近年は外国産馬で強い馬はなかなか
いませんよね、しかし一昔前は
強い外国産馬がたくさんいました。
クロフネやエルコンドルパサー
などがそうですよね。
強い外国産馬と言えばほかに
どの馬を思い浮かべますか?
グラスワンダー。
この馬を思い浮かべる人も
多いのではないのでしょうか?
最強世代の馬であり、
スペシャルウィークとの激闘を制したこの馬。
今回はグラスワンダーについて
話していきたいと思います。
グラスワンダーの成績/戦績は?
まずグラスワンダーの成績/戦績から
見ていきたいと思います!
1997年の9月に中山競馬場でデビューします。
1.5倍の1人気に支持されると
2着に3馬身差をつける完勝でした。
続くアイビーステークスでは2着に
5馬身差をつける圧勝。
そして3戦目の京成杯3歳ステークスでは
1.1倍の1人気となり直線では独走状態。
2着に6馬身差をつけました。
この驚異的なパフォーマンスは
すでに怪物といわれていました。
そして迎えた朝日杯3歳ステークス。
1.3倍の1人気通り、マイネルラブに
2馬身半差をつけて完勝。
明けて1998年、1月より調教を開始しましたが
歩様に乱れが生じました。
この時は精密検査をするも原因が判明せず、
そのままNHKマイルカップの前哨戦
ニュージーランドトロフィーに向けて調整。
しかし3月15日に右後脚の第3中手骨を骨折。
春は絶望的に。
そして8月にトレセンに帰厩。
復帰戦は毎日王冠に決定。
毎日王冠ではサイレンススズカが1.4倍の
1人気でグラスワンダーは2人気。
エルコンドルパサーが3人気でした。
最後の直線ではサイレンススズカに
離されて、5着。
そのあとはジャパンカップを目指して
アルゼンチン共和国杯に出走。
1人気に支持されたが6着と敗退。
この結果、ジャパンカップは回避。
そして有馬記念への出走を決意。
人気は4人気とこれまでの敗退から低評価。
セイウンスカイ、エアグルーヴ、
メジロブライトが人気を集めました。
結果はメジロブライトを半馬身抑えて
見事に1年ぶりの勝利。
復活を遂げました。
明けて、1999年、京王杯スプリングカップ
から始動します。
そして2.1倍の1人気通りに完勝。
安田記念では1.3倍の1人気になりますが
エアジハードにゴール前で
交わされてしまい2着に敗れました。
そして次走は宝塚記念。
ここで初めてスペシャルウィークと対戦します。
スペシャルウィークが1.5倍の1人気、
グラスワンダーが2.8倍の2人気となり
一騎打ちムードとなります。
直線は後方からスペシャルウィークを
差す競馬で見事に3馬身差をつけて完勝。
秋は毎日王冠から始動して危なげなく
勝利すると、次はジャパンカップへ向けて
調整を行います。
しかし筋肉痛で回避します。
そして有馬記念に出走。
またもやスペシャルウィークと
グラスワンダーの一騎打ちムードとなります。
そして結果はスペシャルウィークを
鼻差抑えてグラスワンダーが
有馬記念連覇となります。
そして2000年、グラスワンダーが5歳の年です。
復帰戦は日経賞ですが
全く伸びず6着に終わります。
そのあとは京王杯スプリングカップに出走。
しかしなんと9着。
またもや負けてしまいます。
宝塚記念ではテイエムオペラオーと
グラスワンダーの一騎打ちムード。
しかし直線では再び伸びを欠いて
6着に終わります。
競争後はレントゲンの結果
左第三中手骨骨折と診断されます。
そして引退を決意します。
グラスワンダーの獲得賞金は?
グランプリ3連覇を達成した
グラスワンダーの獲得賞金を見ていきます。
獲得賞金:6億9164万6000円
ライバルのスペシャルウィークは
10億9262万3000円で大きく差は開いています。
しかしここには外国産馬が故、
天皇賞やクラシックに出走することが
できなかったことが大きく関係しています。
もし出走できていればもっと稼げたことは
間違いないと思います。
グラスワンダー・伝説のレース動画を紹介!
