牝馬3冠レースの中で、最も長い距離で
行われるのがオークス(優駿牝馬)です。
東京競馬場の芝2400mという
チャンピオンディスタンスで、
2つめのタイトルを争う戦いが
繰り広げられます。
桜花賞から一気に800m距離が伸びるだけに
一筋縄ではいかない要素を持っている
オークスですが、このレースに適した馬の
傾向はあるのでしょうか?
過去10年のレースから、オークスに適した
脚質や血統、相性の良い騎手などを
探っていきたいと思います。
過酷な舞台で活躍するのは、
どんな条件を持った乙女なのでしょう?
オークスの傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:東京競馬場
距離:芝2400m
出走条件:3歳牝馬
ジャパンカップ、日本ダービーと同じ
日本を代表するコースと言える
東京競馬場の芝2400mが舞台。
大きく広いコースなので、紛れが起きにくく
各馬が力を発揮しやすい一方で、
ほとんどの馬が初めての距離なので
不確定要素も多いレースです。
こんな条件で行われるオークス向けの
脚質や血統を、まずは見てみましょう。
レースは先行馬が有利! 逃げ馬が良いってホント?
過去10年の脚質別の勝利数を
見てみましょう。
(2010年が1着同着だったため11頭分)
- 逃げ…0勝
- 先行…2勝
- 差し…6勝
- 追い込み…3勝
これが、過去10年の勝ち馬の脚質です。
細かく、位置取りを見てみると
道中10番手前後から、末脚を伸ばしてくる馬
が、オークス向きの脚質と言えそうです。
これは勝ち馬だけでなく、3着以内の馬にも
共通する傾向でもあります。
過去10年で上がり3F最速だった馬は、
すべての年で馬券に絡んでいますので
基本的には、決め手のある差し馬から
予想を組み立てるのが良さそうです。
過去10年の上がり3F最速馬の最高順位
- 2018年…1着
- 2017年…3着
- 2016年…1着
- 2015年…1着
- 2014年…2着
- 2013年…1着
- 2012年…1着
- 2011年…3着
- 2010年…1着
- 2009年…1着
レースに強い血統や産駒はあるの?
続いては、過去10年のオークスから
この条件に強い血統を探ってみます。
ディープインパクト産駒が
シンハライト、ミッキークイーン、
ジェンティルドンナで3勝を挙げていて
2着3着も3頭ずつ出しています。
複数の勝ち馬を出しているのは
ディープインパクトだけなので、
まずは、ディープ産駒が主力となりそうです。
しかし、ここ2年は、ディープ産駒は
馬券圏内に入っておらず、代わりに
新種牡馬の活躍が目立ちます。
フランケル、ロードカナロア、
ルーラーシップ、オルフェーヴル産駒が
馬券圏内に入っているので、
これらの産駒の今後に注目したいところ。
かつてはサンデーサイレンス系でも
主流とは言えない馬の産駒からも
比較的、優勝馬が出ているのが特徴で、
ポイントはノーザンダンサーの血。
父系または母系にノーザンダンサーを
持っている馬が期待できるレースです。
レースに強い馬年齢は何歳?
オークスは3歳牝馬3冠レースの1つなので
出走馬は、全部3歳です。ですので、
優勝馬もすべて3歳馬となります。
過去10年の11頭の優勝馬の所属先は
関東5勝、関西6勝と、ほぼ互角。
桜花賞で振るわなかった関東馬が
地元で巻き返すことも見られますので
調子の良い関東馬をチェックしたいレースです。
オークスは外枠が良いってホント? 有利な枠を紹介
過去10年のオークスの枠番別の
馬券圏内数を見てみましょう。
- 1枠(1.2.2)
- 2枠(3.1.1)
- 3枠(0.0.2)
- 4枠(1.0.0)
- 5枠(2.2.0)
- 6枠(0.0.1)
- 7枠(2.3.2)
- 8枠(2.1.2)
3枠、4枠、6枠の数が少ないですが、
その他は、それほど差がない感じです。
東京競馬場の2400m自体は、枠順に
左右されるようなコースではないので、
敬遠する枠は特にありません。
ただし、3歳牝馬には過酷な距離なので
ロスの少ない内枠が、
気持~ち有利
だと考えることができます。といっても
大きなメリットがあるわけではないので
迷ったら内枠!
ぐらいのイメージを持っておくのが
ちょうど良さそうです。
オークスは荒れる? 歴代のレースを検証!
続いては歴代のオークスから
配当の傾向を探ってみます。
過去10年で1番人気の成績は(5.2.1.2)。
勝率5割、連対率7割、複勝率8割なので
信頼度が高いレースです。
さらに、ここ5年だと3勝2着1回と
100%の連対を果たしていて
平穏な配当が続いています。
- 2011年が3連単548,190円
- 2013年が3連単150,480円
と大荒れになった年もありますが、
その次に高配当なのが、3連単30,610円。
何年かに1回、大荒れの可能性がありますが、
基本的に人気馬を中心に組み立てるのが
良いレースだと言えそうです。
オークスの得意な騎手は誰?
最後にオークスと相性の良い騎手を
ご紹介します。
現在、ルメール騎手が2連覇中。
過去10年で2勝を挙げているのが
ルメール騎手のみなので、府中の2400mで
牝馬をエスコートするのが
最も得意な騎手だと言えます。
過去10年での優勝はありませんが、
武豊騎手と福永祐一騎手が3勝ずつを挙げ
現役トップ。
デリケートな牝馬だけに、
当たりの柔らかい騎手と
相性が良いレースのようです。
まとめ
今回は、牝馬3冠レースで
最も距離の長いオークスの傾向を
ご紹介してきました。
- 道中10番手付近で進める差し馬(上がり3Fが早い馬)
- ディープインパクト産駒、もしくはノーザンダンサーの血を持つ馬
- 関東馬の巻き返しに注意
- 枠順の有利不利はあまり無いが、迷ったら内枠
- 1番人気の信頼度は高く配当も低めだが、数年に1度大荒れも
- ルメール騎手が2連覇中。その他では、武・福永など当たりが柔らかい騎手が狙い目
といったポイントが見えました。
日本ダービーと同じ舞台なので
王道の配合や騎手から攻めるのが
基本となりそうです。
ただし、未知な距離であることと
デリケートな牝馬のレースなので
当日のコンディションが肝になってきます。
今回ご紹介した傾向にプラスして
調教やパドックで気になる馬の
体調にも気を配って予想してみてください。
こちらの記事ではオークスの過去10年分の
レース結果をまとめています。
予想の参考にぜひお役立てくださいね。