡馬編
それでは実際に日本の競馬において、
過去に牡馬三冠を達成した歴史的名馬7頭を
順に見ていきましょう。
今回はその三冠の中でも、
最も強さを見せたと思われるレースを
画像と共に紹介していきたいと思います。
1.セントライト
まず最初に、同馬の動画を探すのに
非常に苦労しました(笑)。
現在から約80年前の1941年に
初代三冠馬として活躍した同馬ですが、
当時は今とレース名も異なっており、
皐月賞が横浜農林賞典四歳呼馬、
日本ダービーが東京優駿競争、
菊花賞が京都農林賞典四歳呼馬
となっており、
1939年に三冠競走が整備されてから
初めてのクラシック三冠馬となりました。
その三冠競走の中でも
最も強い勝ち方をした東京優駿競争では、
重馬場でレースが行われた中
好位の3番手を絶好の手応えで追走し、
4コーナーで持ったまま先頭に立つと
直線一気に後続を突き放しての
8馬身差の圧勝でした。
本当に強い馬はどんな条件下でも強い、
ということを最初に証明したのが
このセントライトかもしれませんね。
2.シンザン
競馬を知らない人でも一度は
聞いたことがあるのが、
このシンザンの名前ではないでしょうか。
戦後初のクラシック三冠馬となり、
その後天皇賞・秋と有馬記念も勝利して
『五冠馬』となったのも
同馬が長らく持っていた記録であり、
同馬の引退後は日本競馬界全体で
『シンザンを超えろ』
といったスローガンが掲げられるほど
競馬史に大きな影響を残した名馬
と言えるでしょう。
今回紹介する1964年の日本ダービーは、
他の三冠馬と比べると地味な勝ち方
かもしれませんが、シンザンの
『狙ったレースは絶対に勝つ』
といった勝負強さが存分に表れた
名勝負でした。
直線で一旦は内からウメノチカラに
交わされたものの、
そこから差し返して勝利したレースは
本当に強い馬だけが見せるものであり、
後の三冠馬であるシンボリルドルフや
ミスターシービーよりも速いタイムで
勝利しているのが何よりの証拠だと
思います。
2014年までサラブレッドの最長寿記録も
保持していたように、
まさしく日本競馬史に残る
『名馬中の名馬』と言えそうですね。
3.ミスターシービー
それまでの三冠馬シンザンとセントライト、
そして1歳下の三冠馬シンボリルドルフが
好位からの安定したレースを見せた馬
だっただけに、
ミスターシービーがクラシックで見せた
『常識破り』な追い込みスタイルは
ファンにとっても非常に衝撃的で、
『アイドルホース』として大きな人気を
集めました。
晩年こそシンボリルドルフとの三冠馬対決で
一度も勝てなかったことから
三冠馬の中でもどうしても
印象が薄くなりがちな同馬ですが、
2000mに距離が短縮されて初の天皇賞・秋で
直線だけで差し切ったレースも含めて、
クラシック三冠で見せた圧倒的なレース内容が
色褪せることは決してないと思います。
その中でも、菊花賞で見せた
それまでの京都外回りコースの
『ゆっくり上り、ゆっくり下る』
といったセオリーを嘲笑うかのように、
上り坂から一気に仕掛けてポジションを上げ、
下り坂でさらに加速して先頭に立った
その常識を覆すようなレースに対して
スタンドから大きなどよめきが起きましたが、
そんな破天荒な競馬でも押し切って
三冠を達成してしまうのが
ミスターシービーの魅力であり、
同馬の圧倒的な能力を証明しているのは
間違いないと思います。
4.シンボリルドルフ
日本競馬史上4頭目の三冠馬であると同時に、
史上初めて無敗でクラシック三冠を
達成した名馬です。
デビュー戦から岡部騎手に
クラシックを意識したレースを
教え込まれてきたのはファンの間では有名で、
クラシック三冠は全て僅差での勝利でしたが、
常に好位を追走し直線確実に伸びて前を捉える
その『優等生』なレーススタイルは
本当に強い馬のみが実現可能なもので、
国内で負けたのが明らかに体調に不安のあった
