現時点で古馬G1として最も新しいレースが
4月に阪神競馬場で行われる大阪杯。
現代競馬で最も重要視されている距離
と言っても過言ではない2000mで争われ、
古馬の一線級が集います。
- 天皇賞・春を目指す馬
- 安田記念に挑む馬
- 宝塚記念が目標の馬
- ヴィクトリアマイルに臨む馬
どの路線の馬にとっても、
ちょうど良い時期と距離の大阪杯なので
多種多様な馬が相まみえる可能性があります。
そこで、今回は大阪杯の馬券攻略の
ポイントになりそうな傾向を探って行きます。
G1としては、まだ2回しか行われていませんが
同じ時期に同じ距離で長く実施されていた
G2時代のレースも参考にしながら、
大阪杯の特徴を見て行きましょう!
大阪杯の傾向! 血統や脚質によって異なる?
競馬場:阪神競馬場
距離:芝2000m(内回り)
出走条件:4歳以上
1957年に大阪盃の名前で創設されて以来
春の阪神競馬場で、芝の中距離戦として
行われてきた大阪杯。
84年~2016年までは、春の天皇賞を目指す
馬たちを中心とした古馬トップクラスの
春の始動戦として定着していたレースでしたが
2017年にG1に昇格。
大阪杯は、スピードとスタミナが要求される
芝2000mでチャンピオンを決める戦いです。
そんな大阪杯に強い脚質や
血統といった傾向を見て行きましょう。
レースは先行馬が有利? 差し馬の逃げ馬どちらが良い?
まずは、大阪杯優勝馬の脚質を探ってみます。
G2時代も含めた過去10年の結果は
- 逃げ馬…0勝
- 先行馬…3勝
- 差し馬…3勝
- 追い込み馬…3勝
- まくり…1勝
と、万遍なく勝ち馬が出ていますが
比較的、決め手のある馬に
有利な傾向があるようです。
ただし、内回りコースで
直線が360m弱と、あまり長くないため
3コーナーで10番手以下だったのは2頭だけ。
末脚自慢の馬でも、不器用な馬には不向きで
自在性のある馬を探したいところです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
続いて、大阪杯に強い血統を
探ってみましょう。
過去10年でディープインパクト産駒が
アンビシャス、ラキシス、キズナで3勝。
他に2着3着が2回ずつと好成績です。
父サンデーサイレンス系が圧倒的に強く
ステイゴールド、マンハッタンカフェも2勝、
ブラックタイド、ハーツクライも優勝馬を
出していてサンデー系が過去10年で9勝です。
複勝圏内を見てみても、父方に
サンデーサイレンスを持つ馬が合計20頭。
2/3を占めていて、サンデー系に背けない
レースと言えるでしょう。
レースに強い馬年齢は何歳?
大阪杯の勝ち馬の年齢を見てみると
- 4歳…5勝
- 5歳…4勝
- 6歳…1勝
勢いのある4歳、5歳が優勢です。
2018年は上位3着を4歳が独占しましたが
同世代が上位を独占したり、3頭中2頭を
占めるという事が頻繁に起きています。
■2018年大阪杯結果
1 | スワーヴリチャード | 牡4 |
2 | ペルシアンナイト | 牡4 |
3 | アルアイン | 牡4 |
■2016年大阪杯結果
1 | アンビシャス | 牡4 |
2 | キタサンブラック | 牡4 |
3 | ショウナンパンドラ | 牝5 |
■2015年大阪杯結果
1 | ラキシス | 牝5 |
2 | キズナ | 牡5 |
3 | エアソミュール | 牡6 |
■2013年大阪杯結果
1 | オルフェーヴル | 牡5 |
2 | ショウナンマイティ | 牡5 |
3 | エイシンフラッシュ | 牡6 |
■2011年大阪杯結果
1 | ヒルノダムール | 牡4 |
2 | ダークシャドウ | 牡4 |
3 | エイシンフラッシュ | 牡4 |
■2010年大阪杯結果
1 | テイエムアンコール | 牡6 |
2 | ゴールデンダリア | 牡6 |
3 | ドリームジャーニー | 牡6 |
と、過去10年で6度、同世代が1着・2着。
そのうち3度は、3着まで独占しています。
上記以外の年でも1着3着が同世代
という年もあるので、軸馬と同世代の馬を
中心に買いたいレースです。
大阪杯は内枠有利ってホント?
