競走馬の名前のルールとは？ 意外と厳しい決まりを解説！

日本国内で年間に7000頭ほどが
生産されている競走馬。

それだけ生産されていると、
名前が被ったりとかしそうですが、
厳しいルールがあって、紛らわしい
名前が存在しないようになっています。

今回は、その競走馬の馬名登録に関する
ルールをご紹介していきます。

日本では、公益財団法人
ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
の馬名審査を通過しなければ、馬名登録が
完了できずレースに出走できません。

その登録ためには、どんなルールをクリアした
名前でなければいけないのでしょうか？

競走馬の名前の文字数は2文字以上9文字以内の規定がある！

日本で登録される競走馬の名前には
文字数に関する規定があります。

という文字数に収まる必要があります。

アルファベット18文字以内
（空白や記号を含む）というのは、
国際的なルールとなっていて、
日本もこれに準じています。

この文字数のルールの中で、その馬に
ぴったりな名前をオーナーが
登録申請をすることになります。

ちなみに、ドイツでは競走馬の名前の
1文字目は母親と同じ文字にしなければ
ならないというルールがあるようです。

二度と使えない名前があるってホント？

アルファベット18文字、カタカナ9文字
というルールの中なので、過去に同じ名前の
馬が存在したことも珍しくありません。

同じ名前に関するルールは、後述しますが、
二度と付けることが出来ない名前も
存在しています。

これに当たる馬の名前は、基本的に
二度と他の馬に名付けられることが
ありません。

また、上記に当たる馬と1文字違いなど
類似している名前も審査で却下される
可能性があります。

第３希望まで申し込みをして審査が必要

上で紹介した名前以外にも、
ブランド名や商品名、作品名など
広告目的の名前や商標登録されているもの、

公序良俗に反する名前は
登録できません。

日本だけでなく世界中のデータと
照らし合わせるため、
審査に時間がかかるということもあり

1度の申請で第3希望まで
馬名を提出することができます。

審査に通過すると、馬名登録が
認められることになります。

審査に落ちた際には面倒ですが、
第1希望だけでの提出も可能です。

５年間は同じ名前の使用を禁止！

1度どこかで登録された名前であっても
条件をクリアすれば、
馬名登録することができます。

この期間は再使用できなくなっています。

史上3頭目の3冠馬ミスターシービーや
凱旋門賞2着馬エルコンドルパサーは
上記のルールの後で再使用された
2代目でした。

競走馬の名前は変更ができるってホント？

一度、馬名登録をしたとしても
デビューするまでの間は
変更することができます。

レースに出走するためには
馬名登録と競走馬登録が必要なのですが
競走馬登録前ならば、何度でも
馬名登録の変更が可能です。

また、競走馬登録後も初出走までは
1回に限り馬名登録の変更が
できることになっています。

競走馬の名前で短い馬名とは？

現在のルールでは、カタカナ2文字以上が
必須なため「ナゾ」「ワナ」「モチ」といった
2文字が最も短いものとなります。

2文字以上という制限がなかった
戦前には「ヤ」という名前の
競走馬が走っていたようで、これが
最も短い馬名となります。

他にも1文字の馬もいたかもしれませんが、
活躍馬した馬には見当たりませんでした。

競走馬の名前で最長なのはどんな馬名？

出典：https://deskgram.org/

9文字以内というルールがあるため
「オウケンブルースリ」や
「カツラノハイセイコ」といった

しかたなく1文字を諦めたような
名前の競走馬も時々出てきます。

海外に目を移すとアルファベット
18文字以内なので、カタカナにすると
9文字を超える馬も出てきます。

本来は、Mark of distinctionと
スペースが必要ですが、18文字までという
制限があるので、詰めた表記となっています。

競走馬の最長の名前として、例となるのが

カタカナでは日本の制限の倍に当たる
18文字！

英語表記のルールである18文字に
収めるために

Ucancallmemr.lucky

YouをUに変え、スペースを消す
荒業で登録されています。

まとめ

今回は、競走馬の馬名登録についての
ルールをご紹介しましたが、
いかがだったでしょうか？

個性的な名前の馬を知りたい方は、
こちらの記事もご覧ください。
⇒競馬の名前の一覧！かっこいい馬名からダサい馬名まで一挙公開！

何気なく付けていそうな
競走馬の名前ですが、厳しいルールを
クリアしたものだけが採用されています。

一口馬主の会員の方になると
馬名に応募する機会もあるかもしれません。

その時には、この記事にあるルールを
思い出していただき、審査に通りそうな
名前をリサーチしてから応募してみてください。