今回ご紹介する種牡馬は
ブラックタイドです。
競走馬としても種牡馬としても
偉大過ぎる弟の影に隠れていた
存在でしたが、
1頭の子供の爆発的な活躍によって、
劇的に存在価値が高まった馬です。
そんなブラックタイドの代表産駒や
種付け料などの情報を
ご紹介していきます。
ディープインパクトの兄
または、
キタサンブラックの父
そんな風に言われることが多い
ブラックタイド。
偉大な弟と息子に隠れた
種牡馬ブラックタイドに
迫って行きましょう!
ブラックタイドの産駒!子供を5頭紹介
■ブラックタイド血統表
サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |
ウインドインハーヘア | Alzao |
Burghclere |
まずは、ブラックタイドの代表的な産駒を
5頭、ご紹介しましょう。
ブラックタイドは、どんなタイプの子供を
輩出している種牡馬なのでしょうか?
(成績は2018年8月1日現在のものです)
1.キタサンブラック
2017年有馬記念
■キタサンブラック(牡)2012年産
母:シュガーハート
母父:サクラバクシンオー
2016年、2017年2年連続年度代表馬。
獲得賞金額で歴代最高を更新したほか
史上最多タイのJRAのG1・7勝と
数々の記録を残した名馬キタサンブラック。
キタサンブラックについては、
こちらの記事で詳しくご紹介しています。
⇒キタサンブラックとは?成績&賞金・過去のレース動画を徹底紹介!
この馬の活躍が、ブラックタイドの
父としての価値を飛躍的にアップさせました。
2.マイネルフロスト
2014年毎日杯
■マイネルフロスト(牡)2011年産
母:スリースノーグラス
母父:グラスワンダー
ブラックタイド産駒として初めて
3歳重賞を制覇したのが、
このマイネルフロスト。
競馬の祭典・日本ダービーでも
3着に入る粘りを見せたほか
シンガポールのG1レースへの
遠征も行った馬です。
紹介した毎日杯以降、重賞の勝ち鞍は
ありませんが、名バイプレーヤーとして
ローカル重賞戦線で活躍しています。
3.テイエムイナズマ
2012年デイリー杯2歳ステークス
■テイエムイナズマ(牡)2010年産
母:クラスター
母父:Danzig
ブラックタイドに初の重賞タイトルを
もたらしたテイエムイナズマ。
初年度産駒の早いタイミングでの
重賞制覇は、父の種牡馬としての
可能性を感じさせる役割を
果たしたのではないでしょうか。
4.ダガノエスプレッソ
2014年デイリー杯2歳ステークス
■ダガノエスプレッソ(牡)2012年産
母:タガノレヴェントン
母父:キングカメハメハ
4戦目で重賞を制覇し、クラシックにも
フル参戦したタガノエスプレッソも
仕上がり早の1頭。
現在はダートに主戦場を移し
オープンクラスで奮闘しています。
5.ライジングリーズン
2017年フェアリーステークス
■ライジングリーズン(牝)2014年産
母:ジョウノファミリー
母父:キングカメハメハ
ブラックタイド産駒の牝馬としては
初の重賞タイトルを獲得した
ライジングリーズン。
紹介したこのレースではアエロリット
次走のアネモネSではディアドラと
後のG1を押さえて勝利を挙げました。
ブラックタイド種牡馬としての成績/戦績は?
キタサンブラックを始め、
5頭の重賞ホースの父となっている
ブラックタイドの種牡馬としての
成績を見てみましょう。
年度 | 順位 |
2017 | 10 |
2016 | 10 |
2015 | 18 |
2014 | 25 |
2013 | 56 |
2012 | 84 |
キタサンブラックが現役を送った
2015年~2017年に一気に順位を
アップさせています。
これまでは、そんなに質が高くない
繁殖牝馬の子供ばかりでしたが、
今後はキタサンブラックの活躍を受けて
種付けされた産駒が登場してきます。
来年以降の産駒がコンスタントに
活躍するようなら、サイアーランキングも
もっと上位で安定してくるでしょう。
ブラックタイドの種付け料は?
ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで
種牡馬としての生活を送っている
ブラックタイド。
2018年の種付け料は
250万円(受胎条件)。
種付け料世界最高と言われる
全弟ディープインパクトの1/16と
選びやすい種牡馬となっています。
ブラックタイドの馬主は?
ブラックタイドの現役時代は、
弟ディープインパクトと同じ
金子真人ホールディングスが馬主でした。
一口馬主を募集するクラブ法人が全盛の時代に
個人でありながら日本ダービーで4勝している
大馬主の所有馬として競走生活を送りました。
ブラックタイドの現役時代の成績/戦績は?
