その名の通り、新春に行われ、
古馬たちの力が試される『日経新春杯』。
有馬記念が終わり、
年明けすぐに行われる重賞とあって
春のGⅠまでの力試しとしては
ぴったりなレースとなっています。
そんな日経新春杯ですが、
過去にどんな馬が勝ってきているのか
知らない人も多いと思います。
そこで今回は
『日経新春杯』とはどんなレースなのか、
傾向や歴代の血統などを
解説していきたいと思います。
日経新春杯の出走時間&賞金について紹介!
日経新春杯は1954年に創設された
4歳以上のハンデキャップ競走です。
また、第1回目から2400mで開催されており、
途中2200m、2500mで
開催されている年もありましたが
現在は2400mで定着しています。
まずは2018年度のレースをご覧ください。
特に前哨戦、トライアルレースとは
なっていませんが、年明けのレースで
まずここに標準を合わせてくる馬が多いです。
日経新春杯の日程はいつ? 出走時間も合わせて紹介
日経新春杯は1月中旬に行われています。
過去5レースでは以下の通りに
レースが開催されました。
第65回 | 2018年1月14日 |
第64回 | 2017年1月17日 |
第63回 | 2016年1月17日 |
第62回 | 2015年1月18日 |
第61回 | 2014年1月19日 |
2017年に開催されました
第64回日経新春杯は
降雪が原因で、1月17日(火)に開催されました。
また、レース自体が11Rに行われるので
出走時刻は15時〜16時に行われます。
2018年度は15時45分に発走されました。
日経新春杯のコース特徴は?
日経新春杯は創設時から
京都競馬場、芝2400mのレースでしたが
幾度かの変更を経て、
再び芝2400mになっています。
- 所在地:京都府京都市伏見区
葭島渡場島町32 - コース:右回り
日経新春杯は創設当時より
京都で開催されており
コース距離が変更されましたが
2400mで定着しました。
開催地である京都競馬場は
『菊花賞』や『天皇賞(春)』
『エリザベス女王杯』と同じ大舞台です。
第3コーナーに存在する急坂が京都競馬場の
大きな特徴であり、上り切った後の
加速した馬たちによる
高速決着が楽しめます。
スピードと瞬発力に優れた馬が
相性が良さそうです。
日経新春杯の優勝賞金はいくら?
日経新春杯はGⅡレースですが
ステップアップレースではないため、
賞金は少し低めに設定されています。
1着:5700万円
2着:2300万円
3着:1400万円
4着:860万円
5着:570万円
(2018年度開催)
同じステップアップレースである
金鯱賞は、優勝賞金は6200万円です。
優先出走権が与えられることもあり
少し高く賞金が設定されているのでしょう。
日経新春杯のレコード・平均タイムを紹
では日経新春杯の記録を見ていきましょう!
日経新春杯は第65回(2012年)に
トゥザグローリーが記録した、
2:23.7がレースレコードとなっています。
その時のレースはこちら!
この他、
過去5レースのタイムは以下の通りです。
第65回 | 2:26.3 |
第64回 | 2:25.7 |
第63回 | 2:25.9 |
第62回 | 2:24.8 |
第61回 | 2:24.4 |
平均すると2:25.42となっています。
日経新春杯の傾向は? 騎手や歴代のレースについてご紹介!
ここからは日経新春杯の傾向を
ご紹介していきたいと思います。
過去のレースを振り返り、
日経新春杯に強い血統・騎手など
調べて見ました☆
日経新春杯の傾向! 脚質や血統によって異なる?
日経新春杯が開催されている
京都競馬場の2400mは
第3コーナーにある急坂が特徴で
その高低差は4.3m!
この下り坂で
勢いをつけて直線に入るので
馬群がばらけやすいのが特徴です。
いかに内側で我慢し、差し切るかが
勝利の鍵となるでしょう。
日経新春杯は逃げ馬が有利なのはほんと?
京都競馬場は第3コーナーにある
急坂があり、下り坂を下った後の直線で
この坂で勢いをつけて
瞬発力を遺憾無く発揮することが多いです。
そのため、末脚がしっかりしている
差し馬が有利と言えるでしょう。
日経新春杯に強い血統は? 産駒も合わせて解説!
