J地方競馬の祭典・JBCの中でも
メインとなるのがJBCクラシック。
ダートの王道である
2000m付近で争われる
王者決定戦と呼べるレースです。
持ち回りでの開催となるので
交流G1がない場所で
行われることがあるレース。
普段は見ることがない有力馬や
人気ジョッキ―がやってくるので
他にはない盛り上がりがあります。
ダート界のスターホースが
集結するJBCクラシックには
どんな傾向があるのか?
開催場所が変わっても
通用するセオリーはあるのか?
歴代のレースを検証して
探ってみたいと思います。
JBCクラシックの傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:持ち回り
距離:ダート2000m前後
出走条件:3歳以上
これがJBCクラシックです。
アメリカのBCクラシックや
ドバイワールドカップといった
世界のダートのトップレースと同じく
2000mを基本として実施されています。
ただし、持ち回り開催のため
2000mで実施できない場合もあります。
過去の実施場所と距離は以下の通りです。
年 | 競馬場 | 施行距離 |
2001年 | 大井 | 2000m |
2002年 | 盛岡 | 2000m |
2003年 | 大井 | 2000m |
2004年 | 大井 | 2000m |
2005年 | 名古屋 | 1900m |
2006年 | 川崎 | 2100m |
2007年 | 大井 | 2000m |
2008年 | 園田 | 1870m |
2009年 | 名古屋 | 1900m |
2010年 | 船橋 | 1800m |
2011年 | 大井 | 2000m |
2012年 | 川崎 | 2100m |
2013年 | 金沢 | 2100m |
2014年 | 盛岡 | 2000m |
2015年 | 大井 | 2000m |
2016年 | 川崎 | 2100m |
2017年 | 大井 | 2000m |
2018年 | 京都 | 1900m |
バラバラの条件とも捉えられますが
JBCクラシックには傾向があるのか?
見て行きましょう!
レースは先行馬が不利! 差し馬がレースを制すってほんと?
過去17回のJBCクラシックにおいて
差し馬が勝ったと言えるのは、4回だけ。
あとの13回は、逃げ、先行馬が
勝利しているので、差し馬は不利と言えます。
中央競馬と比べると小さいコースが
ほとんどのため直線が短いので
必然的に前に付けている馬が
有利となってきます。
しかし、この結果には1つだけ
盲点があります。
2017年の条件だと、出走できる
JRA所属馬は7頭まで。
残りの馬は地方所属の馬となります。
交流重賞全般に言えることですが、
地方所属の馬は、トップクラスの数頭を除き
中央馬のペースについていけない事が
ほとんど。
その結果、JRA所属の差し・追い込み馬が
先行しているようなポジションになる
ことが多くあります。
こういった事情から、実際は
差す競馬をしているのに
通過順位を見てみると
先行しているようになるのです。
JBCクラシックでは、上がり最速を
使った馬が9勝を挙げているので
決めてのある馬は、注意しておきたい
レースと言えます。
レースに強い血統や産駒はあるの?
JBCクラシックでは、アドマイヤドンと
ヴァーミリアンが3連覇。
タイムパラドックス、スマートファルコン
コパノリッキーが2連覇を達成。
非常にリピーターが強いレースです。
スマートファルコンとコパノリッキーは
ダートで実績のあるゴルードアリュール産駒。
ヴァーミリアンとアウォーディーは
母の父がサンデーサイレンスなので、
サンデーの孫世代が好成績を残しています。
レースに強い馬年齢は何歳?
連覇が多いためJBCクラシックの
勝ち馬の年齢にはバラつきが出ています。
3歳1勝、4歳4勝、5歳4勝
6歳4勝、7歳3勝、8歳1勝
これが年齢別の勝ち馬数。
ダートはピークが長い馬が多い
という格言通り、年齢で割り引く
必要がないレースです。
JBCクラシックは外枠が不利ってほんと? 内枠有利と言われる理由!
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/
脚質の所でも触れましたが、
地方の競馬場は、小さなコースが多く
最初のコーナーまでの距離と最後の直線が
短いコース形態となることがあります。
こういった場合、外枠に入った先行馬は
ポジションを取るためにスタート直後に
脚を使わざるを得ないので、
内枠に入った方が有利となります。
しかし、JBCクラシックは、
出走馬のレベルにバラつきがあるので
枠順だけで判断するのは禁物です。
連覇を果たしているコパノリッキーは
2年ともにピンク帽の8枠からの出走。
取捨に悩んだ時に、内枠を優先するぐらいの
判断基準がちょうど良いでしょう。
JBCクラシックは荒れる? 歴代のレースを検証!
JBCクラシックは荒れるの?
答えは、、、
荒れにくいレースだよ
地方所属馬で馬券に絡んだのは
2010年のフリオーソを最後に出ていません。
さらに、過去17年の中で勝ち馬はゼロなので
JRA所属馬に人気が集中しています。
そして、先述しましたが
JRA所属馬は7頭までしか出走できません。
(2017年の場合)
ですので、7頭のJRA勢の中で
人気が低い馬が来ても
そんなに高配当にならないのが
JBCクラシックなのです。
JBCクラシックの得意な騎手は誰?
出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/
持ち回りで行われているJBCクラシック。
色々な競馬場が舞台となりますが、
得意な騎手はいるのでしょうか?
過去17回のレースの中で、
なんと武豊騎手が8勝!!!
2007年~11年にかけて5連覇を
達成する圧巻の成績です。
現役騎手で、複数勝利を挙げているのは
武騎手だけです。
その他では、松永幹夫調教師が、
騎手と調教師でそれぞれ優勝しているのも
興味深い所です。
まとめ
地方交流重賞の祭典・JBCの中でも
メインイベントと呼べる
JBCクラシックの傾向について
探ってみました。
- JRA所属馬を中心
- 末脚自慢をチェック
- 迷ったら内枠優先
- 武豊騎手が好相性
この辺りが押さえておきたい
ポイントではないでしょうか。
有力馬が限られてくるので、
トリガミにならないように
注意が必要ですが、
世界のダートの中心と言える
2000m付近を舞台に行われる
力勝負です。
ぜひ、じっくり予想から
楽しんでみてください。