アーモンドアイが豪脚で桜花賞を制しました。
そんなびっくりするような豪脚で
アーモンドアイをもかすむような豪脚で
桜花賞はもちろん多くのG1レースを
勝利した馬がいます。
その牝馬はブエナビスタという馬です。
どんなコースでも、どんなレースでも
定位置は最後方。
その最後方から猛然と追い込んでくる姿は
我々競馬ファンを魅了してくれました。
今回はそのブエナビスタについて
話していきたいと思います。
ブエナビスタの成績/戦績は？
まずブエナビスタの成績/戦績です。
生涯成績：23戦9勝
主な勝ち鞍：桜花賞、オークス、
ヴィクトリアマイル、天皇賞秋、
ジャパンカップ
2008年10月京都競馬場でデビューします。
1人気に支持されますが、3着に敗れます。
その新馬戦では後の皐月賞馬アンライバルド、
菊花賞馬スリーロールス、
ダービー2着馬リーチザクラウンが
出走していました。
2戦目の未勝利戦では
1.2倍の人気に応えて完勝。
そのあと阪神ジュベナイルフィリーズでは
1人気になるとダノンベルベールに
2馬身半差をつけて勝利。
明けて2009年、桜花賞のステップレース、
チューリップ賞から始動します。
ここでも無難に勝利。
本番の桜花賞では1.2倍の圧倒的人気。
レースでは後方から進めて
最後はレッドディザイアを交わして勝利。
続くオークスではレッドディザイアを
鼻差差し切って二冠達成。
秋は凱旋門賞を目指して札幌記念から始動。
その札幌記念では圧倒的1人気に
支持されますが、ヤマニンキングリーを
とらえることができず首差の2着。
この後凱旋門賞へは行かず、
秋華賞を目指すことを発表しました。
秋華賞では1人気に支持されて、
スティルインラブ以来の三冠が期待されました。
しかし、レースではレッドディザイアを
猛追するも首差届かず2着と敗れました。
さらに進路妨害をしたとして
3着降着となります。
次走はエリザベス女王杯に出走。
ここでも1人気になります。
しかしレースでは大逃げした
クイーンスプマンテとテイエムプリキュアを
とらえることができず3着に敗れました。
有馬記念ではまたもや1人気に支持されます。
直線ではドリームジャーニーに
負けての2着となります。
明けて4歳の年、ドバイ遠征を考えて、
京都記念から始動します。
1.5倍の1人気に支持されて、
ジャガーメイルに半馬身差をつけて勝利します。
ドバイシーマクラシックでは
ダーレミに負けての2着。
帰国後のヴィクトリアマイルでは
首差の勝利でオークス以来のG1勝利。
久々の美酒となりました。
宝塚記念ではナカヤマフェスタに
わずかに敗れて2着。
秋は天皇賞秋から始動します。
レースでは後続に2馬身差をつけての完勝。
秋2戦目のジャパンカップでは
最後の直線で斜交してしまい
1位入線も2着降着となってしまいます。
そして有馬記念出走。
しかしヴィクトワールピサに負けて2着。
再び勝つことは出来ませんでした。
そしてブエナビスタ引退の年、
11年はドバイワールドカップを目指して遠征。
しかし、ここでは全く上位争いに
加わることができず8着。
帰国後は前年同様ヴィクトリアマイルに出走。
しかしここはアパパネに負けて
2着となります。
さらに宝塚記念でも2着。
秋はステップを使わず天皇賞秋に出走。
連覇を目指しましたが4着に敗退。
そしてジャパンカップ。
ここではデインドリーム次いで
2人気となります。
しかし見事にトーセンジョーダンを
抑えて1着。
昨年の雪辱を果たします。
引退レースの有馬記念ではオルフェーヴルに
次ぐ2人気となりますが7着と敗れました。
ブエナビスタの獲得賞金は？
ブエナビスタの獲得賞金を
見てきたいと思います。
獲得賞金：14億7886万3000円
このブエナビスタの賞金は
すさまじいものですね。
現在のところブエナビスタの
賞金ランキングは6位に位置しています。
その上にはディープインパクトや
オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、
