競馬をしていて一番テンションが上がる
『払い戻し』の瞬間ですが、
その払い戻しの場所は競馬場だけとは
限りません。
近年はインターネットでの馬券購入が
普及しており競馬場での馬券購入者は
相対的に減少傾向にあるようですが、
それでもやはり実際の馬券を手にして
ライブで競馬を楽しむのは、
テレビでは味わえない『迫力感』
があるのも事実だと思います。
そこで今回は、馬券的中の醍醐味と言える
払い戻しの場所の解説と共に、
その時間についても詳しく
説明していきたいと思います。
競馬の払い戻しの場所をご紹介!
現在JRAの的中馬券の払い戻し場所は、
全国に存在する競馬場の他にも
日本各地に存在する
場外馬券売り場である『ウインズ』や、
会員制の場外馬券売り場『エクセル』
などがあり、
的中馬券であればどこで買った馬券でも
払い戻しが可能です。
ここでは其々の施設の特徴に注目して、
順に紹介していきたいと思います。
1. 全国のJRAの競馬場
競馬場で購入した馬券は当然ながら
競馬場で払い戻しが可能であり、
東京、中山、京都、阪神、中京、
福島、新潟、小倉、函館、札幌
現在日本に存在するJRAの競馬場
で購入した馬券であれば、
どの競馬場でも払い戻しができます。
例えば旅打ちなどで、
土曜日に中山競馬場で馬券を購入し
移動中に結果だけ確認して
その馬券が的中していた場合、
日曜日に参戦する阪神競馬場で
その払戻金が受け取れる、
という訳ですね。
もちろんウインズやエクセルで購入した
的中馬券も払い戻しが可能で、
競馬ファンにとっては最も一般的な
払い戻し施設ではないでしょうか。
次は『場外馬券売り場』である
2つの施設を紹介していきます。
2.ウインズ(WINS)
JRAの馬券発売システムを利用する発売所
のことを『ウインズ(WINS)』と呼んでおり、
他にもウインズより小規模の
場外馬券売り場である『ライトウインズ』
も存在します。
また、JRAの競馬場で非開催日に
場外発売を行う場合は、それを
『パークウインズ』と呼んだりもします。
建物の中には馬券発売所に加えて
大型のスクリーンが備え付けられており、
オッズやパドックの様子が確認できる
小型モニターや飲食施設などもあるため、
競馬場と同じようなライブ感での競馬が
楽しめます。
近くに競馬場がないもののウインズがある
といった地域に住んでいる人にとっては、
競馬に興味を持つ上でもおススメのスポット
と言えるでしょう。
3.エクセル
出典:https://www.gates-fukuoka.com/
内容としてはウインズとほぼ変わりませんが、
無料で誰でも利用できるウインズに対して、
『会員制』で利用できる場外馬券売り場施設
のことを『エクセル』と呼んでいます。
現在定員制エクセル運営されているのは、
田無(東京)、伊勢佐木(神奈川)、
浜松(静岡)、博多(福岡)
の4か所となっており、
イメージとしては競馬場の『指定席』
を想像してもらうと分かりやすい
のではないでしょうか。
また、全国14か所のウインズの中にも
有料で利用できる指定席があり、
それらの指定席は『エクセルフロア』
と呼ばれています。
落ち着いて競馬を楽しみたい大人の方や
カップルにとってはおススメの施設と
言っていいかもしれませんね。
J-PLACEではできない?
出典:http://syu-zou123.cocolog-nifty.com/blog/
J-PLACEとは簡単に説明すると、
地方競馬の施設においてJRAの
勝馬投票券発売・払い戻しを行う施設
の呼び方となっており、
中央・地方競馬相互の利便性向上に加えて
競馬界全体の売り上げ増進のために
作られた施設です。
ただ、注意点として挙げたいのが、
J-PLACEで発売した勝馬投票券と
JRAの各競馬場やウインズ・エクセルなどで
発売した勝ち馬投票券には
『払い戻しと変換の互換性がない』
といった点です。
つまり、J-PLACEで的中した馬券は
J-PLACEでしか払い戻しができず、
逆に競馬場やウインズ・エクセルで
的中した馬券をJ-PLACEで払い戻す
こともできない、といった訳ですね。
この要因としては
『馬券を発売するシステムの違い』が大きく、
このJ-PLACEにおいては『地方競馬共同TZS』
といった独自のシステムを使用しているため、
互換性がないといった事象が発生する
といったことが理解できると思います。
地方競馬施設においても、
JRAのシステムを利用して
勝馬投票券を発売する施設は『ウインズ』
地方競馬共同TZSを利用するのは『J-PLACE』
と分けて考えておけば問題ないと思います。
競馬の払い戻し時間は?
出典:http://www.tkeiba.net/lp/index.html
馬券的中者にとって至福の瞬間となる
『払い戻し』の時間ですが、
その払い戻しも24時間いつでも可能
といった訳ではありません。
ここではその払い戻しの時間や曜日、
さらには勝ち馬投票券の期限
といったものに注目して
順に見ていきたいと思います。
払い戻しはいつから出来る?時間は何時まで?
現在の日本の競馬において、
的中した勝ち馬投票券の払い戻しは
着順掲示板の『確定』の文字が
表示された瞬間から可能となります。
競馬場などで電光掲示板の右上に表示される
赤い背景色の確定ランプのことで、
見たことがある人も多いのでは
ないでしょうか。
ちなみにその勝ち馬投票券の
払い戻し時間ですが、
- 競馬場においては9:30~17:00
- ウインズ・エクセルは9:20~17:00
となっており、
馬券発売所の稼働と同時に払い戻しが可能、
という訳ですね。
では勝ち馬投票券の払い戻しは
競馬開催日の土・日曜日しか
できないのでしょうか?