3歳時のジャパンカップと4歳時の天皇賞・秋
だけであり、
それでも3着を外してないのが
何よりの証拠と言えるでしょう。
また、その正反対なレーススタイルから
1歳上の三冠馬ミスターシービーと
何かと比較され、
その憎らしいまでの強さから
『悪役』扱いされたのもまた
同馬の強さを物語るエピソードの一つ
と言えそうですね。
同馬が三冠の中で最も苦戦した
と思われる日本ダービーですが、
後に岡部騎手は
『ルドルフにレースを教えてもらった』
と語っています。
勝負所を急いだ岡部騎手に対して、
『まだ早い。焦らなくても大丈夫だ。』
とレース中に判断できるくらい頭がよく、
それでキッチリと結果を出す
シンボリルドルフもまた、
過去の三冠馬の中でトップクラスに
属する馬であるのは間違いないと
思います。
5.ナリタブライアン
他の三冠馬がデビューの時点から
世代のトップクラスだったのに対して、
ナリタブライアンは2歳時に
7戦ものキャリアを消化し、
その半数の3戦で敗戦を喫しています。
そしてトレードマークとなった
『シャドーロール』を装着してから
快進撃が始まるわけですが、
『敗戦』を経験してさらに強くなったのが
ナリタブライアンの大きな魅力の一つ
と言えるのは間違いないと思います。
晩年は怪我の影響もあって
怪物的な強さが影を潜めてしまいましたが、
それでも阪神大賞典でマヤノトップガンと
今でも語り継がれる名勝負を見せてくれるなど、
三冠馬としての『圧倒的強さ』と
怪我による『精神的脆さ』を
同時に教えてくれた魅力ある三冠馬
と言ってもよさそうですね。
今回紹介する菊花賞では、
前哨戦の京都新聞杯で負けていたことに加えて
1週前の天皇賞・秋で兄ビワハヤヒデが
大本命に推されていながら5着に敗退し、
レース後に故障して引退に追い込まれるなど
不穏な空気が流れる中でのレースでしたが、
まさに盤石と言える圧倒的強さで
これまでの三冠馬史上最も強い勝ち方で
菊花賞を制し三冠を達成しました。
杉本清アナウンサーの
『弟は大丈夫だ!』
という実況と共に、
ナリタブライアンの強さを凝縮したレース
と言えるでしょう。
6.ディープインパクト
シンボリルドルフに続く史上2頭目の
無敗の三冠馬となった、
近年を代表する最強馬候補の1頭が
このディープインパクトです。
数々の名馬に跨ってきた
武豊騎手を以ってして、
『この馬が世界最強馬です!』
と断言させるだけの素晴らしい
ポテンシャルを秘めており、
『飛ぶ』と評されたその圧倒的な走りは
我々に様々な可能性を強く
感じさせてくれるものでした。
本当に走るのが大好きなサラブレッドで、
サンデーサイレンスが晩年に送り出した
これまでの最高傑作として、
種牡馬としても多くの活躍馬を
送り出しているのは他の三冠馬にはない
もう一つの素晴らしい『才能』と
言っていいでしょう。
無敗の三冠が懸かって単勝1.0倍の
『絶対に負けられない』菊花賞で、
道中激しく掛かってスタミナをロスした
ディープインパクトでしたが、
直線を向くとその影響を微塵も感じさせない
鋭い末脚を繰り出して、
完璧なレースを見せたアドマイヤジャパンを
見事に差し切り三冠を達成しました。
数々の名声を手にしたディープインパクトに
最後に残された仕事は、
自らに続く『牡馬三冠馬』を輩出すること
だけかもしれませんね。
7.オルフェーヴル
その圧倒的な競争能力に比例して、
時として騎手がコントロールできない程の
激しい気性を併せ持つオルフェーヴルは、
これまでの三冠馬の中で限りなく
『世界一』の座に近づいた馬と
言っていいでしょう。
国内の三冠を圧勝に次ぐ圧勝で勝利し、
翌年の凱旋門賞でも1頭だけ次元の違う末脚で
一旦は完全に抜け出したそのレースは、
これまでの日本競馬の長い歴史の中で
一番強く悲願達成を意識させてくれましたが、
そこでも気性面の幼さを見せてしまったのは
『お約束』だったのかもしれませんね。