テイエムオペラオー、キタサンブラックと
そうそうたるメンバーがそろっています。
その中で見劣りしないランキングにいます。
ブエナビスタ・伝説のレース動画を紹介！
ブエナビスタは数々の大レースを
勝利してきました。
今回はその中から3つピックアップ
して紹介していきたいと思います。
今回紹介するのは
- エリザベス女王杯(3歳時)
- 秋華賞(3歳時)
- 有馬記念(4歳時)
です。
1．エリザベス女王杯
まず一つ目、ブエナビスタが
3歳時に出走したエリザベス女王杯です。
人気は牝馬2冠のブエナビスタが
1.6倍の1人気。
そして2人気に同じく3歳の
ブロードストリート、
そして3人気にフランスのG1馬
シャラナヤでした。
レースはびっくりするような大逃げで
クイーンスプマンテと
テイエムプリキュアが後続を
大きく離して逃げます。
その差は向こう正面では20馬身ほど。
その差をどこで縮めるかというところで
4角から早めにブエナビスタが進出。
しかしその差は15馬身。
猛然と差を詰めますが時はもうすでに遅し。
3着に敗れます。
2．秋華賞
2つ目はブエナビスタが
牝馬三冠をかけて出走した秋華賞です。
凱旋門賞から進路を変えて出走した
ブエナビスタが1.8倍の1人気。
そして桜花賞、オークスとブエナビスタの
雪辱を味わっていたレッドディザイアが2人気。
そしてブロードストリートが
3人気と続きました。
ブエナビスタの3冠達成に期待が
集まるレースとなりました。
レースはヴィーヴァヴォドカが引っ張る流れ、
レッドディザイア、ブエナビスタ後ろから。
早めに先頭に出るレッドディザイア。
しかし、外方ブエナビスタが差を詰めます。
その差は本当に微妙なもので
レッドディザイアに軍配が上がりました。
そしてブエナビスタは進路妨害で
3着降着となります。
牝馬三冠達成にはなりませんでした。
3．有馬記念
最後はブエナビスタが4歳時に
出走した有馬記念です。
天皇賞秋を勝利。
しかしジャパンカップは2着降着となって
その悔しさを晴らしたいブエナビスタが
1.7倍の1人気になります。
そして2人気にはその年の皐月賞馬
ヴィクトワールピサ。
3人気には同じく3歳馬のペルーサ。
そのあと、ドリームジャーニー、
エイシンフラッシュ、
ルーラーシップなど有力馬がそろいました。
レースはトーセンジョーダンが先頭を取り、
ブエナビスタは後方10番手付近から、
ヴィクトワールピサは4番手から、
ペルーサは5番手でレースを進めます。
三角から徐々に前に
ヴィクトワールピサが進出、
ブエナビスタも外から。
直線で先頭はヴィクトワールピサ。
その外から猛然とブエナビスタが
追い込みます。
最後はほぼ並んでゴールイン。
軍配はヴィクトワールピサにあがりました。
ブエナビスタの血統は？
ブエナビスタの父母など
血統を見ていきます。
父：スペシャルウィーク
母：ビワハイジ
父のスペシャルウィークは1998年の
ダービー馬で種牡馬としても
たくさんの名馬を出しています。
主な活躍馬
- ・シーザリオ
オークス、アメリカンオークス - ブエナビスタ
- ゴルトブリッツ
帝王賞、アンタレスステークス - ローマンレジェンド
東京大賞典
しかしそのスペシャルウィークは
2018年4月27日に死亡しています。
母のビワハイジは1995年の
阪神3歳ステークスの勝ち馬です。
また母親としてもたくさんの活躍馬を
出しています。
主な産駒
- アドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス)
- アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン)
- ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)
- トーセンレーヴ(父ディープインパクト)
