日本競馬界のリーディングサイアーと言えば
ディープインパクトですが、産駒のほとんどは
芝のレースで活躍しています。
今回は中央・地方のダートで産駒が圧倒的な
成績を残しているゴールドアリュールについて
ご紹介していきます。
各世代で重賞ホースを輩出してきた
ゴールドアリュールとは、
どんな馬なのでしょうか?
血統や代表産駒をはじめ、現役時代の
成績を見て行きたいと思います。
砂の鬼!
は、どのようなタイプの競走馬であり
種牡馬なのか探ってみましょう。
ゴールドアリュールの産駒!子供を5頭紹介
出典:http://specialtesio.blog119.fc2.com/
■ゴールドアリュール血統表
サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |
ニキーヤ | Nureyev |
Reluctant Guest |
まずは、ゴールドアリュール輩出した
産駒をご紹介します。
どんなタイプの子供を出す
種牡馬だったのでしょうか?
(成績は2018年8月1日現在のものです)
1.エスポワールシチー
2009年ジャパンカップダート
■エスポワールシチー(牡)2005年産
母:エミネントシチー
母父:ブライアンズタイム
中央・地方合わせて9つのG1(Jpn1)の
タイトルを獲得したエスポワールシチー。
10億円以上の賞金を獲得し、
父ゴールドアリュールの種牡馬としての
可能性を広げた1頭です。
息の長い現役生活を送り、
ダートの世界最高峰のレース
アメリカのBCクラシックに参戦した他、
8歳秋にG1を2勝するタフさがありました。
2013年限りで現役を引退し
父の後継となるべく種牡馬入りしています。
2.コパノリッキー
2014年フェブラリーステークス
■コパノリッキー(牡)2010年産
母:コパノニキータ
母父:ティンバーカントリー
エスポワールシチーと入れ替わるように
ダート界の主役に躍り出たのが
コパノリッキー。
初G1となったフェブラリーステークスでは
最低人気で優勝し、大荒れの立役者と
なりましたが、その後は人気を背負って
ダートの王道路線を歩みました。
その後もG1(Jpn1)のタイトルを
史上最多となるJpn1・11勝まで積み上げ
2017年に現役を引退。
そのタフさを後世に伝えるべく
種牡馬入りしています。
風水でお馴染みのドクター・コパさんが
馬主という事でも有名でした。
3.スマートファルコン
2011年帝王賞
■スマートファルコン(牡)2005年産
母:ケイシュウハーブ
母父:ミシシッピアン
中央所属ながら、本格化してからは
1度も中央のレースを走らなかった
変わり種のスマートファルコン。
地方競馬場での交流重賞で、
逃げて後続を突き放す圧巻の強さを
見せ続け、日本記録となる
重賞19勝(G1・6勝)を挙げました。
勝ち方のインパクトでは、
ゴールドアリュール産駒の中でも
№1と言える1頭。
こちらも、現在は種牡馬として
産駒を送り出しています。
4.ゴールドドリーム
2017年チャンピオンズカップ
■ゴールドドリーム(牡)2013年産
母:モンヴェール
母父:フレンチデピュティ
ここまでの3頭は、父親に似た
逃げ・先行馬でしたが、ダートでは少ない
強烈な末脚でタイトルを重ねているのが
ゴールドドリーム。
4歳時には史上3頭目となる、
同一年のJRAダートG1連勝を
果たしている、現在のダート界の
主役的存在です。
地方の深いダートは不向きかと
思われる所がありましたが、
5歳になってから交流G1を連勝。
地方でも強さを発揮してきています。
5.クリソライト
2016年コリアカップ
■クリソライト(牡)2010年産
母:クリソプレーズ
母父:エルコンドルパサー
国内のG1(Jpn1)は3歳時の1勝のみと
先述の4頭には劣りますが、
ゴールドアリュール産駒唯一の
海外優勝馬がクリソライトです。
国際G1ではありませんが、
韓国のローカルG1・コリアカップに挑み
見事に優勝を飾っています。
半妹にG1馬マリアライト、近親にも
G1馬のアロンダイトや現役の重賞ホース
ダンビュライトがいる良血馬です。
ゴールドアリュール種牡馬としての成績/戦績は?
