ファン投票上位の馬が出走し、
ドリームレース!
と言われる、春競馬の締めくくり
G1宝塚記念。
6月下旬に行われるため、雨の影響を
受けやすかったり、気温が高くなりがちなど
天候に左右されやすい傾向のあるレースです。
宝塚記念は、馬場や気温への対応能力以外に
どんな適性を持っている馬が活躍する
レースなんでしょうか?
過去10年のレースから、宝塚記念の
傾向を今回は探っていきます。
この記事に、「私の夢」に
ふさわしい馬を見つけるヒントが
隠れているかも!?
宝塚記念の傾向! 血統や脚質によって異なる?
競馬場:阪神競馬場
距離:芝2200m(内回り)
条件:3歳以上
有馬記念と同じくファン投票が実施されるため
「春のグランプリ」とも呼ばれるレースが
宝塚記念です。
古くからの競馬ファンには、
杉本清アナウンサーの
あなたの、そして私の夢が走ります。
私の夢は●●です。
というフレーズも懐かしいレース。
この名言があったからか
宝塚記念は「ドリームレース」
という表現をされることもあります。
トップホースが集う宝塚記念で
結果を残している血統や脚質は
どんなタイプなのでしょうか?
レースは先行馬が有利? 差し馬の逃げ馬どちらが良い?
過去10年の宝塚記念優勝馬の
脚質を見てみると
- 先行馬…5勝
- 差し馬…5勝
極端な脚質の、逃げ、追い込み馬の
優勝がないという結果でした。
差し馬も10番手ぐらいから
進めている馬なので、
じっくり構える馬には向かないレース
と言えそうです。
ただし、3着以内を先行馬だけで
占めた年は少なく、複勝圏内で
見てみると差し馬が優勢。
上がり3F最速馬の最高着順数は
(6.4.0.0)で連対率100%となっています。
10番手以内から進められる
決め手のある馬
という器用な差し馬を軸にするのが
良さそうです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
過去10年の宝塚記念で圧倒的な
強さを見せているのはステイゴールド産駒。
ゴールドシップが2勝、オルフェーヴル、
ナカヤマフェスタ、ドリームジャーニーで
1勝ずつの計5勝を挙げています。
現役の種牡馬では、ミッキーロケットと
ラブリーデイが優勝している
キングカメハメが好調。
ルーラーシップとドゥラメンテが
2着にも来ているので、
宝塚記念向きと言えるでしょう。
ディープインパクト産駒の複勝圏内数は
(1.2.4)の7回という数字。
そのうち6回が牝馬によるもの
となっています。
レースに強い馬年齢は何歳?
3歳以上が出走することができる
宝塚記念の過去10年の年齢別の
優勝馬数は
- 3歳…0勝
- 4歳…3勝
- 5歳…6勝
- 6歳…1勝
ここ5年は5歳馬が
連勝中というのもあり
他の年齢を圧倒しています。
ただし、それ以前を含めると4歳馬との
差はありませんでした。
クラシックを好走してきた4歳馬
もしくは、好調な5歳馬
というのが、宝塚記念で好走する馬の
年齢選びのポイントです。
宝塚記念の枠に有利不利があるってホント?
阪神競馬場の芝内回りコースで行われる
宝塚記念ですが、枠番ごとの
有利や不利はあるのでしょうか?
過去10年の枠番別の馬券圏内数は
- 1枠(1.0.4)
- 2枠(1.1.2)
- 3枠(0.1.1)
- 4枠(0.4.0)
- 5枠(0.3.0)
- 6枠(2.0.0)
- 7枠(0.1.2)
- 8枠(6.0.1)
8枠が6勝という圧倒的な結果でした。
8枠から優勝した馬の人気は
3、8、6、1、2、8なので
実力馬が多く入っているからとは
考えにくいでしょう。
8枠が優勝した年は、1年を除いて
勝ちタイムが2分13秒以上と
時計が掛かっています。
雨の影響で、馬場の内側から
荒れくるので、雨が残る時には
外枠が有利になると考えられます。
宝塚記念の歴代のレースを検証!
■2018年宝塚記念
続いては歴代の宝塚記念から
配当の傾向を探ってみたいと思います。
過去10年の宝塚記念の1番人気の成績は
(2.3.2.3)と信頼度は低め。
10番人気以下が激走したのは
2018年と2015年の2回ありました。
いずれも1番人気が着外に敗れ
2~3着が10番人気以下の大穴。
1着が5番人気以下の中穴でした。
過去10年で連覇しているのは
ゴールドシップだけですが、リピーターが
高配当の使者になることもあります。
馬場コンディションも含めて
特殊なレースですので、過去の好走馬は
チェックが必要かもしれません。
1番人気を連複の軸もしくは、
連単の場合はマルチにマークして
相手は手広く買うのが良さそうです。
宝塚記念の得意な騎手は誰?
最後に宝塚記念が得意な騎手を
ご紹介しましょう。
過去10年で複数、勝利を挙げているのは
池添謙一騎手だけ。ドリームジャーニー、
オルフェーヴル兄弟で優勝しています。
関西の競馬場でのレースですが
関西所属の騎手が6勝、関東が4勝と
ほぼ差が無い結果。
また、比較的ベテラン勢の優勝が多いので
若手の勢いよりは実績を優先したい
レースと言えます。
■過去10年の宝塚記念優勝馬と騎手
2010年 | ナカヤマフェスタ | 牡4 | 柴田善臣 |
2011年 | アーネストリー | 牡6 | 佐藤哲三 |
2012年 | オルフェーヴル | 牡4 | 池添謙一 |
2013年 | ゴールドシップ | 牡4 | 内田博幸 |
2014年 | ゴールドシップ | 牡5 | 横山典弘 |
2015年 | ラブリーデイ | 牡5 | 川田将雅 |
2016年 | マリアライト | 牝5 | 蛯名正義 |
2017年 | サトノクラウン | 牡5 | M.デムーロ |
2018年 | ミッキーロケット | 牡5 | 和田竜二 |
まとめ
春競馬を締めくくるグランプリレース
宝塚記念の傾向をご紹介してきました。
- 10番手ぐらいまでで進める差し馬
- ステイゴールド、キングカメハメハ産駒
- 優勝馬は、ほとんど4歳か5歳
- 8枠の優勝数が多い
(雨が降れば特に有利) - 1番人気の頭は、そこまで堅くない
(マルチを上手く活用したい) - 池添騎手が好相性
- ベテラン騎手の活躍が目立つ
というポイントが見えてきましたが、
梅雨時期のレースということで
なかなか難解な様子です。
春シーズンの最後のG1なので
的中させたいところですが、ファン投票が
実施されるレースなので、応援している
馬から買うのも良いかもしれません。
当日の天気や馬場条件を考慮しながら
気分の良い上半期の締めくくりを
目指してみてください。
こちらの記事では宝塚記念の
過去10年分のレース結果をまとめています。
前走レース結果も掲載していますので、
合わせてご覧下さいね。