大阪杯が行われる阪神競馬場の芝2000mは
内回りなので、直線が350m強とあまり長くない
という事は、内枠が有利に見えますが……
■大阪杯、過去10年の枠番別馬券割合
- 1枠(0.0.0)
- 2枠(0.0.2)
- 3枠(1.4.1)
- 4枠(2.0.2)
- 5枠(1.3.1)
- 6枠(1.1.1)
- 7枠(2.1.1)
- 8枠(3.1.2)
と、内枠が不調という結果。
実はこれは、、、
阪神芝2000m全体の傾向と真逆!
の傾向なんです。
力のある馬が内枠に入っていないという
こともあると思われますが、
それ以上に関係しそうなのが天候。
大阪杯は季節柄、雨の影響が残ることが多く
馬場が緩い年は、外の方が走りやすい
ということが考えられそうです。
コース自体は内枠が有利ですが、
レース当日やその週の天候が悪ければ
外枠を選ぶような形が良さそうです。
大阪杯の歴代のレースを検証!
ここで、歴代の大阪杯のレースを
検証してみましょう。
G1とG2では、出走馬の質が異なるので
今回は、G1となってからの2回を
見てみます。
■2018年大阪杯
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 人気 |
1 | 8 | 15 | スワーヴリチャード | 牡4 | 1 |
2 | 3 | 5 | ペルシアンナイト | 牡4 | 6 |
3 | 4 | 8 | アルアイン | 牡4 | 2 |
■2017年大阪杯
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 人気 |
1 | 4 | 5 | キタサンブラック | 牡5 | 1 |
2 | 3 | 4 | ステファノス | 牡6 | 7 |
3 | 8 | 13 | ヤマカツエース | 牡5 | 4 |
この2年を見てみると、馬券圏内に入った
6頭のうち3頭がG1馬で、残りのうち2頭は
G1で2着に入った経験のある馬です。
そして、
1着馬は前年の有馬記念で惜敗し
年明け初戦として出走。
2着馬は、前哨戦で着外に敗れて
人気を落としていた馬。
という共通点がありました。
G1実績のある馬を中心に、予想を組み立てるのが
大阪杯的中のポイントになってきそうです。
大阪杯の得意な騎手は誰?
最後に大阪杯と相性の良い騎手を
探してみましょう。
過去10年で武豊騎手、池添謙一騎手、
浜中俊騎手の3人が2勝を挙げています。
特に武豊騎手は、G1昇格初年度に
優勝するなど、通算7勝なので、
この条件を知り尽くしている騎手と言えます。
阪神競馬場での開催ということで、
過去20年で、関東所属の騎手は2勝のみ。
関東馬にいたっては1勝だけという結果。
G1に昇格したことで、関東馬の出走が
増えてくるはずですが、関西馬と関西の騎手を
中心に考えていきたいレースです。
まとめ
今回は、古馬G1としては、最も新しい
大阪杯の傾向を見てみました。
- 自在性と決め手のある馬が有利
- ディープインパクトを中心に父サンデー系
- 4歳馬、5歳馬が優勢。同世代決着も多い
- 内枠有利なはずだが、雨が降れば減点
- 前哨戦で凡走したG1で連対実績のある馬が狙い目
- 武豊騎手をはじめとした関西騎手と関西馬
ポイントは、こういった所でしょうか。
G1としては、まだ2回しか
実施されていないので、
今後、もう少し明確な傾向が
見えてくるのかなと思います。
天候の影響を受けやすい時期なので
当日だけでなく、その週の降雨を
確認しながら、予想してみてください。
下の記事では大阪杯の過去10年分の
レース結果を一覧でまとめています。
レース動画も掲載していますので、
合わせてご覧下さいね。