ゴールドアリュールの代表的な産駒を
見てきた所で、続いては種牡馬成績を
ご紹介しましょう。
■JRAサイアーランキング
年度 | 総合順位 | ダート順位 |
2017 | 9 | 2 |
2016 | 12 | 2 |
2015 | 10 | 2 |
2014 | 10 | 2 |
2013 | 11 | 2 |
2012 | 14 | 2 |
2011 | 15 | 5 |
2010 | 18 | 6 |
2009 | 17 | 2 |
2008 | 27 | 16 |
2007 | 97 | 111 |
中央競馬の場合、芝のレースが多いためゴールドアリュールのサイアーランキングが
このようになっています。
ダート馬が多いゴールドアリュールには
少し不利な傾向がありますが、
高いランクを維持。
ダートだけに限ると、トップサイアーと
呼べる成績を残し続けています。
ゴールドアリュールの種付け料は?
種牡馬入りした当時は、120万円ほどだった
ゴールドアリュールの種付け料。
産駒が活躍した事で、300万円にまで
価格が上がったと言われています。
正確なデータは発見できませんでしたが、
200万円~300万円ぐらいが
ゴールドアリュールの種付け料だった
可能性が高そうです。
ゴールドアリュールの馬主は?
現役時代は社台レースホースの
黄、黒縦縞、袖青一本輪の勝負服で
走っていたゴールドアリュール。
一口150万円×40口で募集された
一口馬主の馬として現役を送りました。
ゴールドアリュールの死亡の原因は?
各世代から重賞ホースが誕生し
順風満帆な種牡馬生活を送っていた
ゴールドアリュールですが、2017年2月に
突如、天国へと旅立ってしまいました。
原因は、心臓疾患のためだったようで
まだ働き盛りの18歳という年齢でした。
しかし、先述したようにスマートファルコン、
エスポワールシチー、コパノリッキーといった
代表産駒が種牡馬入り。
ゴールドアリュールの血を繋いでいます。
ゴールドアリュールの現役時代の成績/戦績は?
最後にゴールドアリュールは、現役時代は
どんな馬だったのか?成績をご紹介します。
通算成績は16戦(8.1.1.6)。
ダートに限ると9戦(7.0.0.2)という戦績。
- フェブラリーステークス
- 東京大賞典
- ジャパンダートダービー
- ダービーグランプリ
4つのG1格に優勝。
偉大な父サンデーサイレンスの産駒としては
唯一のJRAダートG1ホースが
ゴールドアリュールです。
ゴールドアリュールの脚質は?
ダートでのゴールドアリュールは
逃げ、もしくは2~3番手追走という
先行力を活かした脚質で活躍しました。
その特徴は産駒にも受け継がれていて
エスポワールシチー、スマートファルコン、
コパノリッキーも同じようなレースぶりで
G1タイトルを獲得していきました。
レース動画を紹介
2003年フェブラリーステークス
ゴールドアリュールのレースを動画です。
この年は中山競馬場で行われた
フェブラリーステークス。
2~3番手からレースを進めると
後続をしっかりと抑え切り
サンデーサイレンス産駒初の
JRAダートG1勝利を果たしました。
まとめ
今回はダートを語る上で外せない種牡馬
ゴールドアリュールの種牡馬成績や
現役時代のレースをご紹介しました。
まだ大物を送り出しそうな雰囲気がある中
亡くなってしまい残念な部分はありますが
期待できそうな後継種牡馬を送り出し、
その血が広がる可能性を秘めています。
ダートが主戦場だけに、その血は
中央競馬だけでなく地方競馬でも
重宝されているゴールドアリュール。
ダート戦を買う時には、
ぜひ産駒をチェックしてみてください。