新緑の季節になると行われる『目黒記念』。
前哨戦ではないレースですが
宝塚記念を目指す馬たちにとっては
通過点となるレースとなっています。
そのため、ファンも
宝塚記念までの状態を見るための
判断要素として
観戦する人も多いです。
それほどまでに
注目度の高いレースですが
それ以外でどんなレースなのか
知らないという人も多い事でしょう。
そこで今回は目黒記念について
解説していきたいと思います。
今までどんな馬たちが制してきたのか
血統面や騎乗する騎手の面から、
そもそも、目黒記念とはどんなレースなのか
ご紹介していきたいと思います。
目黒記念の発走時間&賞金について紹介!
目黒記念は1932年に創設された
4歳以上のハンデキャップ競走で、
日本のハンデキャップ競走としては
最古のレースとなります。
開催当初は春と秋の年2回開催でしたが
1984年のグレード制導入に伴い
年1回の開催に変更されました。
目黒記念はグレード制に伴って
GⅡに格付けされたけど、
長い歴史があるから、
GⅠにすべきって声もあったみたい!
また、第1回目は3400mで開催されており、
3900m、3200mで
開催されている年もありましたが
現在は2500mで定着しています。
まずは2018年度のレースをご覧ください。
宝塚記念より300m距離は長いものの、
馬の調子を見るにはちょうど良いレースと
なっています。
目黒記念の日程は? 発走時間も合わせて紹介
目黒記念は5月最終週に行われています。
過去5レースでは以下の通りに
レースが開催されました。
第132回 | 2018年5月27日 |
第131回 | 2017年5月28日 |
第130回 | 2016年5月29日 |
第129回 | 2015年5月31日 |
第128回 | 2014年6月1日 |
また、レース自体が12Rに行われるので
出走時刻は16時〜17時に行われます。
2018年度は17時05分に発走されました。
目黒記念の場所や距離は? コース特徴も紹介
目黒記念は
創設当時は目黒競技場で、
1934年からは東京競馬場にて
レースが行われます。
- 所在地:東京都府中市日吉町1−1
- コース:左回り
コース自体が左回りなので、
レースも当然左回りのレースとなっていて、
距離は2500mです。
このコースは東京優駿だけでなく
優駿牝馬やジャパンCなど
日本を代表する大レースが開催される
大舞台となっています。
最後の直線の途中に高低差2mの急坂がある為
末脚・スピード・瞬発力・スタミナが必要で
差し・追込が非常に有利です。
目黒記念の優勝賞金はいくら?
目黒記念はGⅡレースですが
ステップアップレースではないため、
賞金は少し低めに設定されています。
1着:5700万円
2着:2300万円
3着:1400万円
4着:860万円
5着:570万円
(2018年度開催)
同じステップアップレースである
金鯱賞は、優勝賞金は6200万円です。
優先出走権が与えられることもあり
少し高く賞金が設定されているのでしょう。
目黒記念のレコード・平均タイムを紹介
では目黒記念の記録を見ていきましょう!
目黒記念は第127回(2013年)に
ムスカテールが記録した、
2:29.6がレースレコードとなっています。
その時のレースはこちら!
この他、
過去5レースのタイムは以下の通りです。
第132回 | 2:29.7 |
第131回 | 2:30.9 |
第130回 | 2:30.6 |
第129回 | 2:29.7 |
第128回 | 2:31.0 |
平均すると2:30.24となっています。
目黒記念の傾向は? 騎手や歴代のレースについてご紹介!
ここからは目黒記念の傾向を
ご紹介していきたいと思います。
過去のレースを振り返り、
どんな馬が勝ちやすいのか、
目黒記念に強い血統・騎手などいるのか
調べて見ました☆
目黒記念の傾向! 脚質や血統によって異なる?
目黒記念はスタート位置は
日本ダービーから
100m下がったところになります。
100mですが、スタート直後
坂を上る必要があります。
前半は平坦〜下り坂となっていますが、
最後の直線で2mの坂を上るため
前半にスタミナのほとんどを
使い切ってしまうと
後半の坂で力尽きてしまうのです。
そこを踏まえると
坂を登るまでにスタミナを温存し、
最後の直線でかけ抜けるスピードと
豊富なスタミナ、底力を持つ馬が
好走しやすい傾向があります。
目黒記念に有利なのは逃げ馬? それとも先行馬?