池添騎手をレース後に2度も
振り落としているように、
同馬もナリタブライアンと同じく
『強さ』と『脆さ』という諸刃の剣の如き
有り余る才能を与えられた
選ばれしサラブレッドだったと
言えそうです。
ただ、3歳時の菊花賞で見せた
『優等生』で完璧なレース内容は
他馬に付け入るスキを1ミリも与えないくらい
圧倒的なもので、
特に2週目4コーナーからの
他馬とレベルの違う加速力は必見です。
初年度からGⅠ馬を2頭も輩出しているように、
その高いポテンシャルを産駒に伝えれば、
同馬の忘れ物である『凱旋門賞』を
産駒が制する日も近いかもしれませんね。
競馬のクラシックの三冠馬一覧・牝馬編
牝馬クラシックにおいて
公式に三冠が認められてないのは
上記で述べたとおりですが、
それでも桜花賞・オークスの
春二冠に加えて、
秋の秋華賞・エリザベス女王杯を制した名馬に
『三冠牝馬』の称号を与えるのは
全く問題ないと思います。
体調面や距離適性などを含めて
牡馬と比べてより難易度の高い
『牝馬三冠』ですが、
それでも過去4頭が三冠を達成しており、
今回はその名牝4頭を順に
紹介していきたいと思います。
1.メジロラモーヌ
桜花賞・オークス・エリザベス女王杯の
牝馬三冠に加えて、
そのトライアルレースも
全て勝利したことから
『完全三冠馬』とも称された
牝馬史上初めての三冠馬が
このメジロラモーヌです。
以下に紹介するアパパネとは異なり
トライアルレースでも全力を出して
走る馬だっただけに、
その消耗度から現役生活は3歳一杯と
非常に短いものとなってしまいましたが、
そこで見せた輝きは今でも決して
色褪せるものではないでしょう。
牝馬三冠の最終戦となった
エリザベス女王杯では2着馬
スーパーショットとクビ差の接戦となり、
桜花賞、オークスと比べて
成長が止まったと見る声も多いですが、
坂の下りから自ら動いて押し切ったレースは
本当に強い馬にしかできないもの
であるのは間違いなく、
個人的にも着差以上の強さを感じる
レースだったと今でも思っています。
2.スティルインラブ
人気のアドマイヤグルーヴに対して、
実力のスティルインラブ
といったように、
この2頭のライバル対決は
三冠全てでアドマイヤグルーヴの方が
1番人気に推されていました。
騎手の面でも数々のGⅠを制している
トップジョッキーの武豊に対して、
それまでGⅠ未勝利だった幸騎手という
『コンビ』でもその人気差は明らかでしたが、
結果として『三冠牝馬』の称号を得たのは
このスティルインラブ&幸騎手で、
この記録達成にはこのコンビの『プライド』
の部分が大きく影響したと言っていいかも
しれませんね。
前哨戦での完敗から三冠達成を不安視された
秋華賞のスティルインラブでしたが、
外枠スタートから道中も外々を回り、
直線も大外から差し切ったそのレース内容は
まさしく『王者』そのものでした。
結果的にこれが最後の勝利となったことから、
スティルインラブが持っている力を
極限まで振り絞った結果として達成された
『偉業』と見ることができるかも
しれませんね。
3.アパパネ
前哨戦ではアッサリ敗退するものの、
本番のGⅠではキッチリ巻き返して
三冠牝馬となったアパパネは、
同じ勝負服ながらディープインパクトとは
全く正反対の性格面を持った馬でした。
その傾向は古馬となっても変わらず、
当時の古馬最強馬ブエナビスタを
正攻法で打ち負かしたヴィクトリアマイル
のレース内容からも、
能力が高いにも関わらず
注目度が高いGⅠでしか本気を出さない、
ある意味で非常に『エコ』な馬であり、
またある意味では非常に『アスリート』感
の強い馬とも言えるでしょう(笑)。
その血統から2400mの距離が不安視され、
1番人気ながらも押し出された感の
強い評価でしたが、
中団待機から直線では外を通って伸び
ゴール前ではサンテミリオンに
必死に食らいついて差し返した結果、
