強い馬が勝つ
と昔から言われているのが
牡馬3冠の最終戦となる菊花賞。
春に頂点に立った馬による2冠や3冠、
春の雪辱を果たす戴冠、
遅れてきた大物の登場
といったドラマが見られるレースです。
このレースの季節になると
本格的に秋の到来を感じるという
オールドファンも多い
伝統の一戦について
出走時間や賞金などを交えて
ご紹介していきます。
今年も混戦が必至な
クラシック最終章を紐解く
ヒントがここにあるはず!?
最後までお付き合いお願いします!
▼過去10年分のデータはこちら
菊花賞の結果と共にレース動画も紹介
していますのでご覧下さいね。
菊花賞のレースについてご紹介!
イギリスの3冠レース最終戦である
セントレジャーを模範に
1938年に創設され、
80年以上の歴史を持つ伝統的なレースです。
ここで優勝したことを皮切りに
その後のG1戦線で活躍し続ける馬も多く
「強い馬が勝つ」と言われています。
どうして、強い馬でなければ勝てないのか?
その謎はレースの条件にあります。
レースの日程! いつ行われるの?
菊花賞がいつ行われるのか?
答えは、秋の京都開催の8日目、
秋華賞の翌週です。
1999年までは、もう2週後ろに
開催されていましたが、
3歳馬のジャパンカップへの出走を
促す目的もあり、現在の日程に移動しています。
第4回京都8日目という設定が多く
10月20日~26日ぐらいが
現在の時期に移ってからの開催日です。
レースの出走時間! 何時から走るの?
菊花賞の出走時間ですが、
例年は15時40分が
出走予定時刻となっていますので、
「いつ走るの?」と聞かれたら
15時40分頃という返答で大丈夫でしょう。
しかし、その年の施行状況によって
変更になる場合がありますので、
出馬表が発表になった際に、
発走時刻を確認するようにしてください。
菊花賞のレースの傾向や
過去の歴代レースを紹介していますので
こちらも合わせてご覧ください!
菊花賞のレース場所の紹介
秋の淀を舞台に行われる菊花賞。
実は、同じ設定のレースが
ほかには、1月の万葉ステークスのみと
かなり特殊な条件となっています。
京都競馬場の外回りコースで行われる
菊花賞の舞台をご紹介しましょう。
レースの距離は? 菊花賞は長距離のレース!
牡馬の3冠レースは、レースごとに
距離が延びていくので、
菊花賞は最長の3000mの距離で
争われます。
これは、G1では天皇賞春に続いて2番目、
重賞全体でも阪神大賞典と並んで4位タイの
長距離レースです。
この条件からもわかるように
スタミナが要求されます。
ただし、京都競馬場は馬場が軽く
スピードが出やすいので、
単純なスタミナ勝負にはなりにくく
スピードも併せ持ったタイプでないと
菊花賞を攻略することは難しくなっています。
コースの特徴! 菊花賞は外回りの長距離!
菊花賞が行われる京都競馬場の芝3000mは、
向こう正面からスタートし、
外回りコースを1周半、
コーナーを合計6回まわります。
スタートして、すぐに3コーナーを
周るので内枠有利の傾向が有るほか、
最後の直線の、内回りコースとぶつかる地点の
インが広くなるので、内で脚を溜めていても
壁になりにくいコースだと言えます。
また、勝負所である3コーナーの
下り坂でスムーズにスピードに乗れる馬と
うまくスピードアップできない馬がいるので、
コースに合った特徴を持っているのか
見極めが重要なコースです。
レースのレコード・平均タイムを紹介
昨年2017年は稀に見る不良馬場だったため
史上最もタフな菊花賞と表現できるぐらい
過酷なレースとなりましたが、
良馬場で行われた場合の
菊花賞の勝ちタイムの平均は
だいたい3分3秒フラット。
1000mを1分1秒ペースで
走り切る能力が求められているレースです。
レコードタイムは3分1秒0で、
このタイムは芝3000mの
日本レコードでもあります。
レコードが出たレース動画はこちら↓↓↓
トーホウジャッカルがこれまでのレーコードを
1秒7も更新したほか、デビューから149日での
菊花賞制覇という最短記録も作りました。
トーホウジャッカルは2011年3月11日生まれ。
東日本大震災の日に誕生した馬が
G1を制覇したということも
話題になったレースでした。
菊花賞の優勝賞金はいくら?
3冠最終戦である菊花賞の
賞金を見てみましょう。
1着 1億2000万円
2着 4800万円
3着 3000万円
4着 1800万円
5着 1200万円
皐月賞の1着1億1000万円より少し高く
ダービーの1着2億円より低い設定です。
しかし、これより高いG1は他には、
天皇賞春・秋、ジャパンカップ、有馬記念
宝塚記念という古馬の王道路線のみ。
クラシック最後の1冠の栄誉にふさわしく
G1の中でも高めの賞金に
設定されています。
まとめ
今回は、クラシック最後の1冠
菊花賞について、ご紹介してきました。
3歳の有力馬の秋のローテーションの選択肢が、
中距離やマイル路線、海外遠征と
広がったことから、
一時は優勝馬の質が落ちた
とも言われていたレースでした。
しかし、近年の優勝馬からは、
サトノダイヤモンド、キタサンブラック、
エピファネイア、ゴールドシップ、
オルフェーヴルと、その後、
王道路線のG1を制した馬が出て
改めて「強い馬が勝つ」
という菊花賞の格言が
見直されつつあります。
今年の強い馬は、どの馬なのか?
歴史ある淀の長距離戦を
じっくり楽しんでください。
下の記事では、菊花賞の傾向について
ご紹介していますので、
こちらも合わせてご覧ください。
また菊花賞の過去10年分の
レース結果もご紹介しています。
過去レース動画も紹介していますので
こちらも一緒にご覧下さいね。