今回、ご紹介する種牡馬はヨハネスブルグ。
日本では大活躍している種牡馬とは
言えませんが、孫世代からアメリカ3冠馬
ジャティスファイが誕生し
その血が見直されている馬です。
血筋から歴史的名馬が生まれたことで
今後、もう一度花が開くかもしれない
ヨハネスブルグの種付け料や代表産駒をはじめ
現役時代の成績をご紹介していきます。
アメリカ3冠馬の祖父にあたる
ヨハネスブルグは、どんな競走馬人生を送り
どんな子供を残してきたのでしょうか？
ヨハネスブルグの産駒！子供を5頭紹介
2003年にアメリカで種牡馬入りし
2010年から日本で繁殖生活を送る
ヨハネスブルグ。
まずは、彼の代表的な産駒を
ご紹介します。
（2018年7月25日現在の記録です）
■ヨハネスブルグ血統表
| ヘネシー | Storm Cat |
| Island Kitty | |
| Myth | オジジアン |
| Yarn |
1．ネロ
ネロ（牡）2011年産
母：ニシノタカラヅカ
母父：サンデーサイレンス
2016年と2017年の京阪杯（G3）を連覇している
国内の現役ヨハネスブルグ産駒の大将格がネロ。
芝、ダート問わずスプリント戦線で
堅実な成績を残している馬主孝行な馬です。
2．ホウライアキコ
ホウライアキコ（牝）2011年産
母：ホウライサンデー
母父：サンデーサイレンス
5歳で初重賞勝利を挙げたネロと違い、
デビュー直後に圧倒的なスピードを見せた
ホウライアキコ。
デビュー戦を快勝した直後に
小倉2歳ステークス（G3）
デイリー杯2歳ステークス（G2）を連勝。
G1阪神ジュベナイルフィリーズに
2番人気で出走したほどでした。
3．トウショウピスト
トウショウピスト（牡）2012年産
母：シーイズトウショウ
母父：サクラバクシンオー
2歳6月の早いデビューから
大きなケガやアクシンデトもなく
徐々に才能を磨き5歳春には
オープン特別で勝利を挙げています。
4．ヨシオ
ヨシオ（牡）2013年産
母：フローラルホーム
母父：ケイムホーム
11戦目で初勝利を挙げた遅咲きのヨシオ。
5歳にしてオープン入りした苦労人ならぬ
苦労馬のヨシオのすごさは、タフさ。
3歳時には1年間に19戦、
4歳時にも16戦と長い休みを取らずに
走り続けてのオープン入りは
無事是名馬
を地で行く、馬主孝行っぷりです。
5．スキャットダディ
スキャットダディ（牡）2004年産
母：Love Style
母父：Mr.Prospector
最後にご紹介するのは、スキャットダディ。
ヨハネスブルグがアメリカで種牡馬入りした
初年度産駒です。
フロリダダービーを制し、アメリカ最大の
G1と言えるケンタッキーダービーに
有力馬として出走した馬です。
その真価は種牡馬となってから発揮され
初年度から36頭のステークスウイナーを
輩出するなど大活躍。
2015年に急死してしまいましたが、
遺した産駒の中からジャスティファイが
アメリカ競馬史上2頭目の無敗の
3冠を達成しています。
ヨハネスブルグ種牡馬としての成績/戦績は？
ご紹介したような産駒を出している
ヨハネスブルグ。種牡馬としての成績は
どんな感じなのでしょうか？
| 年度 | 順位 | 重賞勝利 |
| 2018 | 26 | 0 |
| 2017 | 31 | 1 |
| 2016 | 27 | 1 |
| 2015 | 39 | 0 |
| 2014 | 37 | 0 |
| 2013 | 52 | 2 |
日本で産駒がデビューしてからの
サイアーランキングと重賞勝利数です。
上位の種牡馬と比べると
頭数が少ないこともありますが、
苦戦していると言えるでしょう。
ネロやヨシオのように息長く活躍する
産駒を出しているので、
予期せぬタイミングで爆発する産駒が
出てくるかもしれませんね。
ヨハネスブルグの種付け料は？
ヨハネスブルグの種付け料を
調べてみました。
2018年度の種付け料は 180万円。
アメリカでは6万5000ドルにまで
上がっていた事もあるだけに
少し寂しい金額かもしれません。
ヨハネスブルグの馬主は？
現役時代は世界最大の競走馬生産軍団
と言えるクールモアスタッドの
所有馬として走ったヨハネスブルグ。
2010年に、この馬を輸入したのは
日本軽種馬協会（JBBA）ですので
現在の馬主は、JBBAと言えるかもしれません。
ヨハネスブルグの現役時代の成績/戦績は？
種牡馬としては上記のような
ヨハネスブルクですが、現役時代は
どんな馬だったのでしょうか？
アイルランドの名門・オブライエン厩舎に
預けられたヨハネスブルグはデビューから
4つのG1を含む7連勝を記録。
ヨーロッパとアメリカ両方の
最優秀2歳馬に選ばれました。
3歳となってからは勝利を挙げられず
その後は、わずか3戦のみで引退。
芝のスプリントG1、ダートのマイルG1
で優勝したスピードとパワーが買われ
種牡馬入り。
現役時代の通算成績は
10戦（7.1.0.2）でした。
■ヨハネスブルグ戦績
| 日程 | レース名 | 格 | 距離 | 着順 |
| 2001.05.30 | 未勝利 | 芝6f | 1 | |
| 2001.06.21 | ノーフォークS | G3 | 芝5f | 1 |
| 2001.07.14 | アングルシーS | G3 | 芝6f63y | 1 |
| 2001.08.12 | フェニックスS | G1 | 芝6f | 1 |
| 2001.08.26 | モルニ賞 | G1 | 芝1200m | 1 |
| 2001.10.04 | ミドルパークS | G1 | 芝6f | 1 |
| 2001.10.27 | BCジュヴェナイル | G1 | D8.5f | 1 |
| 2002.04.07 | グラッドネスS | G3 | 芝7f | 2 |
| 2002.05.04 | ケンタッキーダービー | G1 | D10f | 8 |
| 2002.06.22 | ゴールデンジュビリーS | G1 | 芝6f | 9 |
ヨハネスブルグの脚質は？
3番手～5番手辺りを追走して
残り300m～200m付近で先頭に
並びかけるという、先行タイプの
脚質だったヨハネスブルグ。
一瞬の切れ味よりは、スピードの
持続力で勝負する馬でした。
自ら動いて行ける強みが
イギリス、フランス、アメリカを
股に掛けた連勝の要因と言えるでしょう。
レース動画を紹介
■2001年フェニックスステークス
楽に好位を追走し、仕掛けられると
後続に5馬身差を付ける圧勝劇を
見せました。
■2001年BCジュヴェナイル
初のダート、マイル、アメリカ遠征
というハンデをものともせずに
好位抜け出しの完勝。
まとめ
今回はアメリカ生まれで、現在は
日本で繁殖生活を送る種牡馬
ヨハネスブルグをご紹介しました。
父としては大物を生み出せて
いませんが、孫からアメリカ3冠馬が
誕生したのは可能性がある証拠。
ディープインパクトと相性が良いと
言われるストームキャットの血を
引いているだけに、いつか大物が
誕生するかもしれません。
父としても、まだまだ頑張る
ヨハネスブルグにご注目ください！
