春のG1シーズンの訪れを告げるのが
短距離G1・高松宮記念。
中京競馬場の芝1200mを舞台に
スピード自慢が集う、
電撃のスプリント戦です。
中距離重賞として創設されてから約50年、
スプリントG1となってからは20年以上と
歴史のあるレースですが、リニューアルされた
中京競馬場での実施は7回。
馬場傾向が落ち着き、そろそろ傾向が
見えてきたタイミングだと思います。
現在の条件となった過去7回の
高松宮記念を中心に見ながら
傾向を探っていきたいと思います。
歴代のレースから、どんな特徴や共通点が
見られるのでしょうか?
高松宮記念の傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:中京競馬場
距離:芝1200m
出走条件:4歳以上
創設当初は2000mの重賞として
中京の名物レースでした。
王道路線の馬が、夏休み前に使うレース
という側面があり、ハイセイコーや
トウショウボーイ、オグリキャップといった
伝説の馬たちが勝利してきました。
1996年に中京競馬場初のG1レースとして
1200m戦に生まれ変わり、スプリンターの
檜舞台となり、2000年に3月最終週に移動。
春のG1シリーズの幕開けを告げる、
レースとして定着しています。
そんな高松宮記念と相性の良い血統や
脚質を見てみましょう。
レースは先行馬と差し馬のどちらが有利?
中京競馬場がリニューアルされてからの
最近7年の高松宮記念を見てみると
勝ち馬の4コーナーでの位置は、
6、4、4、3、2、7、2
フルゲートが18頭なので、
先行できる馬が有利と言えるでしょう。
上がり最速の馬が馬券圏内に入ったケースも
過去7年、21頭のうち2頭だけなので
位置を取っていける馬でないと
厳しいレースです。
実は、これはトップレベルのスプリント戦に
共通する傾向なんです。
距離が短いために、スピードの持続力比べ
になることが多いというのがスプリント戦。
一瞬の切れ味よりも、トップスピードを
維持できる馬に注目したいレースです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
過去7回の高松宮記念で好成績を
上げている種牡馬を探してみましょう。
真っ先に上がるのは、アドマイヤムーン。
ファインニードル、セイウンコウセイで
2連覇中のほか、ハクサンムーンが
2度馬券に絡んでいます。
アドマイヤムーンと同じエンドスウィープを
父に持つスウェプトオーヴァーボード産駒の
レッドファルクスもスプリント戦で好成績なので
エンドスウィープの血を持つ馬に注目です。
他のG1で好成績のサンデーサイレンス系は、
リニューアル後はダイワメジャー産駒の
コパノリチャードの1勝のみ。
高松宮記念では、サンデー系を
過剰に評価しないようにしたい所です。
レースに強い馬年齢は何歳?
過去7回の高松宮記念の勝ち馬の年齢は
5、4、5、7、4、5、5。
5歳馬が過半数の4勝、
4歳馬が2勝という形です。
リニューアル前には4歳馬の
優勝は16回のうち2度しかなかったので
変化が出たと言えるでしょう。
また、以前は5歳馬の次には
6歳馬が好成績でした。
レースに強いのは5歳馬!
という点を押さえながら、
6歳馬、4歳馬を同じくらいに評価。
7歳以上は実績馬以外は厳しいという
見方が良いのではないでしょうか。
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高松宮記念は有利な枠があるってホント?
高松宮記念が行われる
中京競馬場の芝1200mで
有利な枠があるのでしょうか?
過去7回の枠番別の馬券圏内数は……
1枠(0.0.1)
2枠(2.1.0)
3枠(2.1.0)
4枠(0.1.3)
5枠(2.0.1)
6枠(1.1.0)
7枠(0.1.1)
8枠(0.2.1)
という形になり、真ん中の枠が
比較的好成績と言えるでしょう。
中京競馬場の芝コースは、
出口にかけて半径が小さくなる
スパイラルカーブなので
直線に向くまでが急カーブとなります。
そんな形態なので
外から内に向けて周るのがベスト。
内枠より外目の方が走りやすい
という特徴があります。
1200m戦では、出たままの隊列で
勝負所を迎えることが多いので
内枠は少し割引が必要かもしれません。
高松宮記念は荒れる? 歴代のレースを検証!
続いては、歴代の高松宮記念から
配当の傾向を見てみましょう。
過去7年で1番人気の成績は(2.0.3.2)
複勝圏内の信頼度は高めでが
勝ちきれない馬が多いレースです。
しかし、人気が割れることが多いので
1番人気が敗れたとしても
大荒れになりにくいという傾向があります。
実際、過去7年で3連単が
10万円を超えた年はゼロ。
10番人気以下が3着以内に来たのも
1回だけなので、大穴狙いは禁物です。
上位人気を手広く組み合わせるのが
高松宮記念に向いた買い方と言えるでしょう。
高松宮記念の得意な騎手は誰?
最後に高松宮記念と相性の良い騎手を
紹介します。
リニューアル後の過去7回で
複数優勝している騎手はいませんが
G1となってからを見てみると
武豊騎手、四位洋文騎手、
福永祐一騎手、幸英明騎手が
このレースで2勝を挙げています。
そのうち、福永騎手と幸騎手は
リニューアル後のコースでも
優勝しているので、チェックしたい騎手。
特に福永騎手は、芝1200mを含め
中京競馬場での成績が良いので
人気どころに騎乗している場合には
押さえておきたいジョッキーです。
まとめ
今回は、春のG1シリーズ初戦
高松宮記念の傾向を探ってみました。
リニューアル後の7回から見えたポイントは
- 先行馬が有利
- アドマイヤムーン産駒が好成績
(エンドスウィープの血を持つ馬も) - 5歳馬の活躍が目立つ
- 内枠がマイナス
- 上位人気の信頼度が高く、大穴狙いは禁物
- 福永騎手が要チェック
といった所です。
また、他のG1レースで圧倒的に好成績な
- サンデーサイレンス系がそこまで強くない
- 内枠が減点要素
という、珍しい点がありました。
少しだけ高松宮記念仕様の頭に切り替えて
予想をすることで、的中に繋がりそうです。
ここをうまく的中させて、良い流れで
春のG1シーズンに向かいましょう!
下の記事では高松宮記念の過去10年の
レース結果をまとめています。
高松宮記念の前走レースのデータも
一覧で掲載していますので、ぜひ
レース予想の参考にお読みくださいね。