GⅠ史上初の『1着同着』
という結果を残したのも同馬の強さの証明
であるのと同時に
歴史に残るべくして残った馬であるから、
と言ってもよさそうですね。
4.ジェンティルドンナ
一番新しい三冠牝馬でありながら、
その後の牡馬を相手にGⅠを制したことから
あまり『牝馬』らしさを感じない同馬ですが、
父ディープインパクトに次ぐ史上初めて
『三冠馬から三冠(牝)馬』
という伝説的な偉業を達成したのは
もっと評価されていいポイントだと
思います。
また3歳牝馬ながらジャパンカップで
1歳上の牡馬三冠馬のオルフェーヴルと
馬体をぶつけ合いながらの叩き合いにも
全く臆することなく食い下がり、
それを制して勝利したポテンシャルは
過去の三冠牝馬の中でも間違いなくNo.1
だと断言していいでしょう。
岩田騎手の騎乗停止によって
川田騎手に乗り替わり、
距離不安説も相まって桜花賞馬ながら
3番人気と屈辱的評価となったオークスで
披露した圧倒的末脚とその勝ちタイム(2.23.6)は、
後に牡馬と互角以上の戦いを繰り広げるだけの
説得力のあるものでした。
今後の目標として、
今後二度と破られることがないであろう
『三代連続三冠馬』の大記録達成に
大きな期待をかけて産駒の登場を
待ちたいと思います。
競馬のクラシック前哨戦とトライアルとは?
出典:http://www.kiso-keiba.com/index.html
日本競馬のクラシック競走では、
牡馬・牝馬共に『優先出走権』
を賭けた前哨戦のレースが組まれており、
これを『トライアル(競走)』
と呼んでいます。
重賞レースであれば基本的に1~3着馬に、
オープン特別の場合は1~2着馬に
クラシック競走への優先出走権が与えられ、
これを得た馬は
賞金面で足りてなくてもクラシック競走に
出走することが可能となります。
近年はダービートライアルである
青葉賞の優先出走権が以前の1~3着から
1~2着に変更され、
オークストライアルのフローラSも
同様の条件に変更されるなど、
優先出走権を賭けてのトライアルレースも
非常に厳しいものになっており、
前哨戦でも楽なレースになる可能性は
限りなく低いため、
クラシック競走への出走を目指す馬は
できれば確実に出走が可能な賞金を
早めに積み重ねておくことが
非常に重要になってくるのは
間違いないと思います。
競馬のクラシックの牝馬は?
上記でも述べましたが、
日本競馬の牝馬クラシックレースとして
認められているのは
『桜花賞』と『オークス』
の2レースのみで、
『秋華賞』と『エリザベス女王杯』
はあくまで牝馬限定GⅠの一つである、
と考えられています。
これにはクラシック競走に
『繁殖牝馬(種牡馬)としての価値を
高めるための選定競争である』
といった位置づけがされているためで、
比較的早い時期から競走馬としての
完成度の高い面を証明することで、
後に繁殖牝馬となった際に
クラシックレース勝利馬として
『箔』が付くのは間違いないだけに、
歴史の浅い秋華賞や古馬混合戦である
エリザベス女王杯がクラシック競走
とされないのは当然と言えば当然
かもしれませんね。
ただ、それでも春の二冠を制し
秋にもその強さを見せ付けて
三冠牝馬となった4頭の実績は、
例え正式には認められてなくても
もっと評価すべき偉業なのは
間違いないと思います。
まとめ
これまでの長い日本競馬史の中で、
牡馬と牝馬合わせて11頭しか
誕生していない事実からも、
『三冠馬』といったものが
どれだけ偉大な存在であるかが
少しは伝わったのではないでしょうか?
もちろん三冠を達成できなかった馬にも
日本競馬において名馬と呼べる馬は
数多くいますが、
『一発勝負』であるクラシックレースで
結果を残した上記の11頭は、
その後の活躍に関係なく歴史的名馬の称号を
与えられるにふさわしい存在で、
牡馬・牝馬含めて12頭目の三冠馬の誕生を
楽しみに待ちたいと思います。