払い戻しは平日のみ?
結論から言ってしまうと、
勝ち馬投票券の払い戻しは平日でも可能です。
その時間は10:00~16:00となっており、
そのほとんどが『月曜日』のみ行っている
というのは知っておいた方がいいでしょう。
特例として、
後楽園・難波・梅田の3つのウインズのみ
火曜日の払い戻しサービスを行っていますが、
地域によっては平日の払い戻しを行っていない
ウインズ・エクセルも多いので、
注意しておきたいところですね。
払い戻しには期限があるの?
基本的に勝ち馬投票券の有効期限は
『購入日から60日間』となっています。
いかなる理由があっても
購入から60日間を超えてしまった勝馬投票券は
払い戻しか不可能になってしまうため、
高額的中馬券の後日払い戻しを行う場合は
注意が必要です。
ほとんどの場合、
的中した馬券はその場で払い戻しすることが
多いと思いますが、
せっかくの的中馬券が『紙屑』
とならないためにも、
早め早めの払い戻しをおススメしておきます。
的中した馬券を換金するのを忘れて
せっかくの払戻金をもらえないのは
ショックですよね?
⇒馬券の換金には期限がある? 無駄にしない為に知っておくべき事!
こちらの記事で換金できる期限を
調べてみてくださいね。
払い戻しは機械でいくらまで受け取れるの?
出典:http://blog.livedoor.com/?_h_jp_pc=logo
多くの人が的中した勝馬投票券を払い戻す際に
馬券販売所の機械に入れて換金していると
思いますが、
的中金額によっては
券売機では支払いができない場合があるのは
有名な話です。
特に最近は3連単やWIN5で
高額配当が当たり前になってきているため、
よりそういった機会を目にすることが
多くなっている印象です。
今回は高額配当の払戻金を受け取る際の
注意点について説明したいと思います。
高額だと別室に通される?
基本的に勝馬投票券の券売機での払い戻しは
100万円以下までとなっており、
100万円以上の払い戻しの場合は
『大口窓口』での換金となります。
当然ですが新札の100万円に対して
JRAの帯付きで支払われ、
競馬ファンにとって一度は経験してみたい
『帯封』と呼ばれる由来が
ここにあるわけですね。
また、高額配当を受け取る際に良く噂される
『別室での受け渡し』ですが、
これに関してはハッキリした情報がなく
基本的には有人窓口での受け渡しが基本
となっているようです。
ただ、5000万円超えや1億円など
あまりにも目立つ高額配当の場合は、
特例として別室での受け渡し
と言ったことが行われる可能性は
あるのではないでしょうか。
競馬ファンなら一度はこういった経験を
してみたいものですね(笑)。
億を超えても受け取れるの?
インターネットでの馬券購入ではなく
競馬場での払い戻しであれば、
基本的にどんなに大きい金額でも
全額『現金』で支給されます。
現在WIN5はインターネットでしか
発売していないため、
億を超える払戻金を受け取ることは
稀だとは思いますが、
それでも高額の払戻金を『現ナマ』で
すぐに用意してくれるJRAは
ある意味非常に太っ腹の存在と
言えるでしょう。
ちなみにですが、
高額での払戻金の場合にお願いをすれば
競馬場やウインズ・エクセルの出口まで
ガードマンを付けることも可能ですが、
逆に目立ってしまうため個人的には
あまりおススメはできません。
一度はこんな経験がしてみたいと思いつつ、
もしそのような高額配当を的中できた場合は
早めにタクシーで帰宅する、
または後日人の少ない日に払い戻しに来る
といった手段を取るのが安全と言えるかも
しれませんね。
払い戻しの時に税金はどうなる?
競馬で高配当を的中した際に気になるのが、
その払戻金に対して
どれくらいの税金がかかるのか、
といった点ですよね?
実際に『ハズレ馬券は経費となるのか?』
といった点で裁判となり一般のニュースでも
大きく報じられたように、
この問題は普段それほど税金といったものを
意識してない一般の競馬ファンにとって
非常にデリケートな問題と言えるでしょう。
結論から言ってしまいますと、
競馬における払戻金といったものは
『一時所得』に区分されることになり、
申告すれば『所得税』が掛かります。
しかし、この一時所得を申告して
所得税を支払っているのは
万馬券的中を大々的に報道された芸能人など
ごく一部の人のみなので、
ほとんどの人は申告していないのが現状
と言えるでしょう。
もちろん税務当局もこういった動きを
ただ見逃している訳ではないのですが、
それほど大きな動きになってない
大きな理由としては、
『国として個人から所得税を課すより、
JRAの売り上げを維持した方が収入が大きい』
といった理由があるからです。
馬券の売り上げの10%が
自動的に国庫納付金として国に入ってくる
といった現状の中央競馬界の数字が
大きく変わらない限りは、
こういった動きは変わらないのが正直な所、
と言えるかもしれませんね。
もちろん税金を納めるのは
『国民の義務』ではありますが、
既に税金として抜かれている上に
さらに課税されている日本競馬の
『二重課税』システム
がなくならない限り、
こういった戦いはなくならないのでは
ないでしょうか。
まとめ
初めて競馬をする人が
本格的に競馬にハマっていく要因として
一番大きいのが、
この払い戻しの瞬間を味わってしまうこと
ではないでしょうか。
この瞬間だけは何回味わっても格別で、
的中の瞬間に脳内に放出される
『アドレナリン』が出れば出るほど
また一つ競馬の深みにハマって行くのは、
競馬ファンであれば誰もが納得できること
ではないでしょうか。
個人的に最近はなかなかその瞬間を
味わえていませんが、
また大きな配当を当てた際は
しっかり申告して所得税を
納めておきたいと思います(笑)。