出典:http://futurestar23.blog88.fc2.com/
現在は種牡馬として産駒を送り出している
ブラックタイドの現役時代の成績を
最後にご紹介します。
スプリングステークス(G2)
500kgの恵まれた馬体で、セールでの価格は
弟ディープインパクトより高額だった
ブラックタイド。
その期待に沿って、皐月賞トライアルを制し
人気の一角として本番に臨みます。
しかし、皐月賞でまったく良い所がなく
敗れると屈腱炎で2年の休養。
その後、重賞やオープン特別で馬券圏内には
入るものの勝ちきれず、完全復活できないまま
2008年に現役を退きました。
通算成績は、22戦3勝 [3.4.3.12]。
特筆する成績ではありませんでしたが、
日本競馬史に残る活躍を見せた弟の
代替としての需要が見込まれての
種牡馬入りでした。
ブラックタイドの脚質は?
ブラックタイドの現役時代は
好位から先行するような脚質での
レースが多く見られました。
しかし、時には後方から一気の
末脚を披露する時もあり
自在性を持ち合わせていたと言えます。
先行すると詰めが甘くなり
追い込むと届き切らない面があったので
騎手や展開によって戦法が
変わっていたのではないでしょうか。
レース動画を紹介
ブラックタイドの現役時代の雄姿を
動画でご紹介したかったのですが
彼が好走したレースの動画が
発見できませんでした。
代わりに、現役時代の競走成績を
ご紹介しておきます。
日程 | レース名 | 格 | 着順 | 騎手 | 距離 | タイム | ||
2003 | 12. | 7 | 2歳新馬 | 1着 | 武豊 | 芝2000m | 2:02.5 | |
12. | 27 | ラジオたんぱ杯2歳S | GIII | 4着 | 武豊 | 芝2000m | 2:02.2 | |
2004 | 1. | 24 | 若駒S | OP | 1着 | 武豊 | 芝2000m | 2:02.5 |
2. | 15 | きさらぎ賞 | GIII | 2着 | 武豊 | 芝1800m | 1:48.0 | |
3. | 21 | スプリングS | GII | 1着 | 横山典弘 | 芝1800m | 1:48.3 | |
4. | 18 | 皐月賞 | GI | 16着 | 武豊 | 芝2000m | 2:00.1 | |
2006 | 1. | 23 | 関越S | OP | 7着 | 藤岡佑介 | ダ1800m | 1:51.6 |
8. | 20 | 小倉日経オープン | OP | 3着 | 藤岡佑介 | 芝1800m | 1:48.1 | |
9. | 9 | 朝日チャレンジC | GIII | 6着 | 幸英明 | 芝2000m | 1:57.9 | |
11. | 26 | アンドロメダS | OP | 2着 | 藤岡佑介 | 芝2000m | 2:00.6 | |
12. | 16 | ディセンバーS | OP | 3着 | ルメール | 芝1800m | 1:48.7 | |
2007 | 1. | 6 | 中山金杯 | GIII | 3着 | 後藤浩輝 | 芝2000m | 2:03.7 |
2. | 25 | 中山記念 | GII | 10着 | 北村宏司 | 芝1800m | 1:48.1 | |
3. | 10 | 大阪城S | OP | 7着 | 和田竜二 | 芝1800m | 1:47.3 | |
3. | 24 | 日経賞 | GII | 12着 | 松岡正海 | 芝2500m | 2:33.8 | |
4. | 21 | オーストラリアT | OP | 2着 | 和田竜二 | 芝1800m | 1:46.3 | |
12. | 15 | ディセンバーS | OP | 13着 | 戸崎圭太 | 芝1800m | 1:49.3 | |
2008 | 1. | 5 | 中山金杯 | GIII | 10着 | 蛯名正義 | 芝2000m | 2:01.4 |
3. | 15 | 大阪城S | OP | 8着 | 佐藤哲三 | 芝1800m | 1:46.8 | |
3. | 29 | 日経賞 | GII | 5着 | 吉田隼人 | 芝2500m | 2:33.8 | |
5. | 11 | 都大路S | OP | 2着 | 川田将雅 | 芝1600m | 1:35.1 | |
6. | 1 | 目黒記念 | GII | 8着 | 川田将雅 | 芝2500m | 2:32.6 |
まとめ
今回は、キタサンブラックの活躍によって
注目を集めるようになった種牡馬
ブラックタイドをご紹介しました。
競走馬としても、種牡馬としても
まばゆい光を放つ弟の影に隠れながらも
地道に評価を上げていった姿に
共感できる方も多いのではないでしょうか?
15歳を超えて、種付け数を伸ばしている
稀有な存在であるブラックタイド産駒の
今後の活躍に、ご期待ください!