グラスワンダーの伝説のレースは
たくさんあります。
その中から今回は3つピックアップして
紹介していきたいと思います。
その3つは、宝塚記念(4歳時)、
朝日杯3歳ステークス、有馬記念(4歳時)です。
1.宝塚記念
まず1つ目はグラスワンダーの
グランプリ2連覇目となった宝塚記念です。
人気は天皇賞春を制したスペシャルウィークが
1.5倍の1人気、そしてグラスワンダーが2
.8倍の2人気となり、
ここで初めての対戦となりました。
3角では早くもスペシャルウィークが
先頭に立ちます、それを追いかけて
グラスワンダーが追いすがります。
直線ではグラスワンダーがあっさりと
スペシャルウィークを交わして
最後は3馬身差をつけます。
そして3着にはさらに7馬身差をつけて
やはりこの2頭が大きく抜けた存在
ということは間違いありませんでした。
2.朝日杯
2つ目にグラスワンダーの初G1勝利
となりました朝日杯3歳ステークスです。
それまでのパフォーマンスから怪物
といわれたグラスワンダーが1.3倍の
1人気となり不どれだけ後続に
差をつけるかが注目されました。
3角を過ぎて徐々に進出を
開始しましたグラスワンダー。
もう4角では2番手、そして200mを切ってから
追い出し、最後は持ったままで後続に
2馬身半差をつけてのレコードタイム
での勝利となりました。
3.有馬記念
最後はグラスワンダーが
グランプリ3連覇を成し遂げた有馬記念です。
1人気はグラスワンダー、
そしてスペシャルウィークが当然の2人気。
この2頭の一騎打ちムード、
どっちが勝つのかに注目が集まりました。
ゆったりした流れで進みます。
その中でグラスワンダー、
スペシャルウィークは
ともに後方からで進みます。
そして3角では馬群が一団になり、
外からグラスワンダーがあがっていきます、
そしてその外から
スペシャルウィークも迫ります。
直線では内テイエムオペラオー、
中グラスワンダー、外スペシャルウィークの
たたき合いになります。
結果はグラスワンダーが
スペシャルウィークを3㎝しのぎ切って1着。
見事にグランプリ3連覇となります。
グラスワンダーの血統は?
グラスワンダーの父母、
血統を見ていきたいと思います。
父:シルバーホーク
母:アメリフローラ
父のシルバーホークはG1を善戦どまりの
馬でしたが、種牡馬としては
多くの活躍馬を輩出しました。
日本での活躍馬
- グラスワンダー
- ミラクルタイム
毎日杯 - シンコウカリド
セントライト記念
母のアメリフローラはダンチヒ産駒で
不出走ですが、全妹にワンダーアゲイン
(ありかで7勝、ダイアナH)がいます。
グラスワンダーの性格って?
グラスワンダーの性格はどのようなもの
なのでしょうか、見ていきたいと思います。
グラスワンダーは比較的落ち着いていて
優しい性格の持ち主だったそうです。
また、頭のいい馬で騎手の言うことも
素直に聞くためレースもしやすいタイプでした。
グラスワンダーの脚質は?
グラスワンダーの脚質は
どのようなものなのでしょうか。見ていきます。
グラスワンダーのレースは前から
2番手の先行や、後ろのほうからの
差しを得意とします。
気性が素直なのでどのポジショニングからも
レースができてレースごとに
使い分けていました。
グラスワンダーの騎乗騎手は誰?
グラスワンダーの騎乗騎手は誰なのでしょうか。
グラスワンダーの主戦騎手は的場均騎手です。
しかし最後だけ前走の安田記念の敗戦から
乗り替わってしまい、蛯名正義騎手になります。
的場均騎手と言えば、最初
エルコンドルパサーと、グラスワンダーの
主戦騎手で直線つ対決となった
毎日王冠ではどちらを選ぶか注目されて
結局グラスワンダーを選び、以後、
エルコンドルパサーは蛯名正義騎手、
グラスワンダーは的場均騎手が乗る
ようになります。
グラスワンダーの馬主は?
グラスワンダーの馬主さんは
いったいどういう方なのでしょうか。
グラスワンダーの馬主さんは
半沢信彌(名義は半沢(有))という方です。
かつてグリーングラスを所有していた
半沢吉四郎の双子の弟で冠名のグラスは
そこから由来しています。
グラスから始まる馬をたくさん
所有していました。
現在でも所有しています。
主な所有馬
- グラスワンダー
- グラスボンバー
- グラスワールド
- グラスエイコウオー
グラスワンダーの産駒は?
グラスワンダーの産駒についてみてきます。
グラスワンダーの子供は
どのような子が出ているのでしょうか。
2001年より社台スタリオンステーションで
種牡馬生活を生活。
産駒がデビューしてからは、G1勝利馬も
出て、かなりの活躍馬を出しています。
主な産駒
- スクリーンヒーロー
ジャパンカップ - アーネストリー
宝塚記念 - セイウンワンダー
朝日杯フューチュリティステークス
グラスワンダーが最強といわれるのは?
グラスワンダーは最強だったといいます。
その理由を見ていきます。
グラスワンダーは体が丈夫ではありません
でした、毎回レースでの完成度も
6割ぐらいだったといいます。
その中で骨折の経験もありました。
その中でスペシャルウィークと
直接対決を何度も制しています。
やはりその結果からもしもっと体が
頑丈であったらもっともっと活躍していて
誰にも負けなかったかもしれません。
まとめ
今回はグラスワンダーについて話してきました。
足元が弱く常に故障と戦い続けてきた馬でした。
グラスワンダーの本当の強さは
実は一度も見ていないのかもしれません。
頑丈さも備えていたら本当にどの馬も
手も足も出ない怪物の中の怪物になっていた
のかもしれません。
今グラスワンダーの血はスクリーンヒーローを
経てモーリスにつながっています。
今後も彼の血は広がっていき、
世界中に名をとどろかせるかもしれません。
彼の血を持った馬には
これからも期待しましょう。