上記でもご紹介した通り、
目黒記念はコースの特性上、
レース後半までスタミナを温存し、
最後の直線で一気に駆け抜ける
スピードと底力が必要となってきます。
その為、先行や逃げ馬ではなく
差し・追込馬が好走できることでしょう。
目黒記念に強い産駒とは? 血統も合わせて解説!
目黒記念の過去の着順を見ていくと
ディープインパクト産駒や
ステイゴールド、ハーツクライ産駒が
多いようです。
ディープインパクト産駒は
早熟で、バランスが良い万能血統と言えます。
またステイゴールドやハーツクライの産駒は
スタミナ型なので、
東京のコースにはぴったりなのでしょう。
目黒記念に強い馬年齢は何歳?
目黒記念は4歳以上の競走馬が出走できる
重賞レースです。
4歳の馬もいれば7歳8歳の馬もいます。
では目黒記念に強い馬年齢は
何歳なのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第132回) | 5歳 | 5歳 | 6歳 |
2017年(第131回) | 7歳 | 6歳 | 7歳 |
2016年(第130回) | 4歳 | 5歳 | 8歳 |
2015年(第129回) | 7歳 | 5歳 | 7歳 |
2014年(第128回) | 6歳 | 5歳 | 4歳 |
このようにしてみると
5歳馬の活躍が目を見張りますね☆
また、7歳馬の頑張りも
見え隠れするので、
チェックはしておいた方が良いでしょう。
目黒記念の得意な騎手は誰なの?
レースは馬だけでなく、
騎手によっても勝敗は左右されます。
では目黒記念を得意とする騎手は
いるのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着騎手 | 2着騎手 | 3着騎手 |
2018年(第25回) | 内田博幸 | 高倉稜 | デムーロ |
2017年(第24回) | ルメール | 戸崎圭太 | 川田将雅 |
2016年(第23回) | 福永祐一 | 蛯名正義 | 小牧太 |
2015年(第22回) | 小牧太 | デムーロ | 戸崎圭太 |
2014年(第21回) | 蛯名正義 | 古川吉洋 | 三浦皇成 |
過去5年のレースを振り返ると
蛯名騎手の勝率が高めなようです。
また、小牧太騎手も1着と3着に入着し、
デムーロ騎手も2着と3着に入賞しています。
この2人が騎乗している馬には
チェックを入れたほうが良いでしょう。
目黒記念は内枠が有利ってほんと?
馬・騎手と見てきましたが、
枠順も予想するのに重要な要素と言えます。
過去5年の着順を枠別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第25回) | 2枠 | 2枠 | 4枠 |
2017年(第24回) | 6枠 | 1枠 | 5枠 |
2016年(第23回) | 7枠 | 3枠 | 5枠 |
2015年(第22回) | 1枠 | 1枠 | 2枠 |
2014年(第21回) | 7枠 | 5枠 | 1枠 |
こうして見ると、1枠2枠が
多く入賞しています。
差し馬が多く入賞しているところをみると
枠による向き不向きはほぼないようです。
目黒記念の歴代レースで検証! 荒れるってほんと!
競馬はギャンブルなので、
馬券を買って楽しんでいる人にとっては
予想は大変ですが
荒れてくれた方が良かったりします。
そんな目黒記念はどうなのでしょか?
過去5年の着順を人気別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第25回) | 9人気 | 10人気 | 1人気 |
2017年(第24回) | 8人気 | 1人気 | 13人気 |
2016年(第23回) | 3人気 | 1人気 | 8人気 |
2015年(第22回) | 11人気 | 4人気 | 1人気 |
2014年(第21回) | 8人気 | 12人気 | 4人気 |
目黒記念ではほぼ毎年
1番人気の馬が入賞していますが
同時に人気薄の馬も入賞しています。
1番人気はおさえつつ、
人気薄の馬にも
チェックを入れておいた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は目黒記念について解説していきました。
まとめるとこんな感じです。
- 4歳以上のハンデキャップ競走
- JRA主催のGⅡで芝2500m、
開催は東京競馬場 - 器用さとスタミナ、パワーも必要
- 差し馬が優位
- サンデーサイレンス産駒強め
- 荒れ気味のレース
- 蛯名騎手、小牧騎手、デムーロ騎手の
入賞率高め
毎年1番人気馬と人気薄馬が
入賞しているので、
だいぶ荒れ気味のレースと言えるでしょう。
また、スピードだけでなく、
スタミナとパワーも必須であることから
サンデーサイレンス系統の馬が
強いようです。
また、この記事の他に
目黒記念の過去10年のレース結果を
まとめている記事がありますので
合わせてご紹介します。
ぜひレース予想をする上での
参考にして見てください。