- ジョワドヴィーヴル(父ディープインパクト)
- サングレアル(父ゼンノロブロイ)
ブエナビスタの性格って？
ブエナビスタの性格はどのようなもの
だったのでしょうか。
ブエナビスタは比較的おとなしく、
荒れるようなことは本当に少なかった
といいます。
また物怖じもしないのでどこの競馬場でも
安定して力を発揮することができました。
ブエナビスタの脚質は？
後方からレースを進めるイメージ
のあるブエナビスタ。
その脚質を見ていきたいと思います。
ブエナビスタのレースはスタートが
下手だったため後ろからが多かったです。
しかし京都記念や宝塚記念などスタートが
決まれば前のほうでレースもできる馬で
特に前や後ろなどこだわる馬では
ありませんでした。
脚質は自在寄りの追い込みでしょう。
ブエナビスタの騎乗騎手は誰？
ブエナビスタという名牝に乗った騎手、
また大きなレースを勝った時の
鞍上についてみていきたいと思います。
ブエナビスタには合計で6人の騎手が
乗っています。
- 安藤勝己(デビューからエリザベス女王杯)
主な勝ち鞍：阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、オークス - 横山典弘(有馬記念から京都記念、ヴィクトリアマイルから宝塚記念)
主な勝ち鞍：京都記念、宝塚記念 - オリビエペリエ(ドバイシーマクラシックのみ)
- クリストフスミヨン(天皇賞秋から有馬記念)
主な勝ち鞍：天皇賞秋 - ライアンムーア(ドバイワールドカップのみ)
- 岩田康誠(ヴィクトリアマイルから有馬記念)
主な勝ち鞍：ジャパンカップ
ブエナビスタに馬主は？
ブエナビスタの馬主を見ていきます。
ブエナビスタの馬主さんは
サンデーレーシングです。
吉田俊介さんが代表者で、2013年には
八大競争制覇と、ジャパンカップ4連覇を
達成しています。
主な所有馬
- ヴァーミリアン
ジャパンカップダート、フェブラリーステークス、帝王賞など - オルフェーヴル
三冠、有馬記念、宝塚記念 - ジェンティルドンナ
牝馬三冠、ジャパンカップ、ドバイシーマクラシック、有馬記念 - ドゥラメンテ
皐月賞、ダービー - アエロリット
NHKマイルカップ - ラッキーライラック
阪神ジュベナイルフィリーズ
ブエナビスタの産駒は？
名牝ビワハイジから生まれたブエナビスタ。
その子供は活躍しているのでしょうか。
ブエナビスタの産駒を見ていきたいと思います。
ブエナビスタの子供はこれまでに
2頭の産駒がデビューしています。
コロナシオンとソシアルクラブです。
両馬ともに父親はキングカメハメハです。
コロナシオンと、ソシアルクラブともに
オープンでの勝利はなく、
ブエナビスタのような活躍をする馬は
出ていないのが現状です。
ブエナビスタが最強といわれるのは？
ブエナビスタは最強牝馬といわれています。
その理由を見ていきます。
ブエナビスタは本当に多くの名馬を
倒してきました。
そしてその追い込みの豪脚は
毎レース驚かされました。
デインドリームやヴィクトワールピサといった
凱旋門賞馬やードバイワールドカップ馬
世界の名馬を倒してきました。
しかしブエナビスタには運がありませんでした。
秋華賞での鼻差の負け+降着。
ジャパンカップでも降着。
そしてわずかな差で負けた有馬記念、
ヴィクトワールピサ。
もしこのレースすべてを勝っていたら
もっともっと歴史に名を残す
名馬だったのでしょう。
まとめ
今回はブエナビスタに
ついて話してきました。
牝馬ながら古馬王道路線を2年間完走。
そのタフネスさはほかの牝馬では
見ることができません。
本当にこの名牝ならではということができます。
しかもそのレースでは大負けすることなく
勝ったり、負けてもわずかな差でした。
もう少し運があれば、もう少しついていればと
思うことが本当に多いですがそれも含めて
ブエナビスタなのかなと思います。
これからはまだまだ出てくる
ブエナビスタの産駒に期待しましょう。
