今回は3歳牝馬にとって、最も過酷な
レースと言われるオークスの
基本的な情報をご紹介していきます。
クラシック5競走の1つ、
そして、八大競走の1つとして
古くから実施されている伝統のG1・オークス。
伝説の名牝や多くの名勝負を生んできた
3歳牝馬の祭典は、どんな特徴を持った
レースなのでしょうか?
コースや距離、スタート時間などを
調べてみました。
樫の女王決定戦を的中させるための
ベースとなる情報ですので
予想の前の予備情報として
ご活用ください。
▼過去10年分のデータはこちら
オークスのレースについて紹介
オークスは正式名称を
優駿牝馬
と言います。1938年にイギリスのオークスを
模範に「阪神優駿牝馬」という名前で
創設されました。
距離やレースの場所を少しずつ変えながら
戦後の1946年からは、東京競馬場の
芝2400mが舞台となり、現在の
優駿牝馬という名前になりました。
模範となった、イギリスのオークスは
樫を意味するOakから取られたレース名のため
日本では、オークス馬のことを
樫の女王
と呼ぶこともあります。
レースの日程! いつ行われるの?
まずはオークスが、いつ行われるか
見てみましょう。
春のクラシックとして定着している
レースですが、創設当初は秋に
実施されていました。
1953年の第14回から、
春に開催されるようになり、現在では
5月20日前後の日曜に行われています。
第2回東京10日目
というのが、基本的なオークスの開催日程。
ヴィクトリアマイルと日本ダービーの
間に行われていて、東京競馬場の5週連続G1の
真ん中のレースとなります。
レースの発走時間! 何時から走るの?
オークスがスタートする時間ですが、
過去10年は、すべて15時40分が
発走時間となっています。
他の多くのG1レースと同じ出走時間に
設定されているのがオークスです。
ただし、出走時間は諸事情により
変更になる場合があります。
必ず出馬表に書かれた時間を
確認するようにしてください。
オークスのレース場所の紹介
先ほど、少しご紹介しましたが
オークスが行われる場所は
東京競馬場の芝2400m。
3歳牝馬には過酷と言われる府中の
クラシックディスタンスは、
どんなコースなのでしょうか?
下の記事ではオークスのレース傾向や
歴代のレースを解説していますので
合わせてご覧下さいね。
距離は出走馬にとってはほぼ未経験の2400m!
牝馬クラシックの初戦である桜花賞は1600m。
オークスのトライアルに指定されているレースも
最長で2000mなので、ほとんどの馬が
2400mは初体験となります。
そのために、
距離をこなすことが出来るのか?
というのがオークスを予想する上での
大きなポイントとなってきます。
距離適性が、まだハッキリと現れていない
と言われる3歳の春ですが、
ゆったりとしたペースで、折り合いを欠かない
素直な気性の馬を選びたいレースです。
基本的には、ゆったり目のペースで進み
最後の瞬発力勝負になる傾向があるので
きちんと脚を溜められる馬ならば
勝負になると言えます。
上りの直線&ラストまではほぼ平坦なコースが特徴
東京競馬場の芝2400mは、
スタンド前からスタートして
1周強走った所がゴールとなります。
- 1コーナーから向正面の半ばまで長い下り坂
- 3コーナー手前に高低差5mの上り坂
- 上り切ったら、また下り坂
- 最後の直線に、長い上り坂
と、何度も上りと下りがあるのが
東京競馬場の特徴。
直線の坂は、中山や阪神と比べると
急ではなく平坦に思えますが、
2000m近く走ってきた所なので
なだらかな坂でも馬には堪える場所です。
数あるレースの中でも、スピード、スタミナ
パワー、瞬発力といった全ての総合力が
問われる舞台で行われるのがオークスです。
紛れが起きにくいコースでもあるので
能力を素直に評価したい舞台でもあります。
レースのレコード・平均タイムを紹介
上記のような舞台で行われるオークスの
時計面を見てみましょう。
レコードは2012年にジェンティルドンナが
記録した2分23秒6。
■2012年オークス
翌週に同じ東京の芝2400mで行われる
日本ダービーで、これより速かったのは
3回しかない優秀なタイムです。
また、オークス史上2分23秒台で走った馬は
ジェンティルドンナと2018年の優勝馬
アーモンドアイの2頭だけとなっています。
過去10年のオークスの勝ち時計は
- 2分23秒台…2回
- 2分24秒台…1回
- 2分25秒台…5回
- 2分26秒以上…2回
2分26秒以上となった2年は、いずれも
雨の影響があったので、良馬場ならば
2分25秒前後が優勝争いをするための
基準タイムです。
オークスの優勝賞金はいくら?
最後に、オークスの賞金をご紹介します。
2018年の賞金は
- 1着 1億1000万円
- 2着 4400万円
- 3着 2800万円
- 4着 1700万円
- 5着 1100万円
牝馬クラシック初戦の桜花賞よりも
少し高い金額に設定されています。
2018年からは、オークス3着以内に入ると
フランスの牝馬3冠レースの第3戦で
凱旋門賞の前哨戦にもなるヴェルメイユ賞への
優先出走権が与えられるようになりました。
レースへの登録料が免除されるほか、
遠征費の補助もあるので、凱旋門賞を目指す
怪物クラスの3歳牝馬にとっては、
一層、勝ち負けしたいレースとなりました。
まとめ
今回は、牝馬クラシック第2戦
オークス(優駿牝馬)の
基本情報をご紹介しました。
紛れの少ない東京競馬場で行われますが、
ほとんどの馬にとって未知となる2400mなので、
予期せぬことが起きる可能性を秘めている
レースと言えます。
特に桜花賞組の取捨がポイントとなりますので
好走した馬は、距離が伸びても大丈夫なのか?
負けた馬が、距離延長で
巻き返す余地があるのか?
この2つを特に意識すると、
的中に近づけるかもしれません。
過酷な距離に挑む、3歳牝馬たちの奮闘を
見守るような気持ちで、楽しんでみてください。
こちらの記事ではオークスのレース傾向や
歴代の血統や産駒を解説しています。
またオークスの過去10年分のレース結果を
まとめてみました。
こちらも合わせてご覧いただき、
レース予想の参考にお役立てくださいね。