皐月賞、菊花賞と並ぶ牡馬3冠レースの1つ
東京優駿(日本ダービー)。
3冠レースの中でも最も歴史があり
創設以来、距離も変わっていない
伝統と格式を持ったレースです。
最も運のある馬が勝つ
と言われる日本ダービーですが、
このレースに適した血統や脚質は
あるのでしょうか?
過去10年の日本ダービーを
中心に見ながら傾向を
探ってみたいと思います。
競馬界一の栄誉を勝ち取った馬には
どんな共通点があるのか?
一緒に見て行きましょう!
日本ダービーの傾向! 血統や脚質によって異なる?
競馬場:東京競馬場
距離:芝2400m
出走条件:3歳以上牡馬・牝馬
ジャパンカップ、オークスと同じ
府中のクラシックディスタンスで
行われる競馬の祭典が日本ダービー。
紛れの少ないコースなので
実力馬が力を発揮しやすい舞台となります。
そんな日本ダービーで結果を残している
血統や脚質から見てみましょう。
レースは先行馬が有利? 差し馬と逃げ馬どちらが良い?
かつては、1コーナーで10番手以内の
ダービーポジションにいないと勝てない
と言われていましたが
最近の流れはどうなのでしょうか?
過去10年の日本ダービー優勝馬の
1コーナーのポジションは、
4、13、7、8、5、16、3、14、10、3。
10頭中7頭が10番手以内なので、
絶対条件ではありませんが、
ダービーポジションに付ける事は
勝利への近道になりそうです。
脚質で分類してみると
- 逃げ馬…0勝
- 先行馬…4勝
- 差し馬…3勝
- 追い込み馬…2勝
- まくり…1勝
直線の長い東京競馬場でのレースなので
逃げ馬には厳しい結果となっています。
また、直線一気でも難しく
上がり3F最速馬の成績は(2.1.2.5)と
半数が着外。
決め手だけでなく、ある程度
先団に取り付いていける差し馬や
先行馬から入りたいレースです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
続いて、日本ダービーで好成績を
残している血統を見てみます。
過去10年で複数の優勝馬を出しているのは
ワグネリアン、マカヒキ、キズナ、
ディープブリランテで4勝している
大種牡馬ディープインパクトと
レイデオロ、ドゥラメンテが勝利している
キングカメハメハの2頭。
さらにネオユニヴァース産駒も優勝しているので
ダービー馬はダービー馬から!
という血統面での格言通りの結果と
なっています。
過去10年の連対馬20頭のうち
父系にも母系にもサンデーサイレンスが
入っていない馬は2頭だけ。
圧倒的にサンデーサイレンス系が
強いレースです。
レースに強い馬年齢は何歳?
日本ダービーは3歳の牡馬と牝馬だけが
出走することができる、サラブレッドにとって
一生に一度だけの檜舞台です。
とは言え、牝馬には前の週に
同じコースと距離で行われる
オークスがあるので、ダービーに出走する
牝馬はめったにいません。
85回の歴史の中で日本ダービーを制した
牝馬は、わずかに3頭だけ。
2007年に牝馬として64年ぶりに快挙を
達成したウオッカの偉業は
驚愕のニュースでした。
■2007年日本ダービー
後のG1・7勝を挙げる名馬ですが、
この時の挑戦には、疑問を投げかける人も
少なくありませんでした。
しかし、その圧倒的な瞬発力で
誰もが想像できなかった史上初の
“父娘”ダービー制覇を実現させました。
日本ダービーの有利な枠! 外枠内枠どちらがいいの?
世代を代表する18頭が出走する
日本ダービーですが、枠順によっての
有利や不利はあるのでしょうか?
過去10年の枠番別の馬券圏内数は
- 1枠(4.1.1)
- 2枠(1.2.2)
- 3枠(1.0.0)
- 4枠(0.2.3)
- 5枠(1.1.1)
- 6枠(1.3.1)
- 7枠(1.1.1)
- 8枠(1.0.1)
1枠が圧倒的な勝率となっています。
基本的には内と外の差が出ないコースですが
ダービーの週は、仮柵が移動して
Cコースを使用するようになります。
この影響で、インの馬が良い状態の
荒れていない芝の上を走れるようになるので
内枠のメリットになっていると言われています。
馬の能力が発揮しやすいコースですので
ベースは能力優先ですが、迷った際には内枠、
特に1枠を選択するのが良さそうです。
日本ダービーの歴代のレースを検証!
世代の頂点を決める唯一無二のレースだけに
毎年、感動のドラマが起きるのが
日本ダービー。
歴代のレースの中から、印象的なレースを
いくつかご紹介しましょう。
■2014年日本ダービー
誰よりも日本ダービー制覇へ執念を燃やす
橋口調教師でしたが、定年まで2年という
タイミングで悲願の初優勝を飾ったレース。
この日、観覧に訪れた皇太子殿下と
横山典弘騎手、ワンアンドオンリーの
誕生日が一緒だったことも話題となりました。
■2013年日本ダービー
故障の影響から勝ち星を減らしていた
日本競馬界のシンボル・武豊騎手。
裏路線から勝ち上がってきたキズナでの
豪脚一閃は、レジェンドの復活を
強く印象付けました。
ちなみに、過去10年の日本ダービーの
1番人気の成績は(3.0.4.3)。
3連単で10万円以上の配当となったのが
5回と半数を数えていて、人気馬同士の
決着になりにくいレースです。
良馬場の年に穴を開けたのは、
ダービーポジションを
キープした馬たち。
特に、「内目の先行馬」は
ヒモに押さえたいところです。
日本ダービーの得意な騎手は誰?
最後に日本ダービーが得意な騎手を
ご紹介します。
過去10年では横山典弘騎手が
2勝を挙げています。
トータルで見ると、現役では
ミルコ・デムーロ騎手、四位洋文騎手も
2勝を挙げていますが、ダービーといったら
武豊騎手!
史上最多の通算5勝を挙げているほか、
ディープインパクトとキズナという
親子ともに騎乗して、ともにダービーを制した
唯一の騎手です。
「ダービージョッキー」
という言葉があるように、騎手にとって
最大の栄誉はダービーに優勝すること。
初めて勝利した騎手の多くが涙を流す
騎手にとっても特別なレースなのです。
まとめ
今回は、日本競馬の祭典
唯一無二の存在と言える
日本ダービーの傾向を探ってみました。
- 1コーナー10番手以内から進める
先行馬もしくは差し馬 - ディープインパクトを筆頭に
父系か母系にサンデーが入っている馬が必須 - 迷ったら1枠!
- ヒモ荒れ傾向。内目の先行馬の粘りに注意
- 近年では横山典弘騎手が好調。
通算では武豊騎手が知歴代最多勝
といったポイントが見えました。
ダービーが終わると、翌年のダービーに向けた
戦いが始まるように、春の開催ですが
日本競馬の1年の集大成と言える
日本ダービー。
他のG1とは比べ物にならないほど
多くの思いを乗せて走る馬と騎手に
注目をして競馬の魅力を堪能してください。
こちらの記事では日本ダービーの
過去10年のレース結果をまとめています。
レース予想の参考にお役立てくださいね。