過去5年のレース結果を見ると
2015年からキングカメハメハ産駒や
アドマイヤドン産駒など
ミスタープロスペクター系が
1着に入っています。
また、母父にはトニービンなどの
グレイソヴリン系が好調です。
トニービンはグレイソヴリン系には珍しく
瞬発力を備えている血統なので
より京都競馬場に合うのでしょう。
日経新春杯に強い馬年齢は何歳?
日経新春杯は4歳以上の競走馬が出走できる
重賞レースです。
4歳の馬もいれば7歳8歳の馬もいます。
では日経新春杯に強い馬年齢は
何歳なのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第65回) | 6歳 | 5歳 | 5歳 |
2017年(第64回) | 4歳 | 4歳 | 5歳 |
2016年(第63回) | 4歳 | 4歳 | 6歳 |
2015年(第62回) | 4歳 | 6歳 | 6歳 |
2014年(第61回) | 4歳 | 5歳 | 5歳 |
若さからなのか4歳馬の活躍が
目を見張りますね☆
その4歳馬についで活躍してるのが
5歳馬です。
スピードと瞬発力、
パワーが必要ということで
若い馬の方が
活躍できるのかもしれません。
日経新春杯の得意な騎手は誰?
競馬は馬の力だけではなく
その馬たちに騎乗する騎手たちによっても
レース展開は大きく変わってきます。
では日経新春杯を得意とする騎手は
いるのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着騎手 | 2着騎手 | 3着騎手 |
2018年(第65回) | デムーロ | 横山典弘 | 酒井学 |
2017年(第64回) | 和田竜二 | 浜中俊 | シュミノ |
2016年(第63回) | 川田将雅 | ルメール | 武豊 |
2015年(第62回) | 岩田康誠 | 酒井学 | 藤岡佑介 |
2014年(第61回) | ルメール | 福永祐一 | 酒井学 |
過去5年のレースを振り返ると
ルメール騎手の勝率が高いです。
また、1着は取ってないですが
酒井学騎手も2着3着に3回入賞しています。
この2人が騎乗している馬には
チェックを入れたほうが良いでしょう。
日経新春杯は枠はどこが有利なの?
馬・騎手と見てきましたが、
枠順も予想するのに重要な要素と言えます。
過去5年の着順を枠別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第65回) | 6枠 | 2枠 | 7枠 |
2017年(第64回) | 4枠 | 3枠 | 5枠 |
2016年(第63回) | 1枠 | 6枠 | 7枠 |
2015年(第62回) | 2枠 | 3枠 | 3枠 |
2014年(第61回) | 1枠 | 4枠 | 2枠 |
こうして見ると、
1〜3枠の入賞率がとても高いです。
日経新春杯は第3コーナーの下り坂で
勢いをつけて直線に入るので
馬群がばらけやすいです。
そのため、内枠で力を溜め、
一気に差しきれる馬が好走しているようです。
日経新春杯は荒れるの? 歴代のレースを検証!
そんな日経新春杯はどうなのでしょか?
過去5年の着順を人気別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第65回) | 1人気 | 4人気 | 7人気 |
2017年(第64回) | 1人気 | 2人気 | 4人気 |
2016年(第63回) | 2人気 | 1人気 | 4人気 |
2015年(第62回) | 6人気 | 10人気 | 7人気 |
2014年(第61回) | 2人気 | 1人気 | 4人気 |
日経新春杯ではほぼ毎年
1番人気の馬が入賞していますが
ごく稀に大荒れとなるレースがあるようです。
2015年の他、
2008年と2009年に高配当が飛び出すなど、
波乱の決着が目立つレースでした。
1番人気はおさえつつ、
人気薄の馬にも
チェックを入れておいた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は日経新春杯について解説していきました。
まとめるとこんな感じです。
- 4歳以上のハンデキャップ競走
- JRA主催のGⅡで芝2400m、
開催は京都競馬場 - スピードと瞬発力、パワーも必要
- 差し馬が優位
- ミスタープロスペクター系、
母父はトニービン産駒が強め - 安定したレース
- ルメール騎手、酒井騎手の
入賞率高め
基本、毎年1番人気馬が入賞していますが、
何年かに1度人気薄な馬たちが入賞し、
荒れ気味のレースになることがあります。
また、スピードだけでなく、
瞬発力とパワーも必須であることから
ミスタープロスペクター×
母父:トニービンという
組み合わせの血統が
このレースには合うようです。
また、この記事の他に
日経新春杯の過去10年のレース結果を
まとめている記事がありますので
合わせてご紹介します。
ぜひレース予想をする上での
参考にして見てください。