東京競馬場の芝1600mで行われる
春のマイル王決定戦・安田記念。
オグリキャップやウオッカといった
クラシックディスタンスで活躍した馬が
優勝した年もあれば、
タイキシャトルやロードカナロアという
スプリント能力の高い勝ち馬がいたり、
ジャスタウェイやモーリスといった
海外でも強さを見せつけた馬も
タイトルを獲得しているというレースです。
勝ち馬のタイプがバラバラにも映る
安田記念ですが、この舞台が得意な
血統や脚質はあるのでしょうか?
今回は、過去10年のデータから
安田記念の傾向を探っていきます。
安田記念の傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:東京競馬場
距離:芝1600m
出走条件:3歳以上
スピードが要求される現代競馬において
世界的に見ても価値が高くなっている
マイル=1600mで行われます。
そして、6月1週目に開催されている
安田記念はクラシック世代が最初に
古馬に挑戦することができる
G1レースという面も持っています。
そんな安田記念に適した脚質は
どんなタイプなのでしょうか?
レースは逃げ馬が有利! 先行馬が良いってホント?
過去10年の安田記念の優勝馬の
脚質は
- 逃げ馬…1頭
- 先行馬…3頭
- 差し馬…5頭
- 追い込み馬…1頭
直線が長い東京コースだけに
末脚にかける馬が優勢です。
上がり3F最速馬の成績も
(3.2.3.2)なので、馬券的には
決め手のある馬から入るのが
良さそうなレースです。
ちなみに逃げ馬の連対は、過去10年で
2回だけ。
いずれもロゴタイプによるもので
基本的には逃げ馬には鬼門のレースです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
続いては、過去10年の安田記念優勝馬の
血統を見てみます。
複数の勝ち馬を出しているのは
ディープインパクトのみ。
サトノアラジンとリアルインパクトで
2勝を挙げています。
その他を見てみると同じコースと距離で
行われるNHKマイルカップや
ヴィクトリアマイルとは違った傾向があります。
NHKマイルCやヴィクトリアMでは
ディープを含めたサンデー系が
強いのですが、安田記念では
そこまで強くありません。
ディープ産駒の2頭のほかには
ハーツクライ産駒のジャスタウェイだけ。
地味な種牡馬と言える、ローエングリン
スクリーンヒーロー、エアジハードから
勝ち馬が出ている点にも注目です。
ディープインパクト産駒や
他のサンデー系種牡馬の子供が
中心にはなるでしょうが
クラシック路線ほどの信頼度はないので
過剰評価は禁物と言えそうです。
レースに強い馬年齢は何歳?
3歳から出走することができる安田記念。
過去10年で最も勝ち馬の多い年齢は
何歳でしょうか?
- 3歳…1勝
- 4歳…2勝
- 5歳…3勝
- 6歳…4勝
キレイに年齢が上がるごとに
勝利数が増えるという結果でした。
若い馬の勢いよりも、経験値の高さが
モノを言うレースのようです。
牝馬の優勝は、ここ10年では
ウオッカだけなので
牡馬から入るのが賢明でしょう。
安田記念は有利枠はあるの? 良い枠の傾向を紹介!
広い東京競馬場で行われる
安田記念ですが、枠順による
有利不利があるのか検証してみましょう。
過去10年の枠番ごとの複勝圏内数は
- 1枠(0.2.2)
- 2枠(2.2.2)
- 3枠(1.1.1)
- 4枠(0.0.1)
- 5枠(4.1.0)
- 6枠(0.2.2)
- 7枠(2.1.1)
- 8枠(1.1.1)
と5枠からの優勝馬が多いですが、
左右の4枠と6枠が振るっていなので
特に真ん中が有利とも言えなさそうです。
コーナーが大きく、直線も長い
東京競馬場でのレースなので
重要視する枠は無いと考えて良いでしょう。
安田記念は荒れる? 歴代のレースを検証!
紛れが少ないと言われる東京競馬場ですが
安田記念の配当の傾向は
どんな感じなんでしょうか?
過去10年の1番人気の成績は
(4.1.1.4)。
信頼度は、そんなに高くありません。
1番人気で優勝したのはウオッカ、
ロードカナロア、ジャスタウェイ、
モーリスといったスーパーホースたち。
- モーリスを除く3頭は、この時点で
G1を2勝以上していた馬 - ウオッカを除く3頭は3連勝以上の
連勝の真っ只中
でしたので、
3連勝以上の連勝中または、G1を2勝以上
といった1番人気ならば信用できる。
それ以外の1番人気は、少し疑った方が
良いかもしれません。
1番人気の信頼度の低さが示すように
安田記念は、高配当の傾向があります。
過去10年で、10番人気以下で
馬券に絡んだのは、実に6頭(7回)!
1番人気がスーパーホースならば
頭固定で手広く流す
1番人気の信頼度が低そうならば
手広いBOX
というのが、ここ10年の
安田記念から見えた馬券攻略法です。
安田記念の得意な騎手は誰?
最後に安田記念と相性の良い騎手を
ご紹介します。
過去10年で、最も勝利数が多いのは
川田将雅騎手。サトノアラジンと
モーリスで2勝を挙げています。
他では田辺裕信騎手が2015年から
12人気→3着、8人気→1着、8人気→2着と
3年連続で人気薄を好走させているので
騎乗がある際にはチェックしたい所です。
騎手では2勝が過去10年の最多でしたが
堀宣行調教師が3頭の馬で3勝を
挙げています。
堀厩舎からの出走馬がいる場合には
細かく分析した方が良さそうです。
まとめ
春のマイル王決定戦・安田記念の
傾向を探ってみました。
- 上がり3Fに速い脚を使える差し馬
- 5歳、6歳のベテランが攻勢
- 枠順の有利不利はなし
- 複数のG1を勝っているか
3連勝以上の連勝中の
1番人気なら信頼。 - 上記以外の1番人気は不振。
- 10番人気以下の激走に注意
- 川田、田辺騎手に注目
- 堀宣行厩舎が得意にしている
というポイントが見えてきました。
5週連続の東京競馬場でのG1を
締めくくるレースですが、
非常に難解だと言えそうです。
難しい分だけ、的中した時には
大きなご褒美が待っていそうなので
情報を整理して、良い思いに繋げてください。
下の記事では安田記念の過去10年の
レース結果をまとめています。
レース予想の参考にお役立てください。