騎手の引退の年齢! 定年制がないジョッキーの辞め時は?

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騎手は競馬学校に入学して、卒業するという
狭き門を潜り抜けた選ばれし者しか
辿り着けない職業です。

しかし、同じように試験に合格して
開業する調教師と違い、定年がありません。

他のアスリートと同じように、
年齢による体力の衰えや
気力、技術の限界を感じた時に
自ら引退するのが、一般的です。

今回の記事では、そんな騎手の引退について
ご紹介したいと思います。

現在の騎手を取り巻く事情は、
どんな感じなのか?

現役引退後の騎手が選ぶ道は?

第2の人生の岐路とも言うべき
騎手の引退に迫ってみましょう!

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騎手の引退の平均年齢は30代後半!

出典:http://blog.livedoor.jp/bj47-erd/

Jリーグやプロ野球の選手の場合、
現役を引退する平均年齢は25歳位
と言われています。

何百人もの選手がいて、試合に出られる数が
限られているほか、チームから戦力外通告を
されることもあるので、若い時に現役を退く
選手が多いという調査があります。

一方の騎手は、1年間にデビューする騎手が
約5名。多くても10名ほどと、少ないため
他のスポーツと比べて、チャンスを得る
可能性が
高い
と言えます。

勝負の世界なので、結果が伴わなければ
チャンスも減ってしまいますが、

2~3年で解雇

というような事が、まず見られない世界です。

また、勝ち鞍が伸びなくても褒賞金や
調教に跨った際の手当などもあるため
生活の面でも劇的に苦労することが
少ないというのも騎手の特徴。

このような理由などもあって、

騎手が引退する平均年齢は30代後半

と言われています。

落馬事故により大怪我をおってジョッキー引退!

時速60kmで走る競走馬に騎乗するのは
かなりの危険が伴います。

これが、

命の危険と隣り合わせ。。。

と言われる所以。

落馬による大怪我によって、長期間の
リハビリを強いられる騎手も
少なくありません。

また、落馬した後に、後ろを走行した馬に
蹴られるというアクシンデトの可能性もあり
これによる重傷を負うケースもあります。

過去には、落馬による死亡事故のほか
脳挫傷などになり、落馬が原因で
引退に至った騎手も多くいます。

ジョッキーは実力主義! 若くても結果が出ないと引退へ

経験や技術がモノを言う騎手の世界では
ある程度のベテランが中心となりがちです。

そんな中、若手の騎乗機会を増やすために
“減量”という制度があります。

ハンデ戦や特別競走には適用されませんが、
デビュー5年目までの騎手に

  • 30勝以下…3kg減
  • 50勝以下…2kg減
  • 100勝以下…1kg減

が適用されます。

減量が少なくなるたびに、壁にぶつかり
それをクリアーし続けた騎手が、トップ騎手への
階段を上っていくことになります。

自力で減量騎手から脱出できなかった
騎手については、その後の騎乗機会の確保が
非常に困難となり、若いうちに引退を決断する
というケースもあります。

若手ジョッキーに騎乗依頼が少ないのはなぜ?

大レースになると同じような騎手ばかり。
20代前半の若手騎手をG1レースで
見かけることは、ほとんどありません。

なぜ、このような事態が起きるのでしょうか?

調教師&オーナーが若手騎手を使わない?

90年代頃までの競馬は、調教師の権限が
もう少し強く、自分の厩舎に弟子入りしている
騎手を育てるために、オーナーを説得して
騎乗させるという事が多く見られました。

しかし、現在では、個人馬主よりも
一口馬主のクラブの馬が大レースを
席巻しているため結果に対して
シビアになってきます。

個人馬主と違ってクラブの場合は、
所属馬の成績が会員数の増減に直結するため、
結果を求める傾向が強くなります。

こういった理由から、リーディング上位の
騎手に乗ってもらいたいという意識が働き、
若手になかなか馬が回ってこない状況を
生み出す要因の1つとなっています。

外国人騎手のJRA移籍が影響ありってホント?

ヨーロッパで一線級の騎手だった
ミルコ・デムーロ騎手と
クリストフ・ルメール騎手が2015年から
日本に移籍をしてきて大活躍中。

さらに、香港で活躍中のマジックマンこと
ジョアン・モレイラ騎手がJRAへの
移籍の意思を示して話題になっています。

一流の騎手が移籍してくると彼らの下には
必然的に良い馬への騎乗依頼が
集まってくるようになります。

そのため、有力馬に騎乗する機会が多かった
リーディング上位にいた日本人騎手の方が
直接、成績に響いてきているようです。

若手騎手にとっても、影響がないわけでは
ないでしょうが、直接的な影響は少なく
目標にすべき騎手が増えた面の方が
大きいと考えられます。

騎手の引退! 大量8名の同時期引退はなぜ起こった?

騎手は自身で引退のタイミングを
決めることが出来ると最初に記述しましたが
大ケガなどが原因でない場合は、競馬界の
年度替わりの2月末で引退します。

しかし、2010年には8人もの騎手が
12月20日付で引退するという
出来事がありました。

これは、翌年から騎手が調教助手に転向する際の
条件が厳しくなるという制度改革に
起因していると考えられます。

これまでよりも、転向が難しくなるために
旧制度が適用されるタイミングで
次の人生を歩もうと決断したのでしょう。

この年は、他にも9人の騎手が
引退しており1年で17人もの騎手が
JRAから去りましたが、14人が
調教助手への道を選択しています。

騎手の第2の人生! 引退後も競馬界に残る人は多いの?

騎手の引退後の仕事として、最も多いのが
調教助手への転身です。

JRA競馬学校の厩務員過程を経て、
厩務員を経てから調教助手になるのが
一般的ですが、騎手の場合は、そのまま
転身しやすい職業です。

また、一部の騎手は現役時代から勉強をし
調教師試験を受け、調教師への転身を
図る場合もあります。

多くの騎手が、調教助手もしくは
調教師として、競馬界に残っており
ごく一部の有名騎手は、コメンテーターや
解説者へ転身しています。

まとめ

今回は、騎手の引退にまつわることを
ご紹介してきました。

騎手になる方法などが気になる方は、
こちらの記事もご覧ください。
⇒競馬の学校の倍率は高い! 騎手になるにはどれくらい大変なの?

アスリートであるものの、他のスポーツと
比べると体力よりも技術が求められる
割合が大きいのが騎手という職業。

ですので、20代後半から30代にかけて
ブレイクスルーする騎手も
少なくありません。

一心不乱に夢に向かう若手騎手、
匠の技で馬を御するベテラン騎手、
など命がけの勝負に挑むジョッキーたちを
温かい